Episode1
「...まもなく緊急着陸を行います。座席のシートベルトをしっかり締め衝撃に備える体勢を取ってください。繰り返します·····」
Zzzz.zzz.
「...お客様起きてください。起きてください!シートベルトをしっかり締めて衝撃に備える体勢をとってください!!」
「ふあぁぁ、あ、、ハイ。」
窓側の席で爆睡をぶちかましていたら、美人なお姉さんいや、客室乗務員さんに起こされ、寝ぼけたままうながされたようにシートベルトをしっかり締めて、頭を守るようにかがんだ。
うん。うん?
ちょっと待てよ。今どこだ?
なんで今こんな事になっているんだ…?
僕はなぜ衝撃に備える体勢を取っているんだ?
こういうときは一旦頭を整理しよう。
僕は外資系医療メーカーで働く37歳。といっても社畜と変わりなく休み0でバリバリ働いている。数日前アメリカでの社内研修に急に行くことになったため、今日夕方便の飛行機に乗りゆっくりアニメでも見ようと思っていたら、研修のせいで終わらせないといけない仕事を必死にやった結果4日間ろくに寝ていなかったことによる反動で爆睡をぶちかまし、起きたらこうなっていたと。
ということはここはどこだ?
うん?なぜ緊急着陸となっているんだ?
とりあえずまずは情報集めが大事だ。
ぱっと胸ポケットからスマホを取り出して時間を確認する。
「21時か」
ということは現在は海の上。日本の何処かの空港に緊急着陸をするということになるだろうと考えられる。
そう思い、締めていた窓のシェードを急いで開け外を覗いてみた。
「え。嘘だろう。海が見えないし、目の前には城?おかしい。こんなでかい城日本に存在しないはずだし、引き返して来るときに見える城の近くには海があるはず。町もあまりにも暗すぎる。左にはう、牛の群れ?牛の群れを管理する人もいなさそう。え、もしやここは日本じゃない?」
嘘だろう。飛行機に乗っていて気がついたらこんなことが実際にあるだろうか。
まさか。あの夢にまでも見た!
異世界に飛ばされた!?
とっさの嬉しさにほっぺたをつねったら痛い。
これは現実だ!!やったぞ社畜卒業だ−!
ここから俺のロングスローライフが始まる。
はじめまして。
読んでいただきありがとうございます!
まだ文章などは全然うまくかけないのですが、読んでくださっている皆さんに楽しんでもらえればいいなと思います。
よろしくお願いします!