表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/68

第三十話 三回目

第三回!織田一族大会議、はっじまっるにょーんっ!



コホン。

うん、「また」なんだ。すまない。でも(ry



俺たちは畿内を抑えたが、仮想敵国が四方に広がった。

それだけ支配領域が拡大したってことだが。


そんな訳で、管轄の整理と配置を整理する必要がある。

正直、遠江国の守護代は誰かに任せたい。



主催はお馴染み、最近側室を迎えた犬山城主・織田信清。

協賛は引越し計画中、岐阜城主・織田信長。

オブザーバーに、於市ちゃんを妻にして一族に列した遠江守護職・斯波義銀。



今回の参加者は、関係する主要一族を招待した。


もう全員参加なんて、不可能を追及したりしないよ。



* * *



では早速だが、会議に入ろう。


まずは、洛中で信長の代理と補佐を行う者。


「信広兄者しか居らぬわ。」


そだね。

今までも、そしてこれからも。宜しく頼みます。


「承知した。養嗣子の為にも、もそっと気張るかの。」


信広殿には嫡男が居ないので、信長の三男・信孝を養子にと勧めた。

庶流とは言え、一族衆の筆頭家門だからね。

努力型の秀才タイプだと思うので、少し気にかけてみた。



そんで信長の次男・具豊は、史実同様に北畠の養子となった。

伊勢国司の名は大きいし、利用しない手はない。

その支配領域は、大幅に削減されたけどね。


そんな訳で、伊勢の守りは。


「信興に任せて良かろう。」


うん。

信張も付いてるし、問題ないね。


因みに、降伏した北畠親子は犬山に回送されてた。

あんた等もか……。


* * *


こんな感じで、次々と決められていった。



山陽道:大将は信勝。副将に広良。

弟コンビ。何も問題ない。



山陰道:大将は秀孝。副将が信昌。

秀孝は相変わらず俺を怖がるので、西の専任とした。



丹波路を信治。


河内国は信包に任せ、摂津国は信家、紀伊方面は秀成と信直、などなど。




「そして信清、お前を畿内統括とする。」


いや、畿内統括ってなんだよ。

中心は信長だろうが。


「そうだが、義昭公や朝倉が居る。その為だ。」


ああ……。

そういや最近、朝倉は滅ぼす方向に傾きつつある。

不透明な存在が居るには、越前は近すぎると言うのがその理由。


また少し、暗躍が必要かもしれんね。



まあ次。伊賀・大和方面。


「信清を主将とし、信正を代将とする。」


は?

こっちも俺かよ。

伊賀はともかく、大和は松永殿が居るだろう。


「それ故だ。まあ、普段は信正に任せればよかろう。」


んー、それで良いなら。

てーか、後で色々詰める必要があるよな。



美濃は当然信長、じゃあ尾張は?


「当然貴様だ。織田家の本拠だからな。」


それは判る。

でも、俺の担当領域多くね?



「次に、東海道方面だが。」


聞けよっ


「主管を信清とする。三河はそのまま、遠江守護代を信時に任せる。」


オイ。

なんで上位権限を渡そうとする?



「皆、ここまで何か異論はあるか?」


「「「ありませんっ」」」



待てやコラァッ!!

明らかにオカシイだろっ



「なんだ信清。皆、異論なかったぞ?」


俺だけ増えまくっとるやないかっ

それに、義銀は……


「ちゃんと、遠江守護代は信時に任せたぞ。義銀、問題か?」


「いえ、問題ありません。」


あ、そうなん。

いやいやいや、そうじゃねーだろっ


「なんだ一体。何が問題だ?」


守護代が一個減っても、色々増えすぎだろうがーっ


「信清。」


お、おお?

なんだ、真面目な顔して。


「俺は畿内と西に注力する。お前には、その外枠を任せたい。」


……えぇー。


* * *


そんな大真面目に「任せる」とか言われても、困るよ。


昔の俺なら、

彼の大英雄・織田信長に、ここまで買って貰えるとはっ

って、舞い上がってホイホイ承諾しただろう。


しかし俺も分別のある大人になり、軽くない立場になった。



「安心しろ。信清しんゆうなら問題ない。俺が言うのだ、間違いない。」



……。


ずっけぇ。


信長、それはずるいよ。



以前の俺が憧れ続けた英雄・織田信長ではなく、


現在の俺の大親友・信長に此処まで言われちゃー、ねえ?


しょーがない。

期待に応えられるよう、頑張りますか。




「判ったよ。任せろ、信長しんゆう。」




何やら青春していますが、此奴ら既に結構いい歳したオッサン共です。

今後はエスパーに遭遇しても、曲がらない芯を持って流れに身を任せます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ