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2話

幼馴染との束の間の歓談(主観)が終わった後、

ぞろぞろとクラスメイトが教室に入ってきた。


そんな中、俺に話しかけてくる男が一人。


「よっ。おはよう綾人。どうよ調子は」


====================================================

= チャラそうなイケメンがさも仲の良い友達みたいな雰囲気で話しかけてきた!

= どうしますか?

=

= ・ 「ぼちぼち」と答える

= ・ とりあえず一発殴る

====================================================


(急に変な選択肢ウィンドウが出てきた。ってかエ○ゲでよく見るやつだこれ)


========================

=  「ぼちぼち」と答える

= → とりあえず一発殴る

========================


(まじかよお前。話しかけてきたクラスメイトいきなり殴るんの?)


========================

= → とりあえず一発殴る

========================


「おーい綾人。聞いてるかー?」


(いいんだな?ほんとにいいんだな?

 やっちゃうよ俺?ほんとやっちゃうよ?

 よーし、お兄さんやっちゃうぞー?)



「どうした綾人?何かあっ―――」


「死ねオラァ!!!」



自然と口をついて出た言葉。

もちろんそんな気は毛頭無いのだが、

人が人を殴るとき、気合の入った言葉は必要だろう。



「たぼんごおおおおおおおぉぉぉああああ!!!!!???」



イケメンは膝から崩れ落ちる。



「な、なんで殴った!?!?」


「なんか仲の良さそうな友達の雰囲気で話しかけてきたからつい....」


「いやいや俺ら友達だよな?

 なんなら幼馴染で仲良いよな?

 昨日は夜の2時くらいまで一緒にスマバト遊んでたよな????」


「いやいや殴ったのは俺のせいじゃないんだよ」


「えっ。なんだろう。急に日本語が理解できなくなった」


「まぁそんなことよりおはようアキラ。今日もいい朝だな」


「えっ、あっ、お、おはよう」



彼は明石 明(あかし あきら)

やたらイケメンな、もう一人の幼馴染だ。

イケメンで性格も爽やかだしいいヤツなんだが、何故か彼女ができない。

こんな俺とも仲良くしてくれる数少ない友達ってことだ。


こんなこと言うのも恥ずかしいけど、親友だと俺は思ってる。

殴ったけど。


「朝から勘弁してくれよ...」


「ごめんって。今度いちごミルク奢るからさ」


「綾人、お前、困ったらいちごミルク渡せばいいと思ってんだろ」


「バレた?」


俺の肩を叩きながらアキラは自分の席につく。

「まったく...」と言いながらお腹をさすってるあたり、

相当ボディブローが効いているようだ。


(...悪いとは思うけど、ほんとに俺のせいじゃないからな?)


ガラガラ――――


担任の教師、林が入ってきたようだ。


「おーし、皆揃ってるかー?出席確認するぞー」



長い一日が始まる声だ。



(さぁて、今日も一日がんばりますか!)

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