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異世界の色  作者: 波間柏ひかた


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63/94

63.騎士ルーク~執着心~

ールーク視点 ー


早朝ラウと勤務を交代後騎宿舎へ戻る前に寄り道をした。

気に入っている庭の隅のベンチに転がる。

ここ2、3日。いやカエデと会ってからの事を思い出す。

「あ~俺は何をやっているだ?」

独り言がでる。

一昨日は泣かれ、昨日は避けられ。

愛想が良くないのは自覚している。

ただ貴族として叩き込まれた礼儀は身につけているつもりだ。

実際夜会など出れば自分で言うのもなんだか、俺の容姿は悪くはないらしく色々寄ってきた。

辺境伯の家だか次男にもかかわらず、戦での働きもあり尚更縁談がきた。

特別処遇で副団長の打診もあったが、全て断った。

香水臭い女性も、書類が増えるだけの地位も興味がない。

付き合いに関しては一通りは遊んだ。

ただそれだけだ。


欲しいと思ったのは、カエデが初めてだ。


何故こんなに惹かれるのか。

会って間もないのに。

言われるほうも困るだろう。

馴れていないのは分かっていたが、本気で抵抗してこない事で余計抑えられなくなる。


いやにビクビクする時があると思ってはいたが、向こうの世界で男に触られたと言っていた。

よほど嫌だったんだろう。

「はぁ。」

ため息が出る。

カエデは、自己評価が低く隙がありすぎる。

見る奴によってカエデはとても庇護欲をそそる。

逆に傷つけたくなるという馬鹿もいるだろう。


彼女の人気は上がるいっぽうだ。

シャルには気付いていたが、ヒューイまで。

他の奴も今日で何人かいるだろう。


嫉妬した。

他の男に触れないで欲しい。

自分は汚れて、相応しくないのにそう思ってしまう。

戦を含め何人切って捨てたか覚えていない。

殺るか殺られるか。

カエデがあの戦場にいたら、どうやっていたか。

きっと敵味方関係なく傷を癒し、カエデの身体は負荷がかかり過ぎ壊れただろう。


カエデが帰りたがっているのも知っている。

だが、諦められそうにない。


また聞きそびれたが話に出るルークはカエデの何なんだ?


まぁいい時間はまだある。

俺は仮眠をとる為騎宿舎へ重い足取りで向かった。








誤字がひどすぎですみません。

時々修正しています。


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