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第二十一話 婚姻策

信時を、三河にくれ!


「ダメだ。」


ちょっ

なんでさ!


この流れなら、よっしゃ勝つるッ

ってなるとこだろっ



それに信広殿は勿論、信勝も信長の副将だから無理だろ?


秀孝でも良いんだが、なんか俺避けられてるみたいだから。


や、別に嫌われてる訳じゃないってのは判るんだ。

だから普段は気にしてないけど。

でもこういう場合は、流石に気にしない訳にもいかないので。


他は信興と信張は伊勢に必要だし、信治と信包も……。

だから信時をって言ったのに。

なんでダメなのさー?



「お前なぁ。何の為に先の上洛の時に供させたと思ってるんだ。」


西に必要だからだろう?


でもさ。

そういう人材、東にも必要だと思うんだよ。


「それはそうだが、今は西の方が大事だ。やれん。」


ガクリ。


「むしろ、お前じゃダメなのか?」


いや、東に付っきりになるつもりはないもん。

西が大事なのは間違いない。

だからこそ、俺も近くに居るべきだと思うんだ。


「……まあ、その通りだな。」


仕方ない。

信時は諦めよう。



じゃあ、誰にしようかなー?



ぐるっと広間を見渡す。




なんで、誰も目を合わせないんだっ



「日頃の行いが……。」


うるせぇぞ信成!

て言うか、もうお前しかいないよな?


「ははは。まあ、そうなるよね。うん、良いよ。」


ったく。

宜しく頼むぜ。



「ならば、信照と忠政を付けよう。宗政、引き続き信清コイツを頼むぞ。」



「えー。」


「御意。」


「承知仕りました。」



上から順に、信長の弟である信照と、母衣衆として才覚を見せる忠政。

そして、俺の相棒と化しつつある宗政か。


後ろ二人は良いが、信照はかなり面倒臭がりだから少し不安が。

信長も、使い難い弟を押し付けたようにも思えるし。

別にいいけどね。



とりあえず、そういう方針で行くんで宜しく。

他の細かいことは、条件が整ったらその時な。


「判った。皆もそれで良いな?」



こんな感じで展望を占った。

いやあ、久々に一同に会して壮観だった。


カカカッ、余は満足じゃ!



っとぁっ

おま、信長!茶碗はヤメロッ



* * *



あ、それとね。


俺の長女と、信長の嫡男が婚約したよ。



ファッ!?


まじかっ?



いやー。

戦略と言うか、家の繋がりとか考えればそんな可笑しい話じゃない。

と、思う。


武田は良いのかと思ったけど、信長の養女を嫁に送るらしい。

そういやそうだった様な?



あと、俺の妹が松平家次の嫡男に嫁ぐことも決まった。

三河織田家、創出の一助になるな。



そして、一旦は宙に浮いた於市ちゃんだが。


なんと!

今は俺の元にいる、斯波義銀に嫁がせることになった。


や、提案した俺も俺だが、納得する皆も皆だと思う。


公には、尾張から追放された元・守護様ですよ?


俺のとこに居るのは周知のことだけど。

まあ実際、今後のことを考えたら縁者にしておくべきか。


なにせ斯波家は、隆盛期には越前国・尾張国・遠江国の守護職を務めた家柄。

西に東に、色々と使い道があるのは間違いないからね!



足利の代用にも、成るかも知れないね?




列島に、冬の嵐が吹き荒れているようです。

当地にも霰のようなものが……。そろそろストーブの時期ですね。

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