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出会い

大学生活がもう終わろうとしています。


弁護士を目指して一生を過ごしてきたので特に目立った経験もせずひたすら勉強。

時々今みたいに散歩をしています。


大学内の散歩はかなり捗ります。

きちんと整備されていて、緑もあるので目に優しい。


あと、他の専攻の人が歩いていたり、棟の中を散歩しておもしろそうなサークルを見て回ったりしています。


「散歩同好会って・・・」


とても変な同好会を発見してしまいました。

というか私にぴったり。


自然と手はドアに向かってノックをしていました。


コンコンコンっとリズムよく音が鳴ります。


約10秒の沈黙。


誰もいないのか・・・。

もしかしたら過疎化していて人がいないのかもしれませんし、

もしかしたら既に散歩しているかもしれません。


とりあえず、今日は退散。

帰ろう。


そう思い、立ち去ろうとすると。



ざざざざだだだだごろごごごご....



別にくるってないです。

擬音語です。


雪崩のような音が聞こえてきました。

というか起きてました。雪崩が。


先ほどまで「散歩同好会」というプラカードをぶら下げていたドアはあいており、たくさんの量の本がものすごく流れていました。


その中に一人の男性を発見。


「いってぇ・・・」

「あ、あの、大丈夫ですか?」


いろいろ突っ込みたいことはありますがとりあえず人命救助。


「あぁ・・・ありがとう・・・・・。」


部屋の中も本だらけです。

というか本棚にまだ隙間があるのに地面にもたくさんあります。縦積みになっています。


「あの、あなたは?」

「あぁ・・・俺は・・・「クイビト」って呼ばれてる。」

クイビトってどうやって書くんでしょう。

「珍しい名前ですね。」

「いや、名前というか・・・。通り名?」

通り名って・・・

ものすごく危ない人と接している予感がします。

それでも、散歩同好会から出てきたということは、この人は散歩同好会の人かもしれません。

ので、話を続けることにしました。


「あの、散歩同好会の方ですか?」

「ん、そうだけど。」

「どんな活動をしているんですか?」

「・・・ストレス解消?」

なんで疑問形?普通に散歩でいいじゃん。本もたくさんあるし、散歩してなさそう。

「ちょっと、お邪魔しますね。」

「あ、ちょっと。部屋散らかってるから待って。」

「散らかっているのは見ればわかります。」


そんな夏休みの前の話。

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