非日常な日常を過ごす少年は青髪美少女と出会いたい。
試しで書いてみた小説です。温かい目で読んでいただけると幸いです。
休み時間のチャイムが響くと、クラスの人たちは何の得にもならない
どうでもいい、じゃれ合いを始める。
俺はそれが憎いほど嫌い、五月蠅いし馬鹿馬鹿しい、勿論賢い生徒もいるが
話しかける気にはならないし、それを言えるほど俺は優れている人間じゃない、
だから、それとは別れを告げて一人淡々と本を読む。
「君に会えるから、学校に行く」
そんなことが思えたら、どれだけ学校に行くのが楽なのだろうか
色恋沙汰が嫌いな俺は、学校が馬鹿な生徒と穴だらけの教師がいる工場に見えている。
自分の学校に行く理由は勉強するため、ただそれだけ、
当たり前のことなのに、何時しかそれを忘れていた気がした。
―休み時間―
周りの事を一切見ずに、好きな小説の作者の新作を楽しんでいたが
クラスメイト達のじゃれ合いの五月蠅さに耐えかねて
本を持ち教室を出ると、誰もいない廊下に行った。
そこには長い机一つと椅子が二つあり、静かに奥のほうの椅子を引き
「ここが俺のベストポイント」と独り言を呟き、再び読書を始める。
自分だけ時が止まった世界にいるような感覚だった。
しばらくすると、急に近いてくる足音が聞こえてくると、
時間が動き出し、急に現実を叩き付けられた様な気分になった。
音の方向に振り向くと。青色の美少女がいた
呆然として声を出すことも忘れてしまうような、美しい青髪が
吹くはずのない風で揺れる、そして、その刹那は目を引き込む。
「あなたですね」と涙を堪え、微笑みながら、俺を見つめているが
脳がまったく機能していなくて、思考が止まっていて、話すこともできなかった。
「では、いきましょうか」
彼女の青い目に引き込まれていた、有り得ないが妙に生々しいのが
これが現実だと、俺に訴えかけてくる。
目を覚ますとさっきと同じ机と椅子と廊下の景色だった。
特に違和感はなく、それが夢だったことがはっきりとわかる。
夢は明晰夢か予知夢ではない限り、願望が夢に出ることが多い
美少女と出会うのも、俺の願望かもしれない、そういう事が嫌いだった俺にとっては
自分のプライドを自分で傷つけたようだ。
チャイムが鳴るのが聞こえたから教室に戻ろう。
もう現実には戻りたくないけれど、仕方がない。
そして、ゆっくりと席を立ち、椅子をしまい、教室に向かう。
二話も書きたいですか、書けるかどうかわかりません。
こういう時に私がよく使う言葉は
「書けたら書く」