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異世界の色  作者: 波間柏ひかた


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79/94

79.役に立つかな?

「大丈夫かね?」

用意してもらった部屋の椅子にふらつきながら座ろうとしていた私に宰相さんが声をかけてきた。

「大丈夫じゃないです。」

「私、だいぶ頑張りました。」

思った事を言うのは、若いからという事で許して下さい。


私はデュラス王子と宰相さんに、紙とペン、こちらのペンはガラス製で美しい。

ガラスペンの上の部分に膨らんでいる箇所があってそこに黒い液体が入っているのが見える。

二重構造で下へいくほど螺旋が細かくなっていき、多分それでインクが沢山出ないようになってるのかな。

キャップがないし、使い終わったら空にしておかないと駄目そう。

それらを各手元に用意してもらう。

何故私は書かないか?

やたらに字など残したくないから。

何となくだけど。

さて、始めるか。

二人に視線を合わせる。

「これから話す事は、役に立つか正直わかりません。」

「私は、宰相さんのように頭はよくないし、デュラス王子が受けている教育などにはきっと敵いません。」


「私が出来るのは、提案、アイディアだけなので、何かに利用出来るのが1つでもあれば、いいなぐらいです。」

私の真面目な様子に二人も頷きでかえす。


「まず水について、どれくらい水不足かわからないけど、水を貯める場所や、井戸、穴を掘って水が出ないかなと思います。」

「最初の水を貯めるというのは、普段雨が降らなくても急に沢山降って川が氾濫しないようにと、逆に降らなかった時に利用できます。

ただ綺麗に飲める状態にできるのかと、そもそも大規模な施設が可能なのか。

次ですが、井戸は町を見学した時になかったので、川の水だけを利用しているのかなと思いました。

砂漠地帯もあるけど、一部高い山々があり木が沢山生えている場所のふもとは、掘れば飲める水が出ないかなと。」


私はどんどん話していく。


「次、学校については、やっばり皆通えたらいいのにと思い義務教育でせめて字の読み書きは必要だと思います。

読み書きできれば仕事の幅もひろがるし、貴族の方は民に力をつけられては困ると思うかもしれませんが、一番下を支えているのは民ですよね?

民の暮らしが豊かになれば、国も発展していくし。

そしてその際に食事、昼食の提供。

子供の頃の食事は身体を作る為に重要です。

食事をとる事で最低限のマナーも身につけられるし、自分の国では何が作られているかも分かる。

私は学校で生きていく上で大切なのは衣食住と教わりました。」


1つ気になった事が。


「あと、お腹の調子悪くなったりする人けっこういそうですよね。

水は大切ですが、手洗いの徹底と器を木ではなく、硝子か、陶器の方が菌がまだ増えないかもしれません。

湿気があり温度が高いと物は腐りやすい。

菌、えっと体に悪い物が増えやすいんです。

食事も作ったら出来るだけ早く食べたほうがいいです。

時間が経てばたつほど菌が増えます。」


「先一気に話しますね。」


何か言おうとした王子に言う。

「義務教育と言いましたが資金必要ですよね。

私昨日の砂漠で利用出来るんじゃないかと思って。」


二人の前に2つの物を置く。

「これ、絶対いける気がするんです。」



長いので切ります。

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