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透明ローブ編

読んでくれる皆さんありがとうございます。

これからもがんばるので、応援よろしくお願いします。

俺の名前はガイ。トレジャーハンターだ。

今日も俺は宝を探して旅に出る。

いつもクールなナイスガイ。






 最近俺の失敗がミスが目につく。

 トレジャーハンターとしてなかなかお宝をハント出来ていないのだ。

 だが、トレジャーハンターはお宝入手に失敗しても、別に良いのだ。

 トレジャーハンターを続けて行くのに、本当に必要なのは「命」だ。

 これを失うと、どれだけ今までお宝を集めていても、全てが無駄になってしまう。

 だから、一流のトレジャーハンターはお宝入手を第一に置くのではなく、自分の命を一番に置く。

 よって、最近調子が悪いので今回はお宝ハントはお休みにする。

 なので、今日は俺が、今まで取ったことのあるお宝を紹介することにしよう。

 

 今日紹介するお宝は、「透明ローブ」という、神宝級のお宝だ。

 俺は、この世界では一流のトレジャーハンターだ。

 そんな、俺でも神宝級のお宝は片手で数えられるほどしか持ってないし。見たことがあるのを入れても、二十個はいかないだろう。

 また、神宝級というお宝は比喩ではなく神が作ったそうだ。俺は、神なんて見たこともないし、信じてもいないが。

 だから、神宝級は、自然界では生まれないし、人が作ることも出来ないとされる。神が降りてきて、渡したりするとされる。

 今回紹介する「透明ローブ」とは、人族の神が作ったとされているお宝だ。

 このお宝は、名の通り透明なローブだ。

 しかも、着た人間も透明にしてくれる。

 神宝級に恥じないとても良いお宝だ。

 ただ、一つ欠点がある。

 このローブは、人族以外には全く意味がないのだ。

 それは、人族の神が作ったから人族にしか効果がない。という全く意味のわからない理由からだ。

 だから、この前の鬼退治のときも使えなかったし、人族以外が守っているお宝のときには、意味がなにもない。

 人族以外のやつには、このローブがただのボロいローブにしか見えないそうだ。

 俺が、このローブを見つけたのは、本当に偶然だ。

 ある獣族のお宝を探しに行ったときに着ていた服が破れてしまい、やむなく入った獣族の店で店員に勧められた服が、「透明ローブ」だったのだ。

 勿論俺には、そのローブが見えないし、始めは掴まされたと思ったが、話を聞いているうちにこの獣族には本当に、ボロいローブが見えていることが、分かったので、もしかしらと思い購入した。

 そしたらやはりそれは、神宝級のお宝「透明ローブ」だったのだ。

 それが分かった途端、俺の人族に対するお宝のハント率は格段に上がった。正直、人族では俺に対するお宝の防衛手段はない。

 世界には、魔術という限られたものが使えるものがあるが、人族が使う探知系の魔術はなにもきかない。ただ、人族以外には全く効果がないので、相手の種族を誤ってミスすることもある。万能では、ないのだ。




 例えばこの町には、風呂という文化がある。

 これは、お湯の中に体を入れ、身を清めたり、体や心を落ち着けることができるとても素晴らしい文化だ。

 そして、普通の庶民は皆、大浴場という、たくさんの者たちが一斉に風呂に入れる場所へと行く。これの方が家に風呂を作るのより、安いし楽だからだ。

 俺は、男の夢であるその大浴場への潜入とその先へとあるお宝への入手のためにその「透明ローブ」を使ったのである。

 その大浴場にあるお宝は多分この世界でも数少ないランク付けが出来ないお宝であるだろう。

 そして、俺は「透明ローブ」を着て、そのミッションを開始した。

 侵入までは、上手くいったんだ。大浴場にはそれこれ人族が誇る最高峰のセキュリティがかけられていたが、勿論俺には意味がなかった。

 そして、そのセキュリティを突破した俺は、テンションが上がってしまい、どの種族が入っているか確認もしないで、そのまま浴場へと突入してしまったのだ。そこにはある魔族の姫様とその従属の方がいた。俺は、勿論バレて普通に殺されかけるはめになってしまった。

 ただ、俺を捕まえに来たのが人族の戦士達で、俺が、見えていないこともあって逃げることが出来たが。

 あれがもし人族でなかったら俺は、今頃牢屋の中か殺されていたかもしれない。危なかった。

 だが、俺もそんなに危ない思いをするだったらもっとしっかりと目に焼き付けておけば良かったと今でも悔やんでいる。

 あれ以来、俺は大浴場には忍び込んでいない。また、あの姫様にあうと怖いからな。

 今も風の噂で、魔族の姫様が俺を血眼になって探しているという。あんな、ペチャパイ見られてもそんなに困ることないだろうと思うが。

 今でも魔族会うときは顔を隠している。どこで、見つかるか分からないからな。




 俺と「透明ローブ」とのエピソードはこんなもんだ。

 この「透明ローブ」を作った神様もこんなもんに使われるとは思ってもいなかっただろう。ただ、この「透明ローブ」は俺の、トレジャーハンターという職業をやっていくのにかなり使えるアイテムでもある。




 と、言っているうちに例の情報屋から新しいお宝の情報が入った。

 じゃあ、行きますか。




俺の名前はガイ。トレジャーハンターだ。

今日も俺は宝を探して旅に出る。

いつもクールなナイスガイ。




感想、意見などがございましたら、お願いします。

これからも更新していく予定なので、応援よろしくお願いします。

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