二話
良かったよんでくださいな、
誤字は優しく教えてくれるとありがたいです。
「なんぞさわがしいのう」
広い大平原が喧騒につつまれている、
「なにかあったのかのう?」
そう思ったとき山の龍の近くに飛んで来た翼竜が声をかけてきた
「山の龍よ他の地域の魔物どもが大平原に群れをなして押し寄せてきた」
この翼竜は黄色が鮮やかな翼竜、皆にはそのまま黄色と呼ばれている
「ほぉう、ここはいいところだから大勢で住み替えに来たのかのう」
「何を呑気なことを言ってる?山の龍よ」
「うん?ここは広い、他の地域の魔物が来ても大丈夫じゃないのかのう?」
「普通の群れならばな問題なく来てもらっても構わない、現にここに住んでいる動物や魔物は皆、他の地域から流れ着いたものたちばかりだ」
「わしもその一人じゃな」
ここは広い基本他の種族を脅かすような生き物以外は寛容である、
山の龍が問答無用で攻撃されたのはあまりに巨体のため大平原が壊されると思い
皆で追い出そうとしたのだ、結局山の龍は草食で土を食べ他の生き物を必要以上に攻撃しないことが分かったので、今はここに向かい入れられている。
最も追い出そうとしても無理だが、、
「今度の流れ者は違う」
「何が違うんじゃ?」
「信じられないほど殺気をまき散らしながら来ている」
「どういうことじゃ?なぜ住みかえをするのに殺気をまとってくるのじゃ?」
「解らぬ、このようなことは今までに無い、ともかく皆で魔物の群れを追い返すことになった、山の龍よ協力してほしい」
「そうかそういうことなら協力をさせてもらうかのう」
「これはありがたい、山の龍は戦いには不参加かと思っていた」
「なんでじゃ?わしも殺気まき散らしながら来るなら当然戦うぞ、友好的に来るなら戦わんがのう」
「山の龍は初めてここに来たとき我らの攻撃をいくらもらっても反撃しなかった、なので山の龍は戦わないと思っていた、これは心強い」
山の龍が反撃しなかったのは正直痛くも痒くもなかったからだ、もし山の龍の甲羅や鱗を通すような強力な攻撃ならば山の龍は本気で暴れていたもしれない、だがわざわざそのことを言うつもりはない。
「じゃがわしは亀龍じゃ、手前さんのようにブレスも吐けないし空も飛べん、なによりここ数万年戦ったことがない、こんなわしでも役に立つかのう?」
山の龍が戦ったのは亡き妻を娶るときにライバルと戦ったときと、あとは縄張りに入ってきた他の亀龍を追い出すために戦ったときだけだ、けど、自分の体が他の亀龍の倍ほど大きくなってころから縄張りに入ってくる不届き者はいなくなった、正直戦いの記憶は今はほとんどない、
「心配しなくてもよい魔物の群れはほとんどが地を走ってくる、そいつらを踏みつぶしてほしい空を飛ぶ魔物は我々翼龍が引き受ける」
「分かったのじゃ、じゃが一つ問題があるのじゃよ、わしの体は本当に重い、腹を地面に擦って歩いている理由は、四肢で立って歩くとその衝撃で地面に大穴が開いて地震と地割れをおこすのじゃよ」
「なんと!そうなのか、山の龍が敵を足で踏みつぶすと、大平原がめちゃくちゃになってしまうのか?」
「ああ残念ながらそうなるのう」
「ならばそのまま魔物の群れに腹を擦りながら突進してほしい、これでも魔物の群れの数は減らせるだろう」
「そうか、わかったではすぐにいくかのう」
「山の龍よついてまいれ」
山の龍は翼竜に先導され魔物の群れに向かって行った、
大平原の地面を腹でこすり地表から1メータほどの深さををひっくり返すように進んで行く、
ここの草は本当に成長スピードが速い、山の龍がひっくり返した後の土は三日で雑草の目が出て十日で元の草原に戻る、
「見えるか山の龍よ」
「ああよく見えるよ、本当じゃな、凄い殺気立ってるのう」
「お山の旦那、旦那が取りこぼしは連中はうちらに任せてくれや」
そう語るのはゴブリンの若者だ、周りには大平原にすんでいる若い魔物と翼竜が、集まってきている。
皆々これから大量の魔物の群れを追い返さなくてはいけないのに雰囲気がかなり明るい、
今かから戦おういう気が全く見えない。
「本当にここの連中は変わってるのう」
「なんでだい?」
「お前さんゴブリンじゃろ?」
「そうだけどなにか?」
「普通ゴブリンは臆病じゃ間違っても翼龍の前には姿は見せん食われるからのう」
「ああそれか、、正直翼竜は怖いよ、けど翼竜があの魔物の群れを追い返すまでは俺らを食わないって言ってくれたし、今あの連中と戦わないと女房子供が危険に晒されるしな、それに翼竜と一緒に戦ったって言ったら18人いる子供に自慢できるじゃねぇか」
そう言ってゴブリンの若者は笑った、
当然だが普段は翼竜の餌になったしまうゴブリンだが今は外の脅威と一丸となって戦わないといけないから翼竜はゴブリンを食べない、
「それにお主らはなぜこんなにも明るいのじゃ?今から死ぬかもしれん戦いになるのじゃよ?」
山の龍の質問に翼竜の黄色が答える、
「山の龍よ我々は今回は戦いにならないと思っている」
「なんでじゃ?」
「自分では解らぬかもしれんが、お主は怖いのだ、ものすごく」
「山の旦那ぁ、旦那が歩いてるとき、の目の前に立つと、かなり離れていても逃げたくなるんですよ」
「そうなのかい、ならばあまり散歩はしない方がいいかのう?」
「お喋りはおしまいだ、山の龍よそろそろ目の前の集団に突進をしてくれないか?」
「そうか、ではとりかかるかのう」
山の龍はふだんの散歩と同じペースで魔物の群れに突進をかけた。
よかったら、たとえ悪評でもいいので感想くださいな。