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もののけだま  作者: 山澤幸花
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先生と彩芽

「お願い、先生が謝るから出てきてくれない?みんな、待ってるから、ねぇ、顔を見せてくれない?」



うそつき



「ごめんなさい、先生間違ってたよね?だから」



うそつき



「だから出てきて」


「あら、先生。その家2ヶ月前から誰も出入りしてませんよ」


「え?どういうことですか?」


「ほら郵便受けも督促やらなんやらで入りきらないんですよ。夜逃げしたって話ですよ」


「...私は、私は最低だ.....」



そうよ。大人も...人間もみんな死んじゃえばいい。必要ない。だってそうでしょう?お母さんは帰ってこないしお父さんもいない。私は1人しかいない。


(いい?電話にでたらだめよ。手紙も見ちゃだめ。人がきても絶対に出ないで。何があっても関わったらだめ。いい子だからお母さんと約束してくれる?)


そう言って絡んだ小指を今は切り落としてしまいたい。



「...!違う、まだ中にいる?彩芽ちゃん!先生また来るからね」



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