その後の赤頭巾〜不良になった赤頭巾〜
みなさんは有名な
『赤頭巾ちゃん』の
お話しは知っていますか?お母さんにおばあちゃん
の所へお見舞いに
行ってきてと頼まれて
森へ行った赤頭巾ちゃんは狼に会いましたね?
まあ、少し会話をして
おばあちゃんの家へ
着きました。
ところが、家に居たのは
狼でしたね?
そして赤頭巾ちゃんは
狼に喰われて
しまいました。
でも、赤頭巾ちゃんの
悲鳴を聞いた近くの人は
銃を持ってきて
狼をやっつけて
くれました。そして、
狼のお腹の中から
赤頭巾ちゃんと
おばあちゃんを
助けて終わり・・・その後の赤頭巾ちゃんが
どうなったか・・・
あなたに教えます!!!
(注・この話を本気に
しないでください)
「あー!かったり〜!」
赤頭巾は
英語の授業をサボり、
学校を抜けて来ました。
「ねー、どこ行く?」
赤頭巾の友達、
「青頭巾」
が聞きました。
「ゲーセンでも行くか!
今からばばあに
金もらってくるから
いつものゲーセンの前で
待っててくんね?」
「オッケー!」
赤頭巾は
お母さんの家へ
向かいました。
ガチッとドアを開けて
「ただいまー!」
大きな声で言いました。
「まぁ!また学校を
抜け出して来たのね!?」
「ゴチャゴチャ
うるせんだよ。
それよりさ、金!」
赤頭巾は右手を乱暴に
出してお母さんに
言いました。
「まぁ!何なの?!
その口のききかた!
おばあちゃんが死んだ
とたんに、こうなって!」
「いいから早く!
それか"あの時"みたいに
なりたいか?」
赤頭巾がそう言うと
お母さんの顔色は真っ青になりました。
「わ、わかったわ…」
そう言ってお金を
出しました。"1万円"を。
「お待たせー!」
赤頭巾はゲーセンの
前で待っていた
青頭巾に言いました。
「そんなに、
待ってねーよ。
早く入ろうぜ!!!」
二人は中に入りました。
二人がまず最初に
必ずやるのが"プリクラ"
でした。
カシャッカシャッカシャッカシャッカシャッカシャッカシャッカシャッカシャッ
プリクラを9枚撮り
落書きをして、
切り取りました。
その後にUFOキャッチャーや太鼓の達人をしたりして遊びました。
外に出てみるともう
真っ暗で、
時刻は"9時50分"
でした。
「ヤバい!
門限過ぎてる!
じゃぁな!」
青頭巾はそう言って
走って行って
しまいました。
赤頭巾も自分の家へ
帰る事にしました。
家に帰ると
段ボールが置いて
ありました。
「何だこれ?」
そう言いながら、
あけてみると、
林檎が20個と封筒が
入ってました。
それは"お母さん"から
でした。封筒の中には
手紙と二万円が入って
いました。手紙には
『赤頭巾へ
おばあちゃんが死んでからもう1ヶ月が過ぎようと
しています。
赤頭巾は自分の生活には
慣れましたか?
本当は中学から1人暮しはしてはいけません。
でも、人生は一回だけ
だから赤頭巾には
好きな事をさせて
あげようと思いました。
突然だけど赤頭巾に
大事なお知らせが
あります。
お母さんはあと余命
1ヶ月です。
"肺がん"だって。
だから、これが最後の
お手紙です。
お見舞い来て下さいね?
母より』
突然のお知らせを見た
赤頭巾は
突然たくさんの涙が
流れました。
この時赤頭巾は
強く思いました。
"不良を止めよう"と…。
―翌朝―
ちゃんと
学校に行き、ノートを
とりました。
その様子を見たクラスの
みんなは、
ただただ赤頭巾が
しっかりノートをとる
様子を見ているだけ
でした。もちろん先生も。
そして
放課後…………
「ねぇ、ねぇ!
どうしちゃったんだよ?!」
びっくりしたように
赤頭巾に聞きました。
「まぁ、
色々あってね…うち
不良止めるから!」
そう言って赤頭巾は
いたずらな笑いを
浮かべて、帰りました。
「お母さん…
お見舞い…来たよ?」
お母さんのいる
病室に入るとお母さんは
雑誌を読むのを止め
「まぁ!
どうしたの?!
きちっとした制服なんか
来て!!!!!」
「お母さん…
今まで心配掛けてごめん。言葉ですむ問題じゃ
ないけど、ごめんなさい」
「赤頭巾、
充分よ………。それで
充分……」
赤頭巾とお母さんは
二人抱き合いました。
そして他愛もない話を
して………。
それから、
3年後、お母さんは
赤頭巾の隣で
静かに眠りました。
END