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第1話 ~1本の無線~

異常なる寒波が全世界を襲い戦争が終わり、やがて世界が終わった。

冬戦争の生き残りである「白い死神」は仲間と共に旅をする。

白い死神は凍てつく世界で何を見るのか?。

※この作品は実際の史実を参考にして作っていますが、実際とは起きた出来事が違っていたりしていることがあります。そこらへんは気にしないで見てくれるとありがたいです・・・



ポーランド山間部

凍てつく大地、肌を突き刺すような冷たい風。その中にとても似つかわしくない銃の乾いた音が鳴り響く。

ナチス兵「敵が見えない!」

ナチス兵「クソ!!何処にいる!」

ナチス兵「第三部隊負傷者多数!!前線を引き下げる!」

何故だ?なぜ我々が押されているのだ?何故我ら誇り高きナチスが?いや、そもそもとして敵はどこにいる?。

狙撃手か?だとしても何故誰一人として見つけられていない?今日は清々しいほどの快晴。狙撃手のいる位置からしてもスコープの光が太陽で嫌でも反射する。まさかアイアンサイトで覗いているとでもいうのか?

いや、不可能だ、予測からすれば狙撃手がいるのは300メートル。またはそれ以上。そんな距離をスコープなしで、標高の高くかつ風が強いコンディションで・・・不可能だ。そんな狙撃手世界中に一人も・・・いや、一人いた。かつて「白い死神」と恐れられた男が。まさか。

ナチス兵「隊長!もうダメです!撤退の指zぁぁぁぁぁ!俺の腕がぁぁぁぁ!」

ナチス兵「隊長!もう持ちません!」

隊長「そんなの・・・勝てるわけが・・・」
















さかのぼること2か月前


俺の名前はシモ・ヘイヘ。ただのシロクマ狩りの猟師だ。前までは他のを狩っていたんだが、年がら年中クソ寒くなったお陰でシカとか熊とかとかが激減して獲れなくなった。

だがその分シロクマは寒い環境に慣れているのも相まってなんとか生き残ってくれた。

んでシロクマは肉にもなるし、皮にもなるから高く売れる。

まぁここまで聞くと結構いい感じだと思うだろう?だがもちろんシロクマも食うものが少なくなったから数も減っている。

2週間に1,2匹獲れればいい方だ。ひどいときは1か月全然獲れないときもある。

残念ながら今回は後者のほうだ。今日も成果なしで自治区に帰る。

ヘイへ「今帰った」

?「今回の収穫はなし・・・今日も缶詰か・・・」

ヘイへ「文句言うなよアードルフ。缶詰だって美味しいだろ。」

アードルフ「いやいや!ここにあんのはいろんな所からかき集めた10年前の缶詰だぞ!この前なんか開けたら変な匂いがしたんだぞ!勇気をだして食ってみたら腹も壊すしよぉ!」

ヘイへ「だからってもう缶詰しか食料はないだろ。」

アードルフ「そ~なんだけどさ~」

俺が帰ってきて早々に愚痴を吐いているヤツはアードルフ。俺の軍人時代の同僚だ。見ての通り食い意地がすごく生意気な奴だ。だがやつは早打ちの名手でソ連から鹵獲したナガン・リボルバーを愛用している。俺も早撃ちには自信があるがあいつと早撃ちをして勝てる自信は正直無い。だが今では来るかもわからない来訪者とたまに来るほかの自治区からの無線を待つだけの実質ニートだ。

あと実家が居酒屋だったらしく料理がうまい。

?「うるさいなー疲れて寝ている者の邪魔をしないでくれよ。」

アードルフ「お前は寝ないで機械いじりをぶっ通していただけだろ。」

?「ニートに言われたくないなー」

アードルフ「なっっんだと~俺はあんたが夢中になって外からの情報をシャットアウトしている間家を守っているんだぞ?」

ヘイへ・?「自宅警備員やん」

アードルフ「うるせぇ!あとおめーもしれっと言ってんじゃねーよ?!」

?「自宅警備員wwブッwww自宅警備員wwww」

アードルフ「笑ってんじゃねーよ!なんだ?それともお前がヘイへのことが好k待っっっっってタイム!タイム!!イタイ!イタイ!イタイ!イタイ!曲がってる!腕が曲がっちゃいけない方向に曲がってる!」

ヘイへ「そこら辺にしておけエミリア。本当に折れそうだ」

彼女の名前はエミリア。俺とアードルフより5歳下だ。数年前にほかの自治区で大規模な雪崩が起きて生存者を探しているときに発見した。彼女の以外の生存者は見つかっていない。

エミリアを見つけたとき彼女は精神的にショックを受けていたのかあまりしゃべらなかった。だから俺は彼女と一緒になるべく生活した。一緒に狩にでかけたり、オーロラをみたり彼女の好きな本を図書館で探したり、その時に機械系の本をたくさん探していたためそこではじめて機械いじりが得意だと知った。だがそのなかに恋愛に関する本が1冊あったのだが見ていないことにした。あれはなんだったのだろうか今でも分からない。やがて明るい性格(それが彼女本来の姿なのだろう)になり俺はやがて娘を持ったように可愛がった。彼女にも娘みたいなものと言ったときがあったが頬を膨らませて怒っていた。ちょっとかわいかった。また言ったように彼女は機械いじりが得意で1から銃を作ったこともある。そのため今は修理したら使えそうなT-34(ソ連の戦車)をいじらせている。

エミリア「ちぇ。あともう少しだったのにな~」

悔しがりながらアードルフにきめていた関節技を外す。

ヘイへ「そういえばアードルフが関節技を決まれられる直前エミリアが俺のことが何とかって聞こえたんだがなんて言おうとしたんだ?」

エミリア「いや!なんでもないよ!」

アードルフ「あ~あれの続き!あれはなこいつがお前のことを「そりゃっっ!」ぐふぅっっ」

アードルフがエミリアから華麗な飛び蹴りをくらいダウン。アードルフって一応元軍人だよな?こんなかわいい少女に簡単に負けていいのかよ。

エミリア「な ん で も な い か ら ね」

ヘイへ「わ・・分かった」

エミリア「そういえば修理に使う部品ってあった?」

ヘイへ「あーそうだそうだ。忘れてた。はい。これ。」

エミリア「いつもありがとうね。この調子ならあと1か月ちょいで走れるまでにはなんとかこぎつけれるかな」

ヘイへ「走れるまで?撃てないのか?」

エミリア「ちょっとむりだね~砲身がいかれててごと交換しないと無理だね~」

確かにそうだな砲身なんてぶっ壊れたガラクタしかないし、以前戦車が格納されていた倉庫は雪で押しつぶされていたからな。

エミリア「それに砲弾が無いしね~」

ヘイへ「確かにそうだな」

エミリア「でも機関銃とかは直してつけるからね。」

ヘイへ「ありがとう。助かるよ。」

エミリア「いやいや。ごめんね。あまり役に立てなくて。」

ヘイへ「そんなことはないさむしろお前じゃなければここまでできなかった。」

そう言って俺はエミリアの頭を撫でた

エミリア「わっ////ちょっ////いきなりビックリするじゃん」

ヘイへ「すまない。つい。もうやめるよ」

エミリア「いや」

ヘイへ「え?」

エミリア「その・・・もうちょっとだけ撫でてほしい////////」

ヘイへ「~っ///分かった」

やはり俺の娘は世界一だ。

アードルフ「俺を置いておっぱじめる気か?」

ヘイへ「あ。起きた」

アードルフ「さっきはよくもやってくれたなロリぐぎゃぁぁぁ俺の腕がァァァァァ」

エミリア「テメー今「ロリ」っつたな?よし!上等だ第2ラウンドと行こうじゃないか!。」

アードルフ「上等daイタイ!イタイ!タンマ!タンマ!」

ヘイへ「はぁ」

毎日がとても騒がしい。

俺は家族も親友も何もかもを1度失った。だが俺にはこいつらがいる。

生活は苦しいがそれ以上に毎日が充実している。

欲を言えばもうちょっとコイツらにウマいものを食ってほしいが。









「ジリリリリ!ジリリリリ!」

ヘイへ「無線か。久しぶりだな」

アードルフ「一体何の用だ?」

このとき俺たちは知らなかった







「単刀直入に聞こう。ポーランドに行く気はないかい?」









この1本の無線が俺たちの人生を変えることになるなんて。













ちなみにエミリアは身長150㎝です(重要)


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