5話
誤字は優しく教えてください
『なにをするんじゃぁぁぁ』
腹を地面につけ、腹を擦りながら、慌てて群れに向かう、
見てみると、オーク達は殴るのを辞めていた、黄色はぐったりとしている
「わしがいらなぬことを喋らなければ」
山の龍は話し合いがしたいと口走ったことを後悔した、
近づいて行くと魔物の群れはこちらに殺気をまき散らしながら駆けてくる、
当然地面に横たわっている黄色は群れに踏みつぶされ、そのまま群れに飲まれていく、
「何ということか、あの者どもは本当に何を考えているんじゃ?やはりあいつらに話し合いなど無用、
何を考えてるか要として知れん輩は纏めて擦りつぶすまで」
山の龍はいままでと同様に魔物の群れを擦りつぶすことにした、山の龍と群れがぶつかる100メートルほど前に魔物の群れが今までに無い行動を取った、群れが二つに割れ山の龍を避けて後ろの大平原の魔物に迫ったのだ、
山の龍はこの行動に焦った、首を回してどちらかの群れを擦り潰そうしたとき、目の前を蜂の魔物が大量に表れて、視線を塞いだ、首を振って蜂を追い払っても、またすぐ目の前に蜂が集まって中々鬱陶しい
山の龍はまた立ち上がり首を伸ばしいて辺りを見まわした、見てみると二つに分かれた群れは狼型と猪型を先頭に全力で駆けている、
蜂の魔物はまた視線を塞ごうと目に集まってきた、また目の前を飛び回られるのは拙い
だか、頭を振ると蜂の魔物は離れて、止まると目を塞いでくる、、
山の龍は綺麗に並んだ群れと、並んでない大平原の群れがぶつかったら大平原の魔物が負けると考えていた、
(ああ鬱陶しい蜂だ)
蜂の魔物は山の龍の目を一応針で刺してくるが、山の龍の目は硬くて刺さらない、
それが解ると針を刺すのを辞めて目の周りに集まって蜂の団子のようになり全く目が利かなくなったしまった。
山の龍は久々に四本の足で立ち上がり首を大きく振り足も使って体をゆすった、それだけで辺り一面に雷の様な地響きがなる。
けど蜂はなかなか離れてくれない、体をゆすっていると、地面がまるで泥の様に足を飲みこんでいった。
(しまった、体を揺らしたから地面がわしの体重を支えられなくなってきておる)
今頃地面は大変なことになってるに違いない、目はいまだに見えないが、地震、地割れがおきて大平原はぐちゃぐちゃになってると思う。
山の龍はその場で暴れるのを辞めて、地面に体を伏せた、
すると、どういうことか蜂が目から離れていった、
(なんじゃ?どうして蜂は目に取りつくのを辞めたんじゃ?)
空を見てみると他の翼竜、ワイバーン、など翼を持つ魔物は反転して元来た所に飛んで行く所であった。
いままでこんなことは無かった、全滅するまでひたすら前進していた魔物の群れが、逃げていくのである。
(なぜあいつらは逃げて行くのじゃ?)
首を回して辺りを見回すと酷いモノだった、
山の龍が暴れたせいで地面は波打って、そこら中に大きな亀裂が走っている。
空を飛ばない魔物は全力で走ってる時に転んだみたいで折り重なる様に倒れている、
先頭を走ってた者は転んで踏みつぶされていて、中には亀裂に体を挟めて動けなくなってる者も多くいた。
どうも見てみると、地上の群れは半数近くが行動不能におちいっていた。
大平原の魔物は地面が揺れたとき走って無かったのかただ雑然と並んでて無傷そうだ、
これではどう見ても相手の群れは戦えない、だからといって、仲間を見捨ててに逃げて行くのは薄情なきがするきがする。
転んでた者たちが立ち上がり一斉に逃げ始めた、だが所々怪我してるようで走る速度は初めの突進に比べて半分ぐらいの速度で逃走している。
これを見た大平原の魔物は逃げ行く群れを追いかけ始めた、先頭を行くのはこちら側も足の速い狼型の魔物、その後を猪型の魔物が続く、
怪我をして速度が出ない魔物の群れはしばらく一生懸命逃げていたがやがて、一番後ろにいた足を怪我しているゴブリン達が追いつかれた。
そのまま戦いが始まる、あっという間に大平原の魔物が皆殺しにすると思っていたが、
逃げていたゴブリンは追いつかれるとこちらに向かって攻撃し始めた、
その攻撃は何かしらの決まりにそって攻撃しているようで、一斉に武器である木の棒を振り上げ一斉に振り落とす、
何頭かが木の棒の振り落としにダメージを受けたようだがすぐに他の狼型の魔物がゴブリンを襲った、
そうなると一法的にゴブリンが虐殺されていく、その間に魔物の群れは逃げて行くが、狼型の魔物は殺したゴブリンを食べず逃げて行く魔物を追った、また追いつかれると魔物の群れの一番後ろの者たちが振り返って攻撃しはじめた、
その間に他の魔物の群れは逃げていく。そんな感じで何度も追撃戦が始まった追いつかれた魔物が必死に抵抗しているので、敵側の魔物の群れは大半が大平原から逃げることができた、
後にはぐちゃぐちゃになった大平原と点々と魔物の死体が転がっている、黄色の死体はどれか解らなくなってしまっていた、
魔物の死体は大平原の魔物たちが綺麗に残さず食べた、たぶん黄色も食べられたことだろう、
(黄色も死んでしまった、皆先に龍神様の下に逝ってしまうのう)
翼竜の中では黄色と仲が良かった、山の龍今まで何度も身近な者を見送っていた、
けど見送るのは何度やっても慣れないものだ、もう見送るのはこれで最後にしてもらいたい
(たぶん叶わぬ夢だろうなぁ)
そして山の龍は黄色の死を心で祈った、
(わしはいつになったら龍神様からお迎えが来るのかのう?)
数少ない話相手を失ったことを嘆いてばかりもいられない、今回の戦いは特殊なのだ
今回の戦いは今までの戦いと全然違う、戦いの様子を上から見ていた翼竜達に話を聞いてみた、
翼竜達は次々にこう喋り始めた。、
「最初に黄色の爺様が群れに向かい、そのまま殺されてしまいました。」
「その次に山の龍様が群れに向いました」
「その後山の龍様の目に虫が取りつきました」
「その間に群れは二手に分かれて物凄い速さでこちらに迫ってまいりました」
「山の龍様が体を大きく揺らすと地面が大きく揺れ、凄い速さで走っていた群れは足を取られて大きく転びました」
「すると見たことも無い魔物から不思議な光が空に向かって放たれました」
「見たこと無い魔物?どんな姿をしておったのじゃ?」
「ゴブリンより大きく、オークより小さく、二本の足で立ち、頭に二本の角があり、背中にワイバーンのような羽がありました」
「なんじゃそれは、たしかに見たことない魔物じゃな、そして不思議な光とはなんじゃ?」
「わかりません、白い光です。空に白い光の柱が立ち上がると魔物の群れは一斉に逃げ始めました」
「翼竜のブレスみたいな物とは違っておったか?」
「はい、我々のブレスとは違う光でした。」
「ほう、ちがうのか、それで白い光を見たら一斉に逃げたのか?」
「はい、一斉に逃げ始めました」
「翼竜もワイバーンも、虫も何もかも一斉に逃げ始めました」
「見たこと無い魔物は背中の羽で飛んでいたか?」
「いえ、一切飛びませんでした」
「そうか分かった、その見たことない不思議な光を出す魔物が纏め役じゃな」
山の龍は戦場にいたが目を塞がれていたので空に昇った白い光を見ていない
「わしも不思議な白い光を見てみたかったのう」
山の龍は誰よりも長く生きてるので大抵の魔物は見たことあったが、今聞いた魔物は見たこと無かった。
なのでこの年になって初めて聞く魔物に興味が沸いた、
「お前たちに頼みがあるが聞いてくれんかのう?」
「何でしょう山の龍様?」
「その見たこと無い魔物のことを知ってる者はいないか大平原の魔物中に訊きまわってほしいのじゃ」
「ワイバーンになら聞けますが、オークやゴブリンなどは我々の姿を見れば戦いの時以外は逃げて話が出来ません」
「そうか、ならわしがゴブリンやオークなどに聞いてみることにしようかのう」
翼竜と山の龍はいろいろ聞きまわったがゴブリンより大きく、オークより小さく、二本の足で立ち、頭に二本の角があり、背中にワイバーンのような羽がある魔物を知ってる者はいなかった。
そんな時に不思議な魔物が大平原に来た、
この魔物はゴブリンより大きく、オークより小さく、二本の足で立ち、木の棒に石を蔦で巻き付けた武器を持っており、
小さな動物を連れて来た、ちなみに角も羽も無い、小さな動物は狼型の魔物によく似ていた。犬と言うらしい、
木の棒に石を蔦で巻き付けた武器の石の部分は他の石で叩いて先を鋭くしていた。それをこの魔物は”槍” と呼んでいた。
そしてこの魔物はなんと魔物ではないらしい、動物とのこと、動物と魔物の違いは喋れるか喋れないかと思っていたが、
違うとらしい、体を割いたとき内臓の中に魔石があれば魔物で無ければ動物と言っている、そんなものなのか?
(わしは肉を食わないから魔物の中に魔石なる物があることを知らなかったのう、この年になっても知らないことがまだまだあるもんじゃのう)
この動物は自らを人間と言ってこの世で一番賢い動物と言っている
(面白いのう今までこんなこという種族はいなかったのう)
だがこの人間が大平原に来てからここの様子は一変してしまった。
ヒロインの登場はまだまだです、やっとホモサピエンスが登場しました、