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春を告げる

作者: 宵晴
掲載日:2026/05/06

高校で校外学習の感想文を書かないといけなかったので少し本気で取り組んでみました。

小説家(仮)の本気の感想文よければお読みいただけると嬉しいです。

私は人見知りだ。

新しく始まった学校生活で、クラスに馴染めるのか、楽しく過ごせるのか――そんな不安ばかりを抱えていた。


そんな私にとって、校外学習は一つのきっかけになるはずだった。

けれど当日、空はあいにくの雨。

まるで心の中を映したみたいに、気分も沈んでいく。


不安を抱えたまま、バスは目的地に到着した。


写真撮影や待機中、何人かが話しかけてくれた。

それでも私はうまく言葉を返せず、ぎこちない沈黙だけが残った。

少しだけ、自分が嫌になった。


そのまま始まったバーベキュー。

最初はやっぱりうまく話せなかった。


けれど、時間が経つにつれて少しずつ会話が増えていく。

誰かの言葉に笑って、また返して――

気づけば、心の重さは少しずつほどけていた。


楽しい、と思えた。


バーベキューが終わり、遊園地へ向かう頃には、空は嘘みたいに晴れ渡っていた。


あまり話したことのない人たちと回る遊園地。

不安がなかったわけじゃない。

それでも、脱出ゲームやバイキング、いろいろなアトラクションを一緒に楽しむ時間は、思っていた以上にあたたかかった。


同じクラスの人が私を見つけると、名前を呼んで手を振ってくれたり、動画を撮ってくれたりする。

その一つ一つが、胸の奥にじんわりと広がっていった。


――ここにいていいんだ。


そう思えた瞬間、心の中で何かが変わった気がした。


綺麗に晴れた空の下、時間はあっという間に過ぎていく。

たくさんの人と話せた一日は、きっと特別だった。


でも、今はそれでいい。


あの雨の日は、終わりじゃなかった。


孤独な雨に怯える季節は――もう過ぎ去った。


これからは、青い春を仲間たちと一緒に歩いていきたい。

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