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戦隊ピンクは素直でいたい〜頼むから私に振り向いてくれ〜  作者: 仮面大将G


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第32話 幹部からの手紙

 リーダーが決まり、改めて決意を固めていると、司令が慌てた様子で部屋に入って来た。どうしたんだ? また怪人でも出たのか? その割には左手にタンブラーを持ってるな。タンブラーで飲むものと言えば、プロテインかオーツミルクだ! 私はいつも青汁だがな。


「大変やみんな! 大変大変、中国語でまたねは再見や!」


「落ち着けバカ! どうでもいい情報を投げ捨てて来い!」


「ああすまんすまん。ついしゃっくり」


「うっかりだろう! 確かにしゃっくりは不意に出るが!」


「ひいーっぷ! ひいっぷ!」


「尻からしゃっくりを出すな! それで、何があったんだ?」


 司令は一旦タンブラーから飲みものを飲んで、落ち着いた様子を見せる。


「司令ー、それ何飲んでんだー?」


「ああ、これはごま油や」


「本当に何を飲んでるんだお前は! よく飲めるな!?」


「この香ばしい風味が水分補給にちょうどええんや」


「コーン茶の感想! ごま油は水分補給になってないだろう!」


 ごま油は飲めるのか! 飲んでみようと思ったことすら無かったぞ! 今度私も飲んでみよう。

 ごま油を飲み干し、大きなゲップを1つした司令は、改めて話し始める。


「自分らが怪人を何人か倒したやろ? それに怒ったケイシマンが直接果たし状を送り付けて来たんや!」


 ケイシマンと言うと、この間橋田と紅希くんが出会ったというホーテーソク団の幹部だな。ついに表に出て来たというわけか!


 真剣な眼になった橋田は、落ち着いて司令に話しかける。


「ハシレイ、その果たし状を読ませてくれるか?」


「モヒカンや! あ、ちゃう間違えた、勿論や!」


「間違えすぎだ! 『モ』と『ン』しか合ってないぞ!?」


「不安や葛藤を解消できひんモモンガが水戸黄門と出会って問い答えのやり取りになる話はどうや?」


「悶々モモンガ紋所問答! もんもんやかましいぞ!」


「うるさいにもほどがあるわね。司令、本題は?」


「ああすまん、また脱線してしもた。ケイシマンの果たし状やな。モニターに映すで」


 すごいツッコミだったな今のは……。よくそのワードがスっと出てくるものだ。感心するぞ。


 司令はデスクに置いた果たし状をモニターに映し出し、読み上げ始めた。


「えーなになに? 『てぬえら、よくもやってくれたな。俺様がちょくちょくに出張るしかねえようだな。てぬえら、覚悟して待っていやがれ。P.S.サラダチキンってハーブ味しか受け付けねえよな?』とのことや」


「とりあえずケイシマンの字が汚いことは分かった。あと直々(じきじき)をちょくちょくと読んでることも分かった。要するにやつはバカだ」


「サラダチキンはハーブ味しか受け付けねーんだってよ! サラダとチキンを分けて食えばいーのになー!」


「うん、お前もケイシマンに負けず劣らずバカだな。とりあえずサラダチキンで検索して来い?」


 バカなことは分かったが、それ以外が分かってないじゃないか! 果たし状と言う割に、いつどこで待っているという情報が何も無い! 困るぞ!


 ちょうどその時、黄花くんが私の思っているのと同じことを言ってくれた。


「別にその内容はいいのだけれど、日時も場所も書いてないじゃない。私たちはどうすればいいって言うのかしら?」


「確かに果たし状と言う割に必要な情報を書いてないな! こんなやつが私の部下なら、野球の上手さで部署異動を決められるところだぞ!」


「それ心当たりあるんですがどういう意味でしょうか!?」


 橋田は問答無用で野球の上手さで部署異動が決まるぞ。まあとは言え、私の権限でずっと経理に置いておくがな。……ちょっと待てよ。橋田が違う部署に行けば、社内恋愛でも問題無いんじゃないか? よし、社長にかけ合ってみるか。


 橋田異動計画を頭の中で立て始める私を置いて、司令は果たし状に話を戻した。


「ちょっと待て、ここに日時と場所が書いてあるで。肉眼でギリギリ見えるかどうかのちっちゃい字やけど」


「詐欺契約書か! なんでそんな隅っこに書いてあるんだ!」


「司令、読み上げてみてくれないか? 私はちょっとばかし目が悪くてな。パソコンをずっと触っているからだろうか」


「俺も目がわりーからよー、読み上げてもらわねーと分かんねーぜ!」


「私は老眼が酷いからできれば読み上げて欲しいわ」


「なんでお前ら全員目にトラブルがあるんだ! 黄花は老眼って何歳だお前!?」


「失礼ね、私はまだカバで言うと11歳よ」


「人間で言え分かりにくい!」


 ハシレンジャーはみんな目が悪いんだな! 私だけかと思って不安だったが、みんななら良かった!

 目が悪いヒーローなんて、格好が付かないからな。でも全員そうなら問題無いだろう。そういうものとして処理されるだろうし。橋田の視力も落とすか。そうしたら、私のことをもっと近くで見てくれるかもしれな……おっと、妄想はここまでにしておこう。今は果たし状だ。


「えーと、『場所:ケイシマンくんのおうち 日時:9月18日午後4時から 持ちもの:ケイシマンくんに向けたお手紙とプレゼント』とのことや」


「誕生日会か! 誰があんなやつを祝うんだ!」


「こら橋田! 誕生日は誰しも平等に祝うものだぞ!」


「こいつが誕生日かどうかも分からないじゃないですか! そもそもこれ果たし状ですよ!?」


「でもよー、18日って明日じゃねーの? もう準備しないとじゃねーか! 俺プレゼント買ってねー!」


「誰も買ってないから安心しろ! もう全員ハシレピンクの爆弾とか持って行きましょう」


「私はケイシマンとの思い出が詰まったアルバムを持って行くわ」


「彼女か! お前まだケイシマンに会ったこと無いだろう!?」


 ケイシマンへのプレゼントは、私の爆弾でいいのか? ちゃんとお菓子とかハトとかが出るように改造しておかないとな。後で司令に相談だ!


 私のケイシマンへのプレゼント案を話そうとすると、司令はコホンと咳払いをし、全員を黙らせる。


「自分ら、油断してたらあかんで。ケイシマンはケイブマンよりも格上の幹部。あんまり舐めてかかると、真ん中のグミだけ残るで」


「グミの周りが飴になってるタイプのキャンディー! 誰がそんなお菓子なんだ!」


「分かったぞ! 気を引き締めて行こう! ということでみんな、今から私の家でサプライズの準備をしないか?」


「だから誕生日会じゃないんですって! 話聞いてました!?」


「そうだなあ、サプライズだからドアを開けた瞬間ウォータースライダーに落ちるとかはどうだ?」


「ドッキリじゃないですか! 祝いたいのか嫌がらせしたいのかどっちなんです!?」


「ワシはやっぱりパイ投げがやりたいなあ」


「お前はさっきの自分の発言を思い出せ!?」


 司令は気を付けろと言うが、そもそもハシレンジャーは3人で幹部を1人倒してるんだろう? なら格上の幹部だったとしても、私という戦力が加わってるから負けることは無いだろう。とりあえず、サプライズパーティーを企画しないとな!


 パーティーについて橋田に相談しようとすると、めちゃくちゃ怒られてしまった。橋田は頭が固いなあ。

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