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「それは薫ちゃんが美人だし、仕方がないんじゃないかな?」
周りの視線、特に男の視線が気になると相談したわけだが、沙織の反応はちょっと、いやかなりの精神的ダメージになった。
「可愛いって……」
「まぁ~確かに胸は余り無いけど、薫ちゃん程の清純派美少女はなかなかいないって」
肌の肌理も細かくて羨ましいです、と返されてしまった。胸は作ってるけどAだしね!そもそも男だしね!……でもそれ以外は美少女にしか見えませんかそうですか。
「そうかな……中学生の時は結構ニキビが酷かったんだよね。それで肌は気を使うようにはなったけど」
「そうは見えないなぁ……因みにお手入れはどうやったの」
「そこまで特別な事はしてないんだよね。頻繁に洗顔して規則正しい生活を心がけた位かなぁ」
「羨ましい……触ってもいい?」
「いいけど……うわっ」
許可を出したら沙織は手を伸ばして薫の頬に振れた。
「すべすべだっ、羨ましい……あれ?もしかして薫ちゃんすっぴん?」
しまった!一応習っていたけど服装の事で精一杯で化粧の事すっかり忘れてた!
「そ、そうだけど……やっぱりした方が良いかな?」
「いや、ここまできれいならしなくてもいいと思うよ。しかしこれですっぴんか……反則級だな」
結局視線の相談の筈だったが、途中からメイクの話になってしまった。
次回は30日更新です。




