表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/68

第四十四話 地位

北条家と同盟を締結。


署名したのは、織田信清と北条氏政。



* * *



さて、北条家と織田家の同盟する。

これは一見、何も問題はないよね。


では何故、敢えて”俺”と”北条当主”が同盟する形にしたのか?



それは、織田信長を天下人にするため。




武田を滅ぼし、四国を制し、毛利との激突も近い。

先日は能登と飛騨国を抑え、上杉との小競り合いも増えてる。


九州と東北にも頻繁に使者を往来させ、情報収集にも抜かりはない。

天下統一へ、王手をかけそうな段階に至る。



だからそろそろ、天下のことを具体的に見据えるべきかなと。



「それが、なぜお前との同盟に結びつくのだ?」


いやホラ。

信長と北条家が結んだら、対等同盟になっちゃうじゃん。

そしたら、北条家の地位が高すぎるじゃん?



信長は天下人として、一段高いとこに居るべきだ。

対等な大名がいちゃいけない。


少なくとも、政治の場では。



「むぅ……。」


お、膨れた。


何、私人であればいくらでも対等で居てやるから。

そんな渋るなよ。


「チッ。まあ、そういうことなら良い。」


応よ。

全力で押し上げるから、ちゃんと乗っかれよ?


「判っておるわ。どうせ、信広兄者などにも根回し済なんだろう。」


お、察しが良いな。

その通り。


足利義助にも、諒解を得てる。

何かしらんが上手いこと通じてるから、問題ないぜー。



* * *



そんな訳で、諸々条件コミコミの同盟締結となったのさ。

端的に信長から見ると、従属的同盟ってことで。


北条家でもそれを認めてくれたんで、平和に締結出来た。

良かった良かった。



このように、信長の天下取りは順調に推移。

脇差での殴打を、甘んじて受けた甲斐があったと言えよう。


いや、別に殴られる必要はなかったよね。


でも仕方ない。

親愛の表れと取っておこう。


……今更、矯正は無理だろうし。



* * *



そんなこんなしてる頃、織田家は信濃国を完全に平定。

上杉の動きが嫌に鈍かったので、探りを入れてみたところ?




「上杉謙信が、倒れたようです。」


おお、もうそんな時期かー。


「はい?」


あ、いや。

なんでもないヨ。


それで、死んだのか?


「まだ未確定ですが、可能性は高いかと……」


ふーむ。

そういえば、三ツ者をちゃんと上手く使ってるようだね。


「恐れ入ります。」


うん、判った。

引き続き探らせてくれ。


あと、越中へも宜しくな。


「承知しました。」



* * *



それからまもなく、上杉謙信死去の確報が出た。



越中国へ兵を進ませてるけど、上杉の家督争いは発生するかな?

案外、一致団結して対抗してくるかも知れない。


信濃と出羽からも牽制が居るかね。



まあ、ともかくも順調に動いてる。

で、あるが故に。


足元を注視し、転ばないように引き締めないとね!




何某の誕生日が近いので、鶏肉の調味料漬けを食しました。旨し。

サブタイって、無理して変に付けるなら無い方がマシだったりしますかね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ