3話
今回は短め
魔物の群れは山の龍が近くに来たら歩くのを止め山の龍を見上げている。
「ずいぶん痩せとるのう」
目の前の魔物の群れを見て何となくつぶやいた。
魔物の群れの中にオークがいる、
オークは二本の足で立って歩き、顔は豚に似ていて、腹が出っ張ってるのが常だ。
なのに目の前にいるオークはあばら骨がうっすら浮き出ている、
オークだけじゃない、ほかの魔物も皆々痩せている。
「お主ら腹が減って気が立ってるのか?」
問いかけるが返事は帰ってこない、
「話がしたい代表者はいるか?」
山の龍は相手が殺気立ってるといっても攻撃する様子がないので、話し合いが通じると考えた、
そのとき魔物の群れの方から
「ごぉぉあぁぁぁぁおぉぉぉーーーーー!!」
と絶叫のような叫び声が聞こえてきた、
「なんじゃ?」
すると魔物の群れが一斉にこちらに向けて走り出してきた、
その目は皆々血走っていて、とても会話が出来る状態じゃない。
「少し落ち着かせるかのう」
山の龍は普段はやらない四本の足で立ち上がった、
そのまま一本の足を振り上げ地面に振り下ろした、
その瞬間、天高く巨大な土煙が立ち上がり地面には大きな半円状の穴が開いたその衝撃であたり一面に土や石が飛び散った、
半円状の穴からはいくつもの亀裂が走り、立って歩けないほど地面が揺れた、
魔物の群れは全員この場に転んでしまった、何となく後ろを見てみると、
大平原の魔物たちも転んでいた。
空を飛んでいたため無事だった翼竜の黄色が焦った様子で話しかけてきた。
「おい、たのむから大平原を無茶苦茶にはしないでくれ!」
「もちろんそのつもりじゃよ、少し落ち着かせようと思ってなこれ以上のことはせんよ」
「そうか、くれぐれたのむぞ、それより見てみろ、みてみろあいつら立ち上がってまたこっちに走ってくるぞ」
山の龍の一振りで実力の違いが分かったはずなのに魔物の群れはこっちに突っ込んでくる
手があり二本の足で走ってくるのもは、手に石や木の棒などを持っている、
物を持つことができない狼型や猪型や他の魔物はそのまま全力疾走で突っ込んでくる
「本当じゃのう、あの者どもはどうしてもわしと戦いたいみたいじゃの」
こうなってはしょうがない、
「わしは今から群れに向かって進むぞ、飛んでる魔物はわしにはどうにも出来ない、任せたぞ」
「ああ、空のことは気にしなくて大丈夫だ、」
そういうとそのまま翼竜の黄色は他の翼竜と群れの方に飛んで行った。
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