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激闘!白無垢ロボ

なんか突然エグイぐらいアクセス数が伸びて驚きと感謝をしています。

 「アスマ、作戦は?」

 「あのロボット、射撃武器は持ってないようだ。おそらく近接攻撃しか出来ない。」

 「いつも通り壁役になればいいか?」

 「セオリー通りに、モンドはタンク、トビーとラッピーはアタッカー、僕と美鈴はヒーラーで行こう。」


 一見するとマシンガンなどを持っていたり、装着はしていない。内蔵武器を持っている可能性は勿論あるが、5mというロボットものの中でも小柄な体格に、銃器を詰め込むということはリアルロボットとしては考えにくいと判断した。


 「背丈も小さいなら、バッテリーやジェネレーターを狙うのもアリかも。」

 「それってどこにある?」

 「太ももについてるのがそうじゃないかな。」


 駆動の邪魔にならない程度で取り外しが出来そうな円盤が、ロボットの足についている。機体サイズの縮小の割を喰らって、バッテリーも外付けになっていると思われる。実際、一瞬見えたコックピットも大して広くなさそうだった。さぞ窮屈だろう。


 『作戦会議は出来たか?』

 「よし、ラッピーは恐れず前に出て!」

 「らぴ!」

 「足を狙え!」


 ラッピーは軽快に跳ねながら、ハンマーを脛部にぶつける。


 「弁慶の泣き所とは、なかなか無慈悲ですわね・・・。」

 『人間ならな、だがコイツに痛覚は無い!』

 「だろうな。」

 『だがタダでは済まさん!』

 「反撃だと?!」


 ラッピーの攻撃に対して、ロボットの装甲から光が発され、ラッピーを焼いた。ラッピーに1のダメージ!


 「攻撃に対して反撃するパッシブスキルもあるのか!」

 「この程度想定の範囲内じゃないのか?リーダーさんよ。」

 「もっと視野を広げてみる!」


 モンドからブスリと言葉の矢が刺さる。だが、ここで不信感を募らせては、勝てる見込みもなくなる。ここは毛色のいい言葉を発しておく。


 (他にもスキルを持っていてもおかしくはない。それに、どれだけの体力があるのかも・・・ゲームPODはどうかな?)


 自分にも何か使えるスキルが無いか、探してみる。幸いなことに、『プレイヤー』のスキルのおかげで、スキルかアイテムの使用は一回だけ自由だ。


 「あっ、『偵察』のスキルがあったのか。これで体力がどれだけあるのか確認できるな。」

 

 それっ、とさっそく選択してみる。するとスキャンするエフェクトが敵のロボットを囲い、ウインドウにステータスが表示される。


 【カサブランカ】

 HP:2895/3000

 DEX:9

 INT:11

 STR:15


 スキル『反応装甲』:ダメージの半分値の反撃を行う。

 スキル『復讐』:体力が1/3以下の時、ダメージ計算時STRが3上昇する。


 「これも強い能力だな。あらゆるダメージを半減できる・・・いや、半分を与えてるだけか、それでも強いけど。」

 「カサブランカも、ユリですわね。」

 「となると、やっぱりダークリリィとは彼の事なのか?・・・ん、カサブランカ?」


 どこかで聞いたことがある名前のような気がした。ただ、ゲームはなかったような。


 「映画じゃない?」

 「映画でもなかったような・・・まあ、今はいいか。美鈴はいつでも回復アイテムを使えるように待機していて。」

 「わかりました。」

 「次、トビーは少しだけ前進して。行動値を残しておくと、ガードも選べるようだし。」

 「そうだったのか。」

 「僕も今知った。」


 『ガード』を行うと、ダメージを半分まで抑えられるらしい。


 さて、次はロボット改めカサブランカのターン。


 『堅実に行かせてもらう。』

 「! スタン攻撃か!」


 カサブランカの指が変形してスタンロッドになると、モンドに狙いを澄ます。


 「ぐっ・・・体が痺れて・・・。」9989/9999

 『これで盾は無くなったな。』

 「しまった・・・。」


 スタン攻撃でモンドは『気絶』した。たった10の威力の武器で、大火力の武器も、盾としての役目を破壊した。


 「これは・・・おもったよりも辛い戦いになるぞ。

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