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第4話ラスト、ちょっと短めです。
結局1時間半程話して駅前で解散となった。何とか薫も女子の集団に馴染めたと思う。……とは言え、話題がころころと変わるので精神的には結構疲れてしまったが。そして参加した全員の連絡先も交換したので、薫のアドレス帳は家族以外の女子が一気に増えることになった。
電車とバス組を見送ってから、僅かな距離ではあるが美咲と話しながら帰る。図書館で借りていた本を両方共持っていれば返しに行く名目で一緒に帰れたのだが。
翌11日木曜日。本日より通常授業開始となる。いつものように着替え等の準備を済ませて、これまでより教科書など荷物が増えた分重くなった鞄を持って同じ時間に自宅を出る。そして既に定番になりつつある沙織に家に寄る。沙織はと言うと、起きたばかりらしくまだパジャマ姿でした。……薫が起こすのも時間の問題な気がする。
沙織の朝食、着替えを待って結局出発したのは8時丁度。まだ歩いても余裕があるけど、そろそろ何かしらの対応を考えないとマズいかも。廊下で別れ教室に入ると何やら騒がしい。席に荷物を置き、既に来ていた美咲に声を掛ける。
「お早う美咲さん、何かあったの?」
「おはよ~薫ちゃん。何ってあれよ」
そう言って教室の中程を指さす。
「え?あ、能登川さん来てるんだ……ってメイド?」
そう、これまで入学から来ていなかった能登川さんが登校していた。それはいい。けれどその席の横には20代半ば位のメイドも立っていた。……これは目立つ。何やら波乱の予感がする。そして薫の予想が正しい事は直ぐに分かる事となる。
27日に人物紹介の後、暫くもう一つの連載作である「学園アイドルの妹になりました」の連載を週1ペースで進め、「Only One」は最低2週間、恐らく1月程お休みします。詳しくは27日前後の活動報告にて予告します。




