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異世界の色  作者: 波間柏ひかた


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29/94

29.変わろう

庭の散歩から戻り、数時間寝た。今日は自由時間だ。夕食は王様、王子様と。


お誘いがあり、私はこの世界の人間じゃないし、めんどくさい!と思ったけど断れなかった。


弱いな自分。


私は朝食後借りている部屋の客間でお茶をしながらメモ帳とにらめっこをしている。


「字を書く道具なんですね。不思議な形ですわ」


私のお世話をしてくれている中で一番若いであろうアリヴェルちゃんは、私の持ち物に興味津々だ。そういえば、マリーさんとベルさんは、私のスーツに興味をもっていたなぁ。


私が持っていた物は、着ていたスーツ、ポケットに入っていたミニのメモ帳と三色ボールペン、面接でアクセサリーは付けられないからネックレスにピンキーリング1個とペンダントへッドが通してあるものを事前に外しポケットにいれっぱなしだった物。


あとはなんにもない。


まぁもっていても多分役にはたたない。でも何もないより気分的にマシかな。私はその自分のネックレスを首にかけた。


メモ帳にはやる事リストで左に四角を書き、隣にやることを書く。隣のページには同じ様にして、ヴィラや他の人達に質問したい事を書く。

お茶のおかわりを注いでくれるアリヴェルちゃんに話しかけてみた。


「女子会しませんか?」

「それは、どのようなものなのでしょうか?」


ないのかな、この世界。それとも言い方が違うのか。説明してみる。


「えっと、女性限定でお茶してお話するんです。例えば好きな人とか恋バ、」


「「やりましょう!」」


あれ?ベルさん聞いていたんですか?

二人ともノリノリです。マリーさんは今いないけど参加してくれるかなぁ。


「お仕事中に一緒に座ったりとか多分駄目ですよね?他の人に見られたら、私の我が儘と言ってくださいね」


そこは重要だよね。


「いつに致しましょうか?」


ベルさんが聞いてくる。

うーん。


「明日のお茶の時間にどうですか?」

「では、美味しいお菓子ご用意致しますね」


二人ともニコニコしてくれた。


あれから少し考え、まず近くにいる人から少しでも知っていこうかなと思った。私は基本めんどくさがり屋だ。しかも、人より動物のが好き。友達も少ない。コミュニケーションが下手なのも自覚してる。


でもこのままじゃいけない気がした。


じゃあどうしたらいいか。あまり周りの人に負担かけずに何をするか。で、女子会。いいんじゃないかなと思う。ソファーでクッションを抱えつらつら考えているうちに寝てしまった。



気がつけばそこは、戦場だった。





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