表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の色  作者: 波間柏ひかた


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/94

53.異世界で学ぶ

「こんな格好ですみません」


シャル君と夜明に会い数時間の睡眠後、マリーさん達から話を聞き驚いた。


私は2日間も寝ていたらしい!

トイレ行かなくて寝れるの?!

異世界だから?

なんでもありなの?


私は、どうやらその間は最低限の機能以外停止状態だったらしい。


確かに起きた時身体が空っぽに感じた。今は睡眠をたっぷり、お昼ご飯も先程食べて起きた時より大分よい感じ。


そして、冒頭に戻る。

今、私の客間にはソファーの背にクッションを置き行儀の悪い私と、ローテーブルをはさみ目の前には、白い立派なお髭の痩せた小柄なおじいちゃんがちょこんと座っている。


「何も問題ないよ。楽にしなさい」


優しそうな田舎のおじいちゃんのイメージそのものだ。


「まず、力の限界というか加減が出来るようになりたいんです」


日本からのアイテム、メモとペンを持ちおじいちゃん、モウル先生に質問する。


そう、体はまだふらつくが、頭は動く。

我が儘を言い午後から勉強する事にした。といっても今日は、ほんの少しの時間だけ許された。気になる事を書き出し、何が1番必要か考え順序をつけていった。


まず力の加減が出来れば倒れない、迷惑かけない。重要な点だけ改善すればいい。


私はいずれ帰るのだから。


モウル先生は引退した魔法使いだ。

魔法使いは今とても少なく、ただでさえ減少しているのに更に1年前の戦のせいで、この国では数名しかいないらしい。


モウル先生は、王様と仲がいいみたいで普段は山奥で暮らしていて、たまにお城に来るらしい。私にしてみればラッキーだった。


「カエデ殿が使う力を見てはいないが、感じる限りでは我々の魔法や魔術と違うようだの」


首を傾げながらそう言われた。

…ヤバい。

頭は動くと思っていたのに、最初から理解できないよ。


「あっ、じいさんまだ生きてた?」


後ろから突然の乱入者。

振り向くと、赤い、レディッシュの髪の青い瞳の青年がいた。


あなたは誰ですか?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ