星屑の降る夜
濃紺に染まる星空の
その薄衣が降りた夜
私はあなたに口づける
薔薇色の瑞々しい唇に
白磁に輝く華奢な首筋に
早鐘を打つ豊かなその胸元に
愛しき人よ
あなたは恥ずかしがって身を捩るけど
最後は嬉しそうに私に応えてくれたね
嬌声が淡い灯を揺らす中
甘く溶け合うように
私たちは互いの身体を重ね合わせる
愛しき人よ
あなたは小さく震えながら
健気に私を受け入れてくれたね
無垢な蕾が朝露に濡れて綻ぶように
あなたは私の腕の中で
美しくその花を咲かせるんだ
愛しき人よ
こんなにも愛し合っているのに
あなたは永久に無垢なまま
羞恥に乱れるあなたの心は
白く滑らかな頬を薔薇色に染め
美しい紫の瞳を官能の涙で濡らす
愛しき人よ
あなたを愛してる
だからどうか私を愛してくれ
二人だけの閨に
二人だけの世界を作ろう
星が流れる様を
手を取り合い見るんだ
儚く消えゆくその星屑は
淡い夢のようなこの幸せが
何物にも代えがたい尊いものだと
そう私たちに教えてくれるから
ご覧いただきありがとうございました。
拙作『薔薇騎士物語』https://ncode.syosetu.com/n1419fh/
に登場する、とある人物が詠んだ詩です。
薔薇騎士読者様には、誰の事かわかるかもしれないですが、あえてここでは言わないw
当初は普通の文章だったんですけど、表現を磨いていくうちに詩っぽくなったので、詩として投稿してみました。外伝の作中に入れる時には、句読点いれた文章で掲載しようか、完全に詩として載せようか、若干悩んでます。まぁ挿絵も入れるから、投稿するのは当分先なんですがw
横書きと縦書きと、だいぶ印象が変わるので、どこで段落変えるかとか悩みますね。←正直まだ悩んでいるw
それでもこの作品を楽しんでいただけたなら幸いです。
いずれ連載形式の詩集に掲載する予定です。※その際はこちらの作品は削除するかもしれません。
拙作『薔薇騎士物語』が気になる方は、下のリンクからどうぞ。
ありがとうございました。