Tea time ~『夕闇カフェの陰陽師』用語解説と人物紹介~
R2.10.6 大幅加筆。&巫力と物部の項目を追加。
キャラのイメージを明確に表記。お露さんの3サイズも掲載許可頂きました。
R4.4.7 相志の項目を修正。
ここいらでTeaTimeとして、『夕闇カフェの陰陽師』内で使用されている用語や登場人物についてご紹介致します。
『画図百鬼夜行』
江戸時代中期の画家、鳥山石燕の記した妖怪画集。
当時の出版目録には安永四年(1775)に出版認可の記録がある。三巻三冊。
他にも石燕の記した『今昔画図続百鬼』『今昔画図百鬼拾遺』『百器徒然袋』を加え、全四部の『百鬼夜行シリーズ』と呼ばれている。
『絵本百物語』
江戸時代の画家、竹原春泉の記した妖怪画集。五巻五冊。
発行は天保十二年(1841)。春泉の記した画に「桃山人」という俳者が文章を加えたとする形での出版になっているが、この桃山人という作家は春泉本人とも言われている。
『妖怪』
語れば長くなりますが、よろしいですか?
( はい )
(いいえ)←
『陰陽師』
語ってもおもしろくないので省略。まともな陰陽師について知りたければ他の方の作品をお読みになった方が宜しいかと思われます。
“なろう”でまともな陰陽師が出てくる訳が無い?――そりゃごもっとも。
『辻神』
道を通してやってくる、災いの塊。黒い足だけの存在で、左右が逆に並んでいる。普通の人間には不可視の存在であり、うっかり触れてしまった人間に不幸を齎す。
古来は村の境に道祖神を奉る事でその侵入を防いで居たが、現代社会に於いては道祖神も廃され、気儘に往来を往き人々に災いをもたらしている。
『歳神』
お正月に各家を回る、幸せの運び手。辻神の様に足だけの存在だが、白足袋に赤い鼻緒の雪駄という姿であり、鈴の音の足音がする。ちなみに足の左右はそのまま。
『式神』
契約により陰陽師が使役する魂。陰陽師自らが作り出す事もあれば、人間の強い魂を縛り付け使役する事もある。
『隠れ里』
あの世(彼岸)とこの世(此岸)の境に存在する空間。通常世界では有り得ない時間の流れや気象、自然体系を有している。
通常は普通の人間が立ち入る事の無い世界だが、稀に迷い混む人間もいるらしい。
他者の干渉が難しいという点から紫苑のような強力な陰陽師が術を行使する際によく利用している他、避難場所としても優秀である。
『方相士』
陰陽師の身辺警護を行う衛士。その中でも当主の身を守る存在を指す。古来は『鬼やらい』(節分の原型となった宮中の儀式)において「鬼を祓う」役目を担っていた。
現代に於いては『物部』や『葛葉』などといった、所謂“四方院”と呼ばれる一族のみが抱えるのみである。
『巫力』
ドラクエのステータスで言うと魔法の威力を決める『かしこさ』であり、ドラ○ンボールにおける「私の戦闘力は53万です」的なモノ。この能力が高いほど、より高位の術が行使できる。
紫苑と若葉はこの能力が飛びぬけており、彼女達は普通に『辻神』や『歳神』を何体も呼び出しては『祟り』に使用しているが、並の陰陽師であれば『辻神』一体召喚するのにも数日、あるいは数人での祈祷が必要になる程である。
修行で増やせるような代物ではなく、血統により受け継がれる側面が強い為、『物部』や『葛葉』などという陰陽師一族はその血統を守る事で二千年にわたり巫力を繋いでいる。
なので、若葉のような『急にバケモノじみた巫力に目覚めた一般女性』というのはとても稀少であり――また絶好の「器」でもある。
『長髄彦』
紫苑と相志が仇とみて探している集団。旧日本の先住民族を自称し、古来より朝廷、陰陽師の敵として歴史の闇に潜む集団。日本という祖国を取り戻す事を究極目標に掲げ、テロ活動を行っている。
非常に選民思想が強く、自らと志が同じであろうが“生まれ”が違えば敵と見る危険な集団である。太古の時代においては『荒覇吐族』を呼称していたが、のちに過去の英雄の名から自らを『長髄彦』と名乗るようになる。
『大御所のセンセイ』
作者が五体投地しても足りない程に尊敬する妖怪の総大将にして神。聖地は鳥取。
過去に一度映画にも出演なされている。記念館行きたい。
およそ十年周期で聖典アニメがテレビ放映され続けている。ありがたい限りである。
主な登場人物
葛葉 紫苑
黒髪を腰まで伸ばした、線の細い非常に美しい女性。カフェ「タタリアン」の傍ら、依頼人の怨みが込められた血と凶事の塊『辻神』を媒体として『祟り=妖怪』を生み出し標的を葬る、異端の陰陽師である。
真面目で礼儀正しく常に敬語で話すため、お淑やかな才女という印象を受けるが…その実は身の回りの事が何一つ出来ず、相志の手を借りなければ着替えすらも出来ない。
性格は至ってクール。相志曰く、普段は「足の小指をぶつけても顔色一つ変えない」らしい。が、逆上すると口調が古風になり、脈々と受け継いできた残虐性が顔を出す。
妖怪が大好きであり、自分とは術の系統が違う若葉の呼び出す妖怪をうっとりと眺めている辺り、祟り仕事=趣味と言い換えても過言では無いだろう。つまり、そう言い換えても問題無い程に裏の世界――人を殺すことに抵抗が無い、という事でもある。
店に並ぶケーキは全て紫苑の作品。それを口実にしてなのか、昼間は殆ど店に降りてこない。実は寝ている。というか『祟り』と『ケーキ作り』以外は寝ている。
相志に対しては、幼なじみ以上としての気持ちはあり、大事な存在と思っては居るようだが、その扱いはほぼ使用人。ドS器質の所為なのか照れなのか。
紫苑の父親の名は『葛葉 松栄』母の名は『楓』。
葛葉の家系は代々、“表”を仕切る『物部』とは反対に“裏”を支配する陰陽師の家として要人や政敵の呪殺や呪い、祟りによる殺人などを請け負っていた。だが紫苑の父である先代当主が何者かに殺された事により、役目を果たせなくなった『葛葉』は紫苑の力を求めた『物部』に吸収されそうになる。だが紫苑はそれを拒否して野に下った。
紫苑と相志は、この仕事を続ける事でいつか犯人に辿り着けると信じ、この祟り屋稼業を続けているのである。
「この場を使って主要メンバーからの自己紹介コメント…ですか?作者様からのお頼みとはいえ正直、仕事以外は寝ていたいのですけれど…分かりました。その分、相志に徹底したファンサービスをするよう申し付けておきますので。では、おやすみなさいませ」
不来方 相志
代々、葛葉の家に仕える主に身辺警護を生業としてきた一族の末裔であり懐刀。その中でも紫苑のような当主を警護する者は『方相士』と呼ばれ、家臣の中でも当主に次ぐ存在として扱われる。
…筈なのだが、カフェ経営の傍ら、紫苑の身の回りの世話も完璧以上にこなしている。バットマンにおけるブルース・ウェインとアルフレッド的な関係。こいつが居なければ、紫苑は下着の場所さえ分からないし着替えも出来ない。なので日々てんてこ舞いなのでは…と思われがちであるが、何でも完璧以上に余裕でこなしてしまう為、裏では「あくまで執事」なんて呼ばれているかもしれない。
ちなみに美形。相志が目当てで店に来る女性客は多い。
だが若葉からは「女子より女子力の高い美形男子は女の敵」「自覚の無いイケメンは危険物」「過ぎたイケメンは毒」など、その働きぶりと美貌の割に散々な評価である。
紫苑の呼び方は『紫苑様』だが、タタリアン店内では店長と呼ぶ。
それなりの巫力はあるようで、使い魔の「こんぺい」も見えるし会話も出来る。
紫苑に対しては臣下としての礼を尽くしているが、「出来の悪い娘」への愚痴をこぼす様な話を若葉に漏らした事も。普段から自分の感情を表に出さない振舞いをしており、紫苑に対する本当の気持ちというのは、まだ謎である。が、紫苑を甘やかしている、と考えて見てみると、結構バレバレなのではないだろうか。
陰陽師の護衛となる衛士を輩出する家系の末弟として生まれたが、求められる巫力以下しか持たなかったため絶望視されていた相志。だが人並み以上の剣の才能を奥州藤原一族に買われ、もはや伝説と化していた不来方の剣術を叩き込まれ、現代に蘇らせることに成功した。
それにより藤原氏より“不来方”の姓を賜ったことで、不来方相志と名乗るようになる。
愛用の刀は『六方睨』。東西南北と天地に睨みを利かせる意味を持つ。その和風な名前とは裏腹に、その外見はヴィクトリアン調の美しいケーキナイフであり、常に相志の腰にぶら下がっている。というか普通にこれでケーキを切ったりしている。
ちなみに「不来方」の剣術を生み出した一族は『羅刹』と呼ばれる鬼を封じた一族の末裔といわれているが、その鬼の血が流れている一族、とも呼ばれていた。
「不来方相志と申します。この度は『タタリアン』へのご来店、誠に…えっ、ちょっと違う…ですか?そうは申されましても…もっと『ジャニーズ感』を…ですか?はい、わ、分かりました…コホン…やぁ!ぼ、僕は不来方相志!鬼だろうと人だろうと、この六方睨で一刀の下に斬り伏せる、歴代最強の方相氏さ!…ぼ、ボツですって?!くっ!そもそも紫苑様が作者様に妙な約束さえしなければ…そもそもジャニーズだって近頃不祥事続きだというのに…」
こんぺい
紫苑の式神。空中をふわふわと泳ぐ、丸々とした一つ目の金魚。符丁を示した「客」に対して、裏の『祟り庵』へ誘導する役割を担っている。それと同時に、その一つ目で依頼人の『真贋』を見極める役目を負っている。
無駄にダンディないい声をしており、話す内容もハードボイルドな大人のそれであるが、実は役作り。紫苑のことは姐さんと呼ぶ。
ちなみに依頼人が聞く『怨む相手が居るのなら――』のあの声は、依頼人の思い入れが無い限りこんぺいの声である。
仕事の時以外の振舞いはオッサン。魚のクセにスケベ。一般人に姿が見えないことを最大限に利用し、店内の女性客のローアングルを攻めては若葉に蹴飛ばされている。
大好物(主食)はたい焼き。薄皮じゃなくて、縁日で売っているような昔ながらのふわっとした生地のものを好む。
実は紫苑が初めて作った式神であり、紫苑はこんぺいに対し非常に愛着を持っている。
「見ちゃいらんねぇなぁ相志。こういう所も読んでくれる読者様ってのはな、イメェジに合った『中の人』の声で脳内再生しながら読んでくれてんだ。お前は『声で妊娠させる』位のスケコマシ台詞で良いんだよ。ん?俺か?そりゃ勿論決まってんだろ…近頃ツイッターでエロバレして高感度を上げた…全国の女子高生のみんな…待たせたな!」
飯綱 若葉
第一話において祟りを依頼した娘。一時的に霊力を持たせる薬である『夕鈴見の粉』を服用した事で巫術の力に目覚める。以後、紫苑の勧誘により『タタリアン』に就職して陰陽師としての活動をする事になった。
巫術の力は紫苑とほぼ同等か少し下程度だが、凶事の運び手『辻神』との相性は悪く、契約に失敗。代わりに契約したのは『辻神』と対極に位置する幸福の運び手『歳神』である。
おとなしく控えめな印象を受ける娘だが、様々な経験を経て芯の強い女性へと成長してゆく。
ずば抜けてカワイイという訳ではないが、かといって不細工と呼ぶには可愛い、そんな素朴系の可愛らしい娘である。
ちなみにモノの例え方がほんの少し同年代のそれとはズレており、相志や紫苑にすら「その例えは微妙」と思われているが、本人には自覚がないようである。
『夕闇カフェの陰陽師』におけるストーリー進行やその他解説が必要になる場合に重宝される狂言回し役である。
「全くもう…紫苑さんもこんぺいさんも好き勝手なんだから。というか相志さんって完全に男性アイドルのイメージを履き違えてますよね…あっ、初めまして!飯綱若葉です!この『夕闇カフェの陰陽師』って結構うつな導入ばかりだと思うんですけど…みなさん大丈夫ですか?その代わり、悪い奴等が妖怪にボコられた挙句サクッと殺されてゆくので、その辺をお楽しみいただければなぁ、と思います!時々は時事ネタやリアルネタを題材にしていたりするので、その辺ご希望とかあったら作者さんに――って、えっ?勝手に注文取るなって?えー…それに、そのうち紫苑さんと相志さんの、見ていてイライラするようなたどたどしいラヴストーリーが展開されていきますのでご期待ください!!…えーっ?これも違うんですか作者さん!?」
サン
若葉が『歳神』から作った式神。手のひらサイズの小さな子狐の姿をしており、三つ目。
作られて間もないので、その口調や仕草は幼児のそれと同様であるが、主人の護衛という役割に関しては、こんぺいにもひけをとらない。まだ幼さは残るものの次第に成長を見せており、その優等生ぶりを遺憾無く発揮している。主人である若葉の事は『ママ』と呼んでいる。
『歳神』から作られたため、言葉遣いも綺麗で素直。 ある意味では『タタリアン』唯一の良識の持ち主ともいえる。
大好物はバナナ。何故か皮ごと食べる。
「ママ…こんな暗い話しか書けない作者さんがもどかしい恋愛話なんて書けると思う?きっとイチャイチャさせ始めると無意識にジェイソンとか出して串刺しにしてくるよ?――あ、作者さん…いやいやでも作者さんにとってはコレ褒め言葉ですよね!はい!という訳でご紹介に預かりました、若葉ママの忠実な式神、三つ目の小狐、サンと申します!僕、最終局面で大活躍の予定らしいので!応援お願いします!」
小鳥遊 露草
小夜鳴市で起きている不審死から『タタリアン』との関連に気付き、確証も得られぬまま疑いの眼を向けていた女性警官。第八話において相棒である先輩刑事を同僚の警官に殺され、運命の巡り合わせにより紫苑達へと『祟り』を依頼する事になる。
物事をハッキリさせないと気が済まない性格であり、『祟り』を依頼する際も『訳の分からないものに私の怨みを預けられない』と言い切る辺り、ある意味男らしい性格とも言えるかもしれない。だがその所為なのか僅かながらの巫力に目覚める事となる。
能力的には相志よりも下であり、こんぺいやサンの姿も色が薄く見えてしまう。だが辻神に対する完全耐性を備えており、素手で捕まえたりも可能な他、辻神から作られた式神、こんぺいも露草の胸に飛び込もうとして、その不快感に耐えられず逃げ出す程である。
ちなみに3サイズは上から89・56・82。身長170、体重58。ショートウルフヘアが活動的な印象を与えるグラマラスな美女である。黙って立っていれば非常にカッコいい女性なのだが、素が結構な残念さ加減であり、その辺りが婚期を遠ざけている原因といえr――
「ちょっとストーップ!作者ぁ!3サイズ晒すのは許可したし美人って言ってくれるのは本当のことだし嬉しいけど何よその『結構な残念さ加減』って!?そんな紹介されたら私の婚期が遠のk――えっ?そのうち必ずいい人が現れるからって?そんな予定あるならはよ書け!日産CEOの話より先に書けぇ!…え?ウソ!回ってんの?ちょっとそれ先に言――
…ゴホン
読者の皆様、わたくし小夜鳴警察捜査1課所属、小鳥遊露草と申します。陰陽師としての能力は微々たるものですが、この妖怪絡みのストーリーに“表側”から関与する存在として、これからも色々活躍する予定となっておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます」
(レビュー頂いた『小鳥遊』様の名を拝借しております)
夢見 憂
葛葉一門の陰陽師。遊び人然とした印象のイケてるオジサマであり、初登場の際にも若葉に対し思わせぶりな眼差しを向けていたりと節操が無く、陰陽師としての力もさほど高くないが、紫苑以上の知識と経験、その財力で紫苑を各方面から支えている男性。
両親を殺された紫苑が野に下る選択をした時、『物部』から紫苑と相志を匿った上に陰陽師としての修行を行い、カフェ開店の援助までも行った人物である。
そして紫苑と同等の能力を持つ新人、若葉に対し『百器徒然袋』を与えたり付喪神の作り方を教えたりなどと、面倒見の良い男でもある…のだが、そこに下心が無かったかといえば否定しきれない辺りがこの男である。
小夜鳴市で巨大ゲームセンター「夢見館」を経営する傍ら、人生を捨てる選択をした人の魂を蝶に変え、永遠の夢を与える術を使う、異端の陰陽師である。
根城とする隠れ里の名は『月光の森』。常に月光の降り注ぐ、どこまでも広がる森に洋館を構え、蝶に変えた魂をそこに住まわせている。
蝶に変えられた魂は式神のように自在に扱うことが可能だが、夢見の美意識はそれを善しとしていないようである。
(レビュー頂いた『夢見 裕』様の名を一部拝借しております)
「やれやれ…キャラクター自己紹介のつもりが、遠回しに作者のディスりに変わってきちゃってるね…作者さん、ヘソ曲げなきゃいいんだけど…こんにちは、紫苑様の陰陽術の師匠にして頼れる参謀、厭世の魂を蝶へと変えるダンディな陰陽師、夢見憂です。…ここだけの話だけど、俺ってこのストーリーの中で重要な位置に居るんだよ?ファンの皆、乞うご期待!」
クロちゃん
『影女』の話において、瀕死の女の子を助けようとして、物理的に干渉出来ないサンに代わり若葉が生み出した、女の子が可愛がっていた黒猫のぬいぐるみに歳神を核とした付喪神にしたもの。大きさは尻尾を除いて約20センチ。金縁の青い眼。赤い首輪。
歳を経て自ら成った付喪神とは違い、術に依って生み出された付喪神の言動は今までの扱われ方に左右される。
クロの場合は幼い女の子の遊び友達として過ごしていた為、子供らしいあどけなさと大人らしい斜めな視点を持っている。なので口調や振舞いは幼いが、時折グサリと刺さる容赦ない一言を投げ掛けることがある。
付喪神は式神と違い、生み出した陰陽師への忠誠心は無く、自由な意志を持つ。それはクロも例外ではなく、タタリアンを抜け出してかつての持ち主だった女の子の父親の元へ行こうとしたが捨てられてしまい、絶望して女の子の墓の前で朽ちる事を選んだが、そこを若葉に発見され、相志により修繕され、紫苑に愛され、現在は『タタリアン』で気ままに暮らしている。
『タタリアン』では紫苑を起こしたり依頼人の指を噛んで血を取る『おしごと』をしている。
好物はカリカリとした歯ごたえのお菓子。
「クロにゃ!よろしくにゃ!作者さん、そんなことよりクロが主役のスピンオフ作品『付喪神クロちゃんの大冒険』を書いた方がいいのにゃ!そうしたら大賞取りまくりでアニメ化と実写ドラマ化してクロのキャラグッズも出て、印税ウハウハでクロがカリカリ食べ放題になるのにゃ!」
皆「クロちゃんって意外に腹黒い…?」
物部 勝比呼
「キャラクター紹介があるだけマシと思うけどネ…」
(――加筆のついでに、しましょうか?紹介)
「えっ!いやぁーそれは嬉しいなぁ作者さん!」
(陰陽師一族『物部』家の頭首であり、日本に現存する四つの陰陽師一族、通称“四方院”の総括でもある。伊瀬谷祐介似のイケメン。
『物部』の家は神への祭祀や祈祷、吉兆の占いから要人警護等、日本の霊的な表側の仕事をなりわいとしており、その影響力は政界は勿論数多の業界へと及んでいる。
勝比呼個人の巫力は低いが、何世代も頭首へと継承され続けてきた数多の式神を使役することで起こせるその権能は侮れないものがある。
『葛葉』の頭首が殺された時に『葛葉』の血を『物部』に取り入れようと画策した辺り、徹底した実利主義であり、またロリコンと言えるかもしr
「スタアァ――ップ!」
(――何か?)
「いや、何かじゃないでしょお。実利主義なのは認めるけどロリコンってのはどうなのかなぁー?そういう表現って『夕闇カフェ』の質を落としちゃうんじゃないかなぁと思うんだけどネ?」
(だって30半ばも過ぎた男が女子高生を嫁にしようとするとかアウトだから。小説だって『女子高生を拾う』って字面の表現だけで叩かれるこのご時勢に。しかも親の不幸に便乗してでしょ?普通なら『サイテー』な奴だと思うけど)
「うっ…」
(しかも若葉にまで声掛けてるし…)
「作者さん僕に怨みでもあるのぉ?」
(ただしこいつもイケメンなので大抵の事は赦される)
「それフォローになってないヨ…というか僕の事“伊瀬谷祐介”似とか言ってたよね?消す気マンマンだよネ?玉木宏じゃダメなの?この前見分けついてなかったでしょ作者さん!」
(オラオラ式神ラッシュとか見たいんです)
「その前に集英社の方から刺客が来るヨ!」