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第2話 アジト

超お久しぶりです

目が覚めたら、いつもの天井だった

知らない天井でもなければ幽霊がへばりついてる天井でもない、いつも通りの天井

だからこそ、違和感を覚えた

手榴弾で吹き飛んだはずの我が家で寝ているのは明らかにおかしい そんなことを考えながら黒峰は他の部屋を調べるために起き上がる

ドアを開けると何の変哲もない、いつものリビングだった

「ああ…夢だったのか」

自分の中で一つの回答に至ったことで安心した黒峰は、朝食や着替えなど朝の用事を一通り済ませた後、郵便受けを確認するために玄関へ向かう

サンダルと靴以外に何も置かれていない玄関に、何故かアパートの少し重いいつもの扉とは違う扉が付いていた

暗い緑色の金属質な扉には覗き穴や郵便受けが無く、必要最低限といった印象を受ける

黒峰が不安になり、ゆっくりと重い扉を開けると薄暗い廊下につながっていた まるで扉の向こうとこっち側で違う空間を切り取って張り付けたような、そんな感覚だった

このまま閉じこもっていても何も進まないと思った黒峰は、靴を履きポケットにスマホや財布を入れた後廊下へ出た

左側の廊下には長い廊下が続いており、同じものだと思われる扉が並んでいる 右側はすぐに突き当りが見え、その先には階段とエレベーターが見える 3Fと書かれているのが見えることから下に降りないと外には出れないらしい 黒峰は大人しく階段を降りていった


2階に降りると、そこで階段は途切れていた どうやら1階に下りる階段は別のところにあるらしい

右に続く廊下の先は曲がり角になっており、左は突き当りにそこそこ大きな扉があった 光が漏れていることから中に誰かいるらしい

ここ以外に人がいる場所はないだろうと思い、覚悟を決めて扉を開けると――

「いいところに! 助けてくれぇぇ!」

謎の2本足のロボに捕まり火あぶりにされながら助けを求める隊長、ロボに乗りながら笑う白衣の女性、完全に無視しながらテレビゲームで死闘を繰り広げる姉妹と思わしき2人、スーツにエプロン姿で火柱を作りながら中華鍋をふるう男性…

黒峰はそっと扉を閉じた

落ち着け、落ち着いて深呼吸だ そう、きっと気のせいだ 訳のわからないあの状況は幻覚か何かだ きっとそうだ

落ち着きを取り戻した黒峰は、改めて扉を開けた

「―――ら何でもおかしいだろうが! なんで俺がこんなことになってんだよ!」

「うるせえ! ムシャクシャしてるからだ!」

「それ俺が買ったケーキだよね!? てかどんな大罪を犯したら縄で縛られて火炙りにされながら自腹のケーキ顔に投げられるんだよ!?」

「オラァ!」

「痛え! 食品サンプルかよってか鼻血出てる! いいから下ろして治療してくれ!」

「二発目が残ってんぞ! 行くぞォ!」

「待て! それ本物だろ!? サンプルにしてくれ俺の密かな楽しみがブボォ!」

「ハッハッハ! 次はハバネロタップリクリーム砲だ! 博士お手製の発明品だぜェ!」

「もう十分じゃねえのかよ! おい!黒峰見てねえで助―――」

バタン

お家帰りたい、黒峰はそう思った

なぜ訳のわからない空間に繋がっているのか、まだ夢は続いていたのか、と現実逃避をしながら周りを見渡していると扉の横に張り紙があるのを見つけた

『ノックしてから入ること』

大きく書かれたその文字を見つけ、黒峰は一つの結論に至る

(ああ、ノックしなかったからああなったのか)

常識的に考えればノックしただけで何かが変わることはないと分かってはいても、黒峰は扉を数回叩いた

「おう、入っていいぞ」

隊長のものと思われる声が聞こえた さっきまで全く中の音が聞こえていなかったのにも関わらず今は中からの声が聞こえることに疑問を覚えつつ、黒峰は扉を開ける

先ほどはよく見ていなかったため分からなかったが、そこには秘密基地、というより秘密のアジトのようだった

天井や壁の所々に伸びているむき出しのパイプは植物のように曲がりくねり、等間隔に吊るされた裸電球が窓のない部屋を程よい明るさで照らす 黒っぽいガラスのテーブルと明るい色のソファには汚く見えない汚れや傷がいくつもある 奇妙な形の棚には大きさや形の異なるフラスコや瓶の他にペットボトルなどが不規則に並べられ、乱雑に書かたメモが張り付けられている

「改めて、ようこそ『秘密結社P』へ」

「あれ、PP団じゃないんですか?」

「ああ、今朝名前が変わった まあそんなことより、そこらへんに座ってくれ」

「黒峰くん、昨日ぶりね」

隊長と昨日もいた女性、それと初めて見るスーツにエプロンを付けた男性の3人が座っているのとは反対側のソファに腰掛ける

「さて…どこから話すか まずは軽い自己紹介からのほうがいいかな?」

「そりゃ当り前ですよ団長 いや、秘密結社だから今は社長ですか?」

「んじゃ俺から自己紹介しよう 既に分かっているとは思うが俺はここの隊長…いや、社長なのか? まあ好きに読んでくれて構わないがそういう立ち位置だ 能力は「錬金術(アルケム)」、とは言ってもただの形状操作で金を作ったりは出来ないからそこんとこヨロシク! んじゃ次、薬師寺」

「指名制とか聞いてないんですけど」

「別にいいだろ 昨日会ってるメンバーお前しかいないんだから次は薬師寺で正解だろ?」

何やらもめているが、完全に無視してエプロン姿の男性が自己紹介をする

「僕は日吉(ひよし)友彰(ともあき)、日吉でいいよ サラリーマンで忙しいからあんまり会えないかもだけどよろしくね」

「よろしくお願いします、日吉さん」

「ほら、さっさと進めますよ 私は薬師寺(やくしじ)(ゆい) 出来れば苗字では読んでほしくないけれど隊長(バカ)みたいに薬師寺と読んでくれてもかまわないわ よろしくね」

「まだあの事引きずってんのか? いい加減忘れたらどうだ?」

「隊長ほど忘れっぽくなくて残念です こういうとき()()は隊長がうらやましいですね」

「…とまあ普段からこんな感じでワイワイしてるから、黒峰くんもリラックスして過ごしてくれたらいいよ 僕も結構自由にさせてもらってるしね」

どうやら日吉さんは常識人のようだ

「あとのメンバーの紹介はあった時に済ませるとして…あと何すればいいんだ?」

「確か歓迎パーティーがどうとか言ってませんでしたっけ? 僕が料理作ってるのもそのためだったはずですけど」

「そうだった、日吉は料理作りに戻ってくれ 薬師寺は手伝い…出来ないか すまない、無茶を言った 黒峰、手伝ってやってくれ」

「…自分の歓迎パーティーの料理を自分で作るんですか?」

「料理できるメンバーがいないんだよ 俺は簡単なものなら何とかなるけど薬師寺は能力が暴走するせいで何を作ってもクリーチャーが出来上がるからな」

「何言ってるんですか! あんなにカワイイのにクリーチャーなんて言わないでください!」

「いやいや、見た目がどうとかじゃなくて―――」

「もう我慢できなーい!」

突然天井から2本足のロボットが降ってきた その上には声の主と思われる白衣の女性が乗っており、隊長が下敷きになっていることなどお構いなしに黒峰に話しかける

「キミはどんな能力を使うの? どんな代償があるの? 範囲と対象の数は? あ、私は螺子(ネジ)! ネジちゃんでも博士でも構わないよ! 早速ラボについてきてもらうけどいいよね! 断ってもどうせ無理やり連れて行くから同意してくれるとありがたいんだけど」

「おーい…とりあえずそこからどいてくれ…」

「あ、隊長ごめーん」

螺子と名乗る女性はロボから警戒に飛び降りる 今までロボに乗っていたからわからなかったが身長は意外と小さく、白衣を引きずりそうになっている

「ちがう、ロボをどかしてくれ… 早くしないと俺の能力で変形させてでもどかすぞ」

「ざーんねんっ! 今回のバージョンアップで生まれ変わった『マイケル佐々木W(ダブル)Tw(ツイン)MkⅡ(マークツー)Sec(セカンド)弐式改2号機二型』は隊長の能力を無効化する特殊機能付きなのだッ!」

「いいからどけてくれって言ってんの!」

「なら最初からどけてほしいって言えばいいのに マイケル、こっちこっち」

「黒峰、俺最初にどけてくれって言ってたよな?」

「…さあ?」

黒峰はそんなことよりロボットのほうが気になっていた 2足歩行でスムーズに動き、さらに無人で呼びかけただけで動いたのである 特定の言葉のみに反応している様子もなく、言葉の意味を理解してその通りに動く 一体だれがここまでの技術力を持っているのか…

「いくら自分で作ったからってアジト内でも乗り回すのはやめてくれ…」

「えーいいじゃん、実害ないんだし」

「俺を踏み潰すのは実害だろ!」

どうやらこの娘が作ったらしい 嘘だろ

「あー、紹介しとく こいつは螺子、うちの発明品は全部こいつが作ってるから 作ってほしいものがあったら頼めば何でも作ってくれるぞ エンジン搭載三輪車から手回し発電機付き懐中電灯、大陸間弾道ミサイル搭載型自立兵器に対隕石用電磁防御シールド発生装置まで何でもござれだ」

「突っ込みどころしかないんですけど、それ使ったことあるんですか」

「三輪車とシールドは使ったことあるぞ ミサイルも使ったっけ?」

「3週間前に使ったよー タコの怪獣倒すのに引っ張り出したじゃん」

「あーあの時か プラズマ砲じゃなくてミサイルにしたのか」

「プラズマ砲の弾をミサイルに流用したんじゃなかったでしたっけ? ミサイル20発当ててもあんまり効果なかったから」

何話してんだろ、この人たち 大陸間弾道ミサイル20発って絶対ニュースになると思うんだけどな…

「おっと、時間が押してきてるな 黒峰、急いで料理作るぞ」

「もう何でもいいや…」

色々思考を放棄してキッチンへと向かう 早めに解放してくれるといいな、と考えていることは今はまだ心の中にしまっておく

どうも、しじみ汁でございます

実は入院してしまって執筆できなかったり、マルっと1話分書いてた分が消えてしまったりとかそういう理由で書けなかったわけではありません

あ、保存忘れて消えたり、指にヒビ入ったりはしました

そんなわけでのんびりダラダラ気ままに更新します

失踪するときはちゃんといいます

あと、別の小説考えたりもしてるのでできるだけ早く報告できたらいいなあと

そんなわけで後書きに何書いたらいいかわからないのでここらへんで

また次回、忘れ去られたころに更新します

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