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Only One  作者: シアン
第1話「入学」
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04

今回は短いです。

 一端更衣室に戻り、嫌々ながら女子制服に着替えて理事長室に戻った。

「思った通り似合ってるわね」

 入るなり理事長に言われた。……自分でも更衣室の鏡に写る姿を見ているので、そう言いたくなるのも分かる。本当に悲しくなるぐらい似合っていた。

「う~ん。ただ、胸が無いのが気になるわねぇ」

「……男なんですから当然ですよ」

「そうですけどね。後で胸は作りましょう。胸があった方がバレにくいですから」

「はぁ……」

 作るって……後でブラジャーをすることになるのだろうか。そう考えると今から憂鬱だ。

「そうそう、今の内に言って置きますけど、薫さんが男だと知っているのは校内では4人だけにしますからね。話を大きくしたくないですから」

 4人?えっとこの場にいるのは自分と理事長と学年主任の3人だけど……あ。

「えっと、4人と言うことは……後は担任に伝えるのですか?」

「いいえ。今日はまだ春休み期間なのでいませんが……後は養護担当、分かりやすく言えば保健室の先生ね」

 確かに校内で体調を崩す可能性もあるし、知っていた方が安心だろう。

「わかりました。でも、一番関わることになる担任に教えなくていいのですか?」

「まぁ薫さんの担任となる先生は今年でまだ教師生活3年目、担任の受け持ちは初ですから、教えない方がいいでしょう」

 気負わせるのは大変ですから、と理事長は続けた。

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