表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

春に咲く恋の花

ひとひらのはなびらを、じっと見守るいとまもない――。

「彼女、本当に歌が上手いんだ」



 雪が降るように。

 いくつもいくつも舞散る桜たち。

 雨のようにサラサラと。

 風に吹かれて散る様は、まるで紙吹雪。

 一片の花弁を、じっと見守る暇もない。


 その中で、彼女は歌を歌っていた。


 その声に、


 心臓が震えた。


 生まれて初めての経験だった。

 彼女から目が離せなかった。

 頭の芯から爪の先まで、彼女に捕らわれていると思った。


 一目惚れだった。


 やわらかな黒髪が風にふわりと浮く。

 歌声が風に乗る。

 メロディーが自然と体を揺らす。

 少し恥ずかしげに胸に手を当てて歌う姿が可愛かった。


 俺よりも年上の女性なのに、こんなことを思うのは失礼だろうか。


 花見も兼ねた、新人社員歓迎会。


 その席で、俺は千春さんに恋をした。



『肌をなでる風』は、ほとんど「俺」の独白(?)で進んでいきます。

(最初は詩の形式を取り入れるはずが、あえなく断念……)


温かく読んでくださると嬉しいです(泣)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ