8話
胆石発作をおこし、胆嚢を取りました、
のたうち回るほど痛かったです、
入院費は全部で7万ほど、それも保険で賄います、
日本人で本当に良かった、安く済んだので
(うん?遠くの方で土煙が見えるのう、何じゃあれは?)
山の龍は人間の長と話していると遠くの方で土煙が見えた、
(何じゃ?近づいてくる、物凄い速さじゃのう)
「うわ何ですか?体が揺れますぞ、」
「え?なに?地震?」
(体が揺れる?地震?何も感じないがのう、)
小さい人間には、地響きを感じることが出来たが、山の龍は体が大きく重いので
地響きを感じることが出来なかった、
普段から歩くと地面を擦り地響きた立てながら移動してるため
多少の揺れは感じることは出来なくなってしまった。
「地震では無いのう、視点が低いお主たちは、見えないかもしれないが、
何者かが、土煙を立てながらこちらに走って来てるのう」
「え?なんと!もしかして魔物の群れですか?ならば他の魔物に知らせないと拙いですぞ」
「神様我々をお守りください」
巫女が悲壮な声で助けを求めた、
「うん?魔物の群れでは無いのう、魔物の群れは、あんなに速くは走れんからのう
それに、魔物の群れなら翼竜がワシに知らせに来るからのう
あの土煙は魔物の群れでは無いのう」
「では何でしょう神様?」
「わしの目にも土煙が見えてきましたぞ、神様、白い物がこちらに走って
来るように見えますぞ、、、うわわわぁ体が跳ねますぞぉぉ!」
地響きは山の龍にも感じられるぐらい大きくなってきた
二人の人間は完全に伏せの状態で体を縮めてる。
「どうやら狼のようじゃな、かなり体の大きな狼がこちらに走って来るのう、物凄い速さじゃのう」
「体の大きな狼ですと・・・もしかして」
「知っておるのか長よ?」
そこまでだった、白い狼はアッと言う間に山の龍の前に姿を現した、
それは山の龍が見たことも無いほど大きな狼だった、
普段見ている狼の魔物の20倍以上巨体を誇っていた、
それでも山の龍に比べれば蟻のように小さい
「大きな狼だな、ずいぶん急いで来たなようだが、がわしに用事でもあるのか?」
「間違い無いと思うが、俺の目の前にいるお前が山の龍か?」
「そうじゃよ、それにしてもお主、大きな狼だな、なんという名前じゃ?」
「俺はダンタールと言う、種族は神狼、フェンリルと他の者はいう」
「神狼?フェンリル?ダンタール?いろいろ呼び名があるのう、なんと呼べばよいのじゃ?」
「ダンタールと呼んで欲しい、親からもらった名前なのでな、」
「そうか、ダンタール、ワシになんの用じゃ?」
「山の龍!今からお前を食べる!」
山の龍は心底驚いた、いくらダンタールが巨大な狼とはいえ、
山の龍は文字道理、山の用に大きい
どう考えても食べるのは不可能だ
「どれだけ腹が減ってるのかは知らないが、いくらなんでもワシは食えないぞ」
言っても聞かず、ダンタールは山の龍に飛び掛かって来た、目にも止まらぬ速さだ、
山の龍は完全にダンタールの姿を見失った、
「何処じゃ?何処じゃ?見当たらぬ」
ダンタールは山の龍の鼻に咬みつこうとした、だが咬みつく場所が大きすぎて
咬みつきづらいのと、単純に鼻が硬くて牙が刺さらないのでそのまま下に落下した。
ダンタールは山の龍の顔の下に落ちたので、死角に入り、真下にいるダンタールを、山の龍はきょろきょろ探し始めた、その時点で山の龍は鼻をダンタールに咬まれたことに気づいてない、痛くも痒くも無い処か、何も感じなかったのだ
ダンタールは誇りである牙が刺さらなかったことにショックを受けたが
すぐさま次の攻撃に移った、
「風、集まり、山を切り分けろ」
ダンタールがいきなり大きな声で、意味の解らないことを叫んだ
「うん?そこにおるのか?」
山の龍は、ダンタールを探すために伸ばしていた、首を縮めて下を見た、
その瞬間顔の目の前で爆発が起こった、かなり長い年月を生きた
山の龍でも、聴いたことが無いほどの大きな音だった、
山の龍は驚き目を瞑った、
恐る恐る目を開けてみると目の前にはダンタールが立っていた、
「信じられん、岩をも噛み砕く牙が通じず、山を割る俺の風を真正面から食らって
傷一つ無いとは」
「今のは何じゃ?何が起きたのじゃ?何故いきなり火山のような爆発が起きたのじゃ?
それにダンタールの牙は岩を噛み砕くとは、お主は岩を食うのか?」
山の龍は混乱した頭で問いかけたがダンタールは話に乗ってこず
好き勝手喋り始めた。
「ならば大地を貫く俺の持つ最強の技、ブレスを食らっても平気か試してやる
この攻撃を放ったら俺は倒れる、山の龍よブレスを喰らった後も生きていたら
俺の体を食べるがいい、山の龍が死んだらお前の体は、俺が骨も残さず食う」
「ワシの体を残さず食うのは無理じゃないかのう?
それにワシは草と土以外食わないから食えと言われても困るのう」
目の前のダンタールはさっきから無茶苦茶なことばかり言う
言葉は通じるのに会話が出来ない、
言いたいことばかり言って、山の龍の話を一切聞かないのだ、
山の龍の中でフェンリルとは、かかわらない方がいい種族と結論が出た
一方、ダンタールは引き締まった体をまるで、豚の様に膨らませていた、
「一体なんじゃこれは、何故狼が豚の様に膨らんでおるんじゃ?
ブレスを吐く準備運動なのか?」
山の龍は次々に起こる初めての経験に、どう対応していいか分からなくなってしまった、
「グぅぅぅううらぁぁぁぁぁぁあああぁぁ」
ダンタールは宣言道理、真正面から山の龍にブレスを吐いた、
まともに頭からもらい、山の龍の顔が弾かれたように横を向いた、
今までどんな攻撃を貰っても痛みを感じず、平然といていた
山の龍が久々に痛いと感じた、だが、致命傷には程遠く
顔の鱗が、数枚焼け落ちた程度で、鱗の下の皮膚は、ほぼ無傷だった、
「痛っ!!、、、痛みを感じたのはいつ以来かのう?そう言えば
妻を娶るとき他の亀龍と決闘したのが最後じゃのう、」
ダンタールが全力で放ったブレスが消えると、そこには悔しそうな顔をしたダンタールが
立っていた、ダンタールはフラフラとよろめくと、ゆっくりと地面に座った
ダンタールは地面に横たわると小さな声で
「お前の勝ちだ、俺を食って力をつけるといい」
そう言ってダンタールは意識を手放した、
読んでくれた人有難うです、自分学が無いので誤字とか指摘してくれると有難いです。