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ぼくに彼女が出来ない訳

作者: 大空渚

気づけば、高校2年生の中盤に差し掛かりそうになっていた。

彼女を作って高校生として遊べるのは、実質今年が最後になってしまう。何故なら来年は、受験だからだ。

去年ダイエットしで10キロ弱痩せたし、筋肉もついてきただから、彼女ができると思っていた。

そんなことを思い今年の4月に新しいクラスに入っていった。

できなかった。

告白してこないのは、勿論誰かが俺を好きって噂も流れなかった。

悩んだ僕は、ダイエットをしろとぼくに唱え続けていた友達の北川に何故彼女ができないかを聞いた。

「お前は、まだ好きな子がいないだろなのにどうやって彼女を作るんだよ」

「しかもお前は、勇気がない」

そんなことを10分ぐらい熱弁された。彼の言っていることは、間違いない。少し感動した。

ちなみに北川も彼女のいないこっち側の人間である。

でも小学生の時は、好きな子がいた気がする。

てか好きってなんなんだろう。毎回彼女をどう作ろうか考えるとこの結論になってしまう。

ネットで調べても出てこない、どうしようそんなことをかんがえていたら夏休みが近くなってしまった。

1学期最後の終業式の日、窓からよく空が見える廊下を歩いているとすれちがいに歩いてくる人がいた。


目を奪われた。


その人は髪は、短く綺麗な黒い瞳かわいいと言うより美しかった。


「おいどうしたんだよ」

そう友人の内村がいった。

「なんでもない」

そう答えた

「あの子可愛くね?」

内村が言う。こいつは、相変わらずだ


夏休み中僕は、あの人のことが一生頭から離れなかった。友達と遊んでいても、宿題をしていてもずっと離れなかった。この感情について僕には、わからなかった。

夏休みの真ん中あたりで学校の講習があった。

僕は、願ったあの人がいてくれることをあの日からずっと頭から離れなかったあの人にもう一度会いたかったから。でも会えなかった、そんな運のいいことは、ないってことだろう。

そう思っていたが、、、

またあの時と同じ廊下窓からよく空が見える廊下であの子とすれ違った。心臓の音がすごくうるさかった。

その時一目惚れしたんだと気づいた。

話しかけようとした。あの子の友達がきて話しかけられなかった。

「あっひなー」

あの子の友達がそう言った。

あの子はひなと、言うらしい。

らなしかけられなかったけと一歩前進した気がする。


夏休み中ってこともありいろんなカップルが誕生した。しかし失敗する人もいる。友達の田中は、中学の時から好きだった子に告白して見事撃沈していた。とても悲しそうな顔をしながら話しかけてきたけど、どこかスッキリしていた気もする。

なんで関係がくずれる可能性を背負ってまで告白するのがが僕には、わからなかった。

そんなこんなで夏休みが終わってしまった。高校で遊べる最後の夏休みが。


2学期が始まり駅から学校まで歩いていると北川にあった。

「よう」

「久しぶりだな北川」

北川が元気よく挨拶してきた

「彼女できたか?」

北川が聞いてくる

「できねえよお前は?」

俺が聞くと

「できるわけないよ」

寂しそうに北川がいった。


そんなやりとりをしてると一瞬視界の端が輝いた。


そうひなさんが俺の横を通り過ぎていった。

そしてひなさんは、楽しそうに女友達と話しながら歩いていった。


ーーーーーーーーーー


2学期が始まると英語のクラス分けがあった。

そしてまさかのひなさんとおんなじクラスになることができた。

そこでの名簿でひなさんのフルネームを知ることができた。


『加藤日向』


よくある名前だったけど俺には、輝いて見えた。


ーーーーーーーーーー


あのクラス分けから2週間がたった。

特に話し掛ける機会なかった。

しかし日向さんのことを少しわかった。

日向さんは、文字が綺麗で姿勢も綺麗だった。

そんなことを考えながらノートを書いていると後ろから声をかけられた。

「あの…消しゴム落としましたよ」

そう声かけてきたのは、日向さんだった。

「ありがとうございます」

本当にこれだけの会話だったけど俺の気分は、高揚した。


だけど俺は、やっぱりちゃんと友達になりたかった。

だからあの男に相談することにした。


お昼食堂で俺とあの男、そう北川に相談することにした。

「あー朝のあの子?」

北川は、そう答えた。

「何でわかったんだよ」

そう俺が聞くと

「だってめっちゃ見てたじゃんw」

そう言われてしまった。

「でどうすれば、話しかけられると思う?」

「お前この前休んでただろその時のノート写さしてって話しかけてみたら?」

そう北川が答えた

「お前まじ最高、ありがとう」

俺は、そう言って食堂を出た。


翌日の2時間英語の休み時間俺は、勝負に出た。

「あのこないだ休んでた時のノート見して欲しいんだけどいい?」

勇気を振り絞って日向さんに聞いた。

「あっいいよー」

そう言って日向さんは、ノートを渡してくれた。

そして俺は、ノートを借りて休んでた日のノートを写した。

10分休みのおわりに

「加藤さんノートありがとう、字綺麗でみやすかった」

そう言って日向さんにノートを渡すと日向さんは、少し嬉しそうだった。

まじで美しい。そう思った。

そしたらまさかの日向さんが話しかけてきた。

「でも、大槻くんも字綺麗じゃん」

そう言って照れ隠しをしていた。

そして俺は、今だっておもった。

「いや字が綺麗な人に言われるとうれしいよ」

俺は、そう答えた。

「あっここの部分のノート見してくれない」

今度いってきたのは、日向さんだった。

そしてその日から、日向さんと少しづつ会話が増えていった。

日向さんは、思っていたよりもコミュ力が高く元気な人だった。

そこの部分も好きだなって思った。


そっか俺は、日向さんが好きなんだ。


でも告白する勇気が出ない


これが僕に彼女ができない訳か。




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― 新着の感想 ―
拝読させていただきました。 お年頃の男性の、恋愛の入口の入口、という感情がよく伝わりました。 実体験みたいなお話ですね。学生時代を思い出しました。 ストーリーとして、「勇気がない」、だけで終わって…
告白できる勇気…。 それが湧くのはいつになるかな…。
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