人物紹介 織田家
登場人物紹介ダイジェスト、裏設定風小ネタ付。無駄に長いです。
◆織田信清
信長を英雄視していた、ミーハー転生者な主人公。
信長の従兄弟で義兄弟で理解者な大親友。信長の二歳年上。
信長の父・信秀の弟・信康の嫡男。
信長の孤独を癒す為、一族皆兄弟の精神で乱世を往く。
戦場にも立つが、暗躍や工作など知識と職権を濫用した行動が多い。
尾張犬山の領主から、最終的に尾張・下野・大和・土佐・筑後と言う五ヵ国の太守に大出世。
隠居して領地は息子たちに譲り、織田幕府相談役として活躍。信長とは死ぬまで一緒だったぜ!
正室は織田信秀の娘・央。側室に織田寛貞の娘・智、吉良義昭の養女・水。
後世の評価は、謀将とか乱世の能臣とか、そんな感じ。
◆織田信長
主人公の従兄弟で義兄弟で大親友
幼少期に刻まれた理解者っぷりのため、最期まで親友離れ出来なかった。
元々身内に対して甘かったが、信清により助長されて悪化。
有能な家臣はちゃんと伸ばすも、方面軍に起用するまでは至らなかった。
それでも、適材適所を徹底したので家臣たちからの評判は高い。
尾張那古屋城主から、順調に成長して遂には天下統一。
征夷大将軍に就任し幕府を開くが、すぐに嫡男信忠に譲る。
以後は大御所として後見し、信清と一緒に相談役として過ごす。
後世では、安土時代の創始者であり、人格者の天下人として人気が高い。
◆織田信成
信長と信清、共通の従兄弟で義兄弟。
幼馴染と言っても過言でない程度に付き合いが長い。
結果、性格環境共によく馴染んでいる。
信長の父・信秀の弟・信光の嫡男。
苛烈な父・信光に似ず、優しげな空気を醸す美丈夫だが、怒ると怖い。
実は一族の誰よりも怖いと言う、信清・信長共通の認識があったりする。
弟・信章を武田の影がチラつく遠江騒乱で失い、武田を深く恨む。
武田が滅び、甲斐と上野の太守となって落ち着き、隠居後は幕府相談役に就任。
嫡男は信友。
◆織田信広
信長の庶兄で、信清の義兄。信長より六歳年上。
裏表の無い大らかな気質で、初期は信長との絡みが薄かった。
しかし信清経由で親しくなり、信長・信清にとって無くてはならない存在へと昇華。
上洛後は洛中警護を担い、若狭に領地を貰うも任地は家臣に任せ、最後まで京洛で過ごす。
男子に恵まれず、信長の三男・信孝を養子に貰い受け、隠居した。
◆織田宗政
遠縁の一族で若手のホープ。
信長の父・信秀の義理の叔父の孫と言う遠縁ぶりだが、上手いこと渡った。
信清の補佐を命じられて以降、ずっと側近のような枠割を担う。
無茶振りも多く苦労したが、着実に熟して行った。
関東甲信越での手腕が認められ、陸中の太守に任じられた。
しかし早々に隠居して、相談役となっていた信清の側近に戻った。出世欲よりも大事なものがあったのだろう。
嫡男は宗平。
◆織田信勝
信長の弟1号。
当初は信長の対抗馬と見做されていたが、兄弟会議と信長のマイルドさに触れて改心。
兄を立てる良い弟へと変化した。
上洛後は山陽道侵攻に従事し、関門海峡を守備する要職に就く。
嫡男・信澄を始め、男子は七人と信長の実弟ぶりを披露。
その中の一人は、重臣・柴田勝家の養子となった。
◆織田信興
信長の弟2号。
初期から信長と過ごし、その人となりに触れて懐いていた。
伊勢侵攻と四国征討でしか出番はないが、西に東に活躍してたんですよ?
最終的に伊勢と伊賀の太守となるが、兄たちより先に死去。
嫡男は信定。
◆織田秀孝
信長の弟3号。
幼少期から信勝と共に過ごし、信長に対して忌避感に近いモノを抱いていた。
しかし、兄弟会議と信勝の様子を見て改心した。
但し、その会議で信清に対して恐怖心を持ち、以後ずっと避け続ける。
その恐怖心がどこから来るのかは、自分でも良く分かってない。
上洛後は山陰道の大将を務め、そのまま山陰の覇者となる。
嫡男は秀常。
◆織田信時
信長の弟4号。
信広と同腹であり、信清にも懐く。
最初の上洛に従い見識を広めるも、何となく目立たず出番が少なかった。
遠江守護代の後、最終的に信濃の太守に収まる。
嫡男は康長。
◆織田信包
信長の弟5号。
幼少期は信勝らと過ごすが、信長にも偏見はなかった。
上洛後は河内など畿内の安定に寄与する。
最終的に備前・美作の太守となり、善政を敷くこととなる。
嫡男は信重。
◆織田信治
信長の弟6号。
早くから信長に懐いたが、何となく出番が広がらなかった。
丹波攻略に精を出しつつ、越前攻略に畿内保安、山陰方面への後詰と確約した。
最終的に丹波・丹後の太守になった。
嫡男は信俊。
◆織田秀成
信長の弟7号。
歳の離れた弟の中では真中。
紀伊攻略にポッと出し、そのまま彼方へ消えて行った。
摂津の太守に任じられて、優秀なのは間違いなかったのだが……。
子に恵まれず、信長の七男・秀高を養子に貰った。
◆織田信照
信長の弟8号。
モノグサ野郎と言うキャラ付けは史実の某エピソードより。
出番は一瞬だったが、当初はもっと活躍する予定だった。
常陸の太守に収まったが、実務は傘下の佐竹一族に丸投げ。
嫡男は信実。
◆織田長利
信長の弟9号。
後半の山陽道・九州征討戦に参加してるが、実質出番なし。
甥・信忠の家老として、美濃の実務を取り仕切る縁の下系の人。
嫡男は長久。
◆織田長益
信長の弟10号。
上杉征討から出羽征伐に参加したが、出番なし。
後に蝦夷地に渡り、開拓主管を担う物語がお蔵入り。
嫡男は長孝。
◆織田広良
信清の弟1号。
守護代・岩倉織田家の重臣の養子となるが、後に独立。
信勝と並んで弟コンビとなったが、その明暗は別れた。出番的に。
当初は山陽道の副将だったが、後に北陸道へ転向した。
最終的に越前の太守に収まったので、問題はない。
嫡男は広長。
◆織田信正
信清の弟2号。
少し歳が離れており、主人公の側で諸々の運用を学ぶ。
後にその経験を生かして伊賀を領すが、後に信興に譲る。
太守としては河内を治めるが、これは情報の積載に掛る大事な仕事があったため。
嫡男は一正。
◆織田信昌
信成の弟一号。
叔父・信実の養子に入って別家を興す。
猛将タイプで、父・信光に良く似てると言われたが、当人は兄ほどじゃないと思ってた。
羽後の太守に収まり、安東水軍の運用について信清らと交流が深まった。
嫡男は長義。
◆織田信章
信成の弟二号。
信成に可愛がられていたが、遠江の戦で戦死。
未婚。
◆織田信張
信清の妹婿だが、信清より六歳年上。
早くから信長に従い、武功高き地味な名将。
信興の補佐として伊勢侵攻を手伝い、後に紀伊征討にも参加。
最終的に紀伊の太守に収まる。
嫡男・信直は既に自立し、孫も沢山居る隠れリア充。
◆織田信直
父は信張。
義理の従兄弟・秀成と共に紀伊侵攻を担う。
戦功から和泉の太守に収まり、父の死後は紀伊も相続した。
嫡男は信氏。
◆織田寛貞
尾張楽田城主。
当初は国内でも、結構な勢力の持ち主だった。
信清に対し、娘の智(当時十歳)を宛がおうとするも幼少を理由に断られる。
それにめげず、娘に対し折に触れて吹き込んだ結果、押し掛け女房(側室)が誕生。
既に鬼籍だが、してやったりな表情をしていることだろう。
嫡男は忠寛。
◆織田忠寛
寛貞の嫡男。
妹が産んだ甥が遠山に養子に行く時、家老として付いて行った。
結果、下野国の筆頭家老に登り詰めた。
嫡男は景寛。
◆織田信安
織田家嫡流の家柄を誇る、守護代・伊勢守家の最期の当主。
信安の妻・華は、信秀・信康兄弟の妹であり、信康の後見を受けていた。
この縁が功を奏し、滅ぼされることなく安穏とした老後を過ごした。
嫡男は信賢だったが、反信長派の旗頭としてスケープゴートにされ廃嫡。
二男・信家を嫡子に立て、家督を譲った。
◆織田信賢
信安の嫡男、後廃嫡。出家して岩倉殿と称される。
犬山に預けられ鬱屈していたが、図らずも甲斐に放流され、大冒険が始まった。
尾張→甲斐・信濃→越後・上野→常陸→陸奥と、流れに流れ、終結。
織田家に滅ぼされた子弟を預り、養育している。
後世に冒険譚として自伝書が伝わり、太守よりも有名な織田一族になった。
◆織田信家
信安の二男で嫡男。信賢の実弟。
広良の助言から信清・信長に通じ、岩倉織田家の家督を得る。
守護代職は信清に譲ったが、有力一門として山陽道と北陸道を転戦。
越中一国の太守に成れたが、実は常に兄の行方を気にかけていた。
嫡男は信英。
◆織田忠政
信長の母衣衆出身で、文武両道の人。
実は元々織田一族ではなく、斯波氏の傍流だったが、父が織田家の婿となって織田を名乗る。
当初は東海道を動いていたが、北陸道に配置換えされてからは躍進。
越後と佐渡の太守にまでなった。
嫡男は忠盈。
◆織田忠頼
忠政の弟。
兄を助けて東奔西走。佐渡の代官として本間家の闇を暴く。
実は五人兄弟で、忠政、信重、忠頼、忠次、清次の順。
嫡男は忠嘉。
◆織田秀敏
信清・信長の大叔父。
信長の後見を務めていたが、桶狭間の時に信清に全てを託し、戦場に散る。
カッコいい役処だったが、何故か印象が薄いのは大体信清のせい。
嫡男は秀重。
◆織田信秀
信長の父で、信清の岳父。
豪快な武人でありながら、細やかな配慮も出来る偉人だった。
当初は信長の唯一の理解者だったが、信清の出現に信長以上に喜んだ。
しかし流行病で死去。早死にだった。
◆織田信康
信清の父。
犬山城主で、妹婿である信安の後見もしていた。
幼少の信清と信長を会わせると言う、地味な偉業を為した人。
美濃攻めで戦死。
◆織田信実
信秀の弟で信清・信長の叔父。
男子が無く、弟・信光の二男・信昌を養子にした。
何時の間にか病死。
◆織田信光
信成の父。
織田家随一の猛将と謳われたが、信長の稚気を愛する人でもあった。
暗殺されることもなく、穏やかな晩年を過ごす。
◆織田信次
信秀の末弟。
年齢的に信広と近く、仲が良かった。
出番は遠江の援軍くらいだが、実は各地で手伝い戦に駆り出されていた。
苦労人で出番も消えたが、天下統一時点でもまだ生きてたよ。
嫡男は長次。
◆佐治信方
尾張知多半島を領する佐治水軍の若きエース。
信長の妹を妻にし、従兄弟で義兄弟の一角。
九鬼衆と協力し、信清の無茶振りに応えて強力な水軍を形成する。
淡路と讃岐二ヵ国の太守となり、織田水軍の要として活躍。
嫡男は信為。
◆斯波義銀
尾張守護家の末裔。
足利一門では高い格式を誇るが、将軍に成れる程じゃない。
名目上の遠江守護職に補任されたが、そのまま遠江の太守に収まる。
於市ちゃんの婿でもあり、一族に列した。
謎の勝ち組と呼ばれており、円満な家庭を築き穏やかに過ごす。
嫡男は義康。二男は吉良義親。
◆吉良義昭
足利一門で高い格式を誇り、将軍相続の目があるような風聞があった。
実際は無い。
三河守護職に補任されたが、三河の太守にはなれなかった。
遠江騒乱の時、一族から造反者が出た影響なのは間違いない。
男子がなく、斯波義銀から養子を迎えて家を継がせる。
それなりに穏やかな余生は過ごせている模様。
養子は義親。
◆松平家次
父祖伝来の念願、宗家簒奪を成し遂げた英雄。
早くから織田に通じ、桶狭間の混乱を経て三河守護代に就任。
最終的に三河の太守に登り詰める。
信光の従兄弟であるが、嫡男・忠正に信清の妹を娶らせ、順調に一門化。
後世では時勢を読む力がある、凄い武将として認識されている。
嫡孫は家定。
◆斎藤道三
信長の岳父で、美濃を信長に譲った爺様。
嫡男との相克の果てに、自刃するところを信清一行に攫われた。
以後は相談役となり、裏方で信長をマイルドに仕上げることに一役買っていた。
岐阜城内で身内に囲まれ、穏やかに死去。
◆織田永政
織田一族。
桶狭間で戦死。史実では桶狭間以前に死去している。
嫡男は藤掛永勝。
◆藤掛永勝
父は永政。
永政が戦死した時、僅か三歳だったので外祖父に養育される。
養育手当は信清が手配し、十分にあったのでノビノビと育つ。
元服後は育ててくれた外祖父の姓を称し、四国征討などに従軍。
嫡男は永重。
◆飯尾定宗
織田一族で飯尾氏を称す。
織田永政の兄とか弟とか。
桶狭間の戦いにおいて、秀敏と共に今川軍を迎え撃ち、討死。
嫡男は尚清。
◆織田信益
信清の嫡男。母は央。
幼き頃より、信忠と共に学び、励んできた。
二人とも信清・信長の仲を見て育っているので、自然と親友になれた。
四国征討に功を上げ、自力のみで伊予一国の太守となる。
信清の隠居を受け、尾張と筑後を相続して三ヵ国の太守となり信忠を支え続けた。
これまた父と同様、信忠の隠居を受けて自身も隠居、相談役となった。
嫡男は信紀。
◆遠山信景
信清の次男。母は智。
東美濃遠山氏の養子となり、養母は於艶さん。
下野の代官を経て、下野太守を相続する。
嫡男は清景。
◆織田康清
信清の三男。母は央。
犬山城主と、「命を大事に」契約アットホーム犬山の仕事を引き継ぐ。
犬部隊は健在だが、出番がなかったのが悔やまれる。
信清隠居の後、大和の太守を相続。
嫡男は益清。
◆織田信忠
信長の嫡男。妻は信清の長女・琳。
幼き頃より、信益と共に学び、励んできたことから、親友と呼べる間柄になった。
将軍を譲られる前に、美濃一国を治めて力を付けていた。
信益の助力を得て、信長の後見を一年半前倒しで切り上げて見せた。
父が生きてるうちに孫の晴れ姿を見せたくて、早めに隠居すると言う孝行息子。
嫡男は信秀。
◆北畠具豊
信長の次男。
伊勢北畠の家督を継ぎ、甲信攻略に従事した。
愚鈍でも何でもなく順当に仕事をこなして行き、加賀一国の太守となる。
正室は”強く、気高く、可愛いらしい”と評判の雪ちゃん。
嫡男は信豊。
◆織田信孝
信長の三男。
男子の無かった信広の養子となり、信忠らと四国征討に従軍。
武功を上げ、阿波一国の太守となった。
養父の引退を受けて、若狭も相続し二ヵ国の太守となる。
色々遠すぎて、北畠具豊との確執は存在しない。
これもまた、信清の暗躍の一端だったりする。
嫡男は信茂。
◆織田信澄
信勝の嫡男。
信忠、信益と幼少より共に学ぶ。
播磨一国の太守となり、信勝の隠居後は豊前を相続した。
嫡男は長澄。
◆織田信定
信興の嫡男。
伊勢にて長島一向一揆を無難に鎮圧。
信興の隠居後、伊勢と伊賀を無難に相続。
嫡男は信道。
◆織田清正
信清の家臣と思いきや、実は信長の家臣で出向だった。
元は織田一族ではなく、祖父が功を立て織田姓を下賜された。
当人も猛将だったのだが、その祖父が修験者だった関係で、伊賀衆との接点を持つ。
結果、忍者(仮)の窓口役になってしまった。
下山組との組手において、新しい必殺技を取得したという伝承が残る。
嫡男は清長。
◆織田広信
守護代・大和守の最後の当主。
反信長派の盟主に祭り上げられ、全ての責を負わされ殺害された。
◆織田吉清
守護代・大和守に仕えた奉行人で、一族だが地位は高くない。
真面目な人物で、支配者が変わっても恙なく務め上げた。
嫡男は吉光。
◆織田三位
守護代・大和守の重臣。一族で地位は高かったが、出番は一文だけ。
史実でも討ち取られるだけの存在。
因みに三位とは、官位の従三位中将を表していると思われるが、詳細は不明。
◆織田寛近
名前だけ登場の一族
当初、信時が養子になり川村城主となった。
◆織田達広
名前だけ登場の一族。
信治がその跡継ぎとして野府城主となっていた。
名前だけも含みますが、意外と沢山出てました。
2016/9/30 一部追記