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珊瑚をキメ過ぎたロボット乗りの末路

作者: まい

元ネタばればれ侍。


 自分は動画勢だけど、あの集団幻覚に実体を持たせようとなったら、なぜかこうなった。

『C9―70、仕事の時間だ』


 戦闘用ロボットのパイロットとして、最適な能力を付与するための実験により改造された人間。


 それが()である。



 彼も昔は目的があってパイロットに志願し、その目的の為に数多(あまた)の戦場を渡り歩いた。


 敵だってパイロットは生きている人間で、戦闘用ロボットを通してだとしても自身の手で人間の命を奪う事は、戦場だったとしてもそう割り切れるモノではない。


 戦場は過酷であり、戦友として気持ちを交わした仲間が翌日には機体ごと消えている事も日常だ。


 時にはその戦友だった者が敵に寝返る機会や、そもそも敵の間者(スパイ)だった等の裏切りも経験した。


 基地を攻略するなら、敵軍の後方の人員である非武装で無抵抗で逃走するしかない人間を手に掛ける時もある。


 命乞いをしてくる敵に応じて基地へ連れ帰ったら、命乞いしていた者が、基地の人員を殺して回る悲劇も経験した。


 だからこそ、それ以降は命乞いをされても容赦しないが、そいつの断末魔の声は心に痛みを(ともな)って響く。


 その果てに、C9―70の心は完全に()り切れた。


 以降のC9―70は、ほぼ人工無能と呼んで良い程度の知能と判断力しか持たない、戦闘用ロボットの1部品みたいになってしまう。


 本当の名前すら忘れてしまい、改造された際の管理番号であるC9―70又はそれを省略して70と呼ばれる()に成り果てた。


 そうなってしまっては、有人戦闘用ロボットの意味が無くなってしまう。


 この世界には、無人の戦闘用機械が存在するのだから。 そちらとたいして変わらない状態なのに、人間を生かす為の装置を積む必要がある有人機を使うメリットが無いのだ。


 そうなってしまえば、てられるのは必然であろう。





 だが、その擦り切れたパイロットを「まだ使い道がある」として引き取ったのが、冒頭の声の主である。


『70お前の最終目的は、コードネームとして“珊瑚(さんご)”の名前を(かん)されている特殊なエネルギー体の発見と調査だ』


 珊瑚と呼ばれるエネルギー体をどうするのかは分からないが、この拾い主はそれを求めているらしい。


『その為に使える身分を得るために指定したポイントで発見されたロボットの残骸から、パイロットの情報をサルベージする。 さあ行って来い』


 ――――システム 戦闘モードに移行します






『あん? お前みたいな冴えない機体に乗る自由(フリーランス)傭兵(コウモリ)なんて、役に立つわきゃねーだろ! つーかパイロットネームが(ピジョン)!? お前戦う気ゼロだろ!! 帰れクソ()()が!』


 無名の傭兵だった頃は


『パイロット名簿を見る限り、お前は男だろ? それがなんでそんな名前(ピジョン)なんだよww もっと格好いい名前を付けようとは思わなかったんか?』


 からかわれる事も多かった。


『テメェ程度の腕でこんな戦果を出せるなら、(とりで)越えなんて楽勝だな!!』


 侮られる事も、多数あった。




『よう戦友、コイツの相手は大変だ。 共同戦線と行こうか』


 だが


『70。 砦越え、ご苦労だった。 先走って失敗した馬鹿は組織の再教育施設へ送られたそうだ。 では次の仕事の依頼だ…………』


 仕事を着実にこなし


『貴様か、砦越えの傭兵は! それだけの腕がある事を認め、貴様を(ソーズ)13(サーティーン)と呼ぶことにする! 我が(ソーズ)部隊へ正式に加わりたいと思うなら、連絡してくるが良い!』


 実績を認められる様になり、やがて


『70。 お前の腕を買われて、ようやく珊瑚の情報を得られる依頼が入った。 早速お前にその依頼を回そう。 だが行き先の防衛設備は強固だ。 気をつけて行ってこい』


 珊瑚に深く関わって行く事となる。




『まずいぞ70。 珊瑚の噴出が始まった。 珊瑚の粒子が機体に()かるとダメージを受ける。 人体にだってどんな害があるか分かっていない。 早くその場から退避しろ!』


 拾い主が持ってくる依頼は常に危険で


『こちらは惑星監視機構です。 この惑星で活動する複数の組織の行動が目に余るので、実力行使で排除します。 命が惜しい者は速やかに監視機構へ投降しなさい』


 まともでいられなくて


『あン? ああ、あの砦越えした、運だけのラッキーコウモリ野郎か。 テメェなんかに負けてられっかよ。 …………いや、テメェは本当にコウモリ野郎か? なんか通信の音声から聞こえる声が、違う気もするが』


 時折こうして知り合いがまだ生きていることに喜び


『こんな所に迷い込んだお客さん(ビジター)が居るね。 こんな所に来るなんて命知らずだね』


 喜びは(つか)()で終わる


『全く……拾い主(アイツ)の知り合いかい。 だったらそう言いな。 アタシはラーラ、よろしく。 ああ……それにしても、苦労して揃えた機械がオシャカだよ。

 これは()びで仕事を1つでも受けてもらわないと、割に合わないね。

 それはそうとして、ビジター。 アンタの拾い主からもらったデータより、可愛らしく見えるのはどうしてなんだい?』


 終わるがまた別の戦いで知り合いを作り


『ビジター、目的地に着くには物資輸送用のランチャーを使うしか無いね』


 無茶をやり


『あの防衛兵器は、珊瑚を使っているのかい。 ビジター、粒子に当たるんじゃないよ?』


 更に無茶な事をやり


『…………なんだい? あの巨大な空中ドリル戦艦は』


 もっと無茶な兵器が惑星に隠されていて


『ようこそビジター。 …………おや? ビジターはラーラの友人でしたか。 でしたら私とも同朋(どうほう)ですね。 よろしく……新しいご同朋』(ねっとり)


 とてつもなくヤベーのと接触し


『ターン ターン ステップステップ ターン 素晴らしいリズム感です……ご同朋』(ねっっっとり)


 ヤベーのに気に入られ


『コウモリ野郎……テメェ、組織(ウチ)の大事な武器を預けられたんだから、ムダにするんじゃねぇぞ! …………あーー、最近のテメェはなんか調子が狂うんだよなぁ。 野郎のはずなのに、なんかヘンな感じがしやがるぜ、チクショウ』


 ヘンな空気を作り


『コウモリ野郎があのドリルバリアを壊しやがった……!!』


 チャンスを作り


『コイツも大量の珊瑚を使っているのかい。 珊瑚が(ほとばし)って危ないったらないよ』


 一転してピンチに(おちい)ったりしつつも


『最後はお前が決めろ、戦友』


 チャンスをモノにして行く。


『決めやがった……あのコウモリ野郎が…………』




 やがて


『70、いかん。 大量の珊瑚が逆流して溢れるぞ。 早くその施設から脱出しろ!』


 珊瑚の核心に近付く。





 が、そんな最中(さなか)で異変は確認された。


『70、健康(ヘルス)診断(スキャン)の結果が誤魔化せなくなったので報告する。 恐らく何度も浴びてしまった珊瑚の影響だろう。 お前の体は男から女へと性別が変わっている。 しかもかなり美人の部類に』


 衝撃の事実だ。


『そしてお前のその変化に気付いた、とある組織が新作兵器の展示イベントのイメージキャラクターとして、お前を使いたいそうだ。』


 添付されたイメージキャラクターの画像には、男を魅了する奇跡のスタイルでレースクイーン風の衣装を着ている、女性キャラクターが写っていた。


『組織からの伝言としては、胸のサイズは気にするな。 そのままでも良いし、人体改造(美容整体)技術で安全に盛る事も可能で、衣装に秘密装甲を付け足す手段もある。 選べ。 だそうだ。

 この依頼を請けるかどうかは70、お前に任せる』




 これが投稿される頃には幻覚は落ち着いてると思いますが、これを書いて予約投稿へ登録した頃はまだまだ娘娘(にゃんにゃん)が大暴れしとりました。ハイ。



 あと人体改造のルビの美容整()はわざとです。


 整形と言うより遺伝子から調整しそうな位に技術力があるっぽい世界なので(表面上の)形だけを整えるのではなくて、体から整えるって意味で整体としました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 初めから男か女か明記されていないし、ならいっそTSってもいいじゃないという力業w  波形のときは主人公が男ように騒いだのに、後になるにつれて登場する声イケメンに引っ張られて女の子として騒ぐ…
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