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戦隊ピンクは素直でいたい〜頼むから私に振り向いてくれ〜  作者: 仮面大将G


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第23話 新広告、お披露目!

 橋田と共に辿り着いたのは、グリーンバックのスタジオ。前回橋田の動画広告を撮影したのもここだ。私が社長に言って用意してもらったんだが、使う機会が多くて良かったぞ! これで使わなかったら、また私の給料から天引きされてしまってたからな!


 さてさて、今日はここに用意したものがあるんだ。エナジードリンクはもうやったから、今回はヒーローがやるCMの定番、ビタミンドリンクだ!

 ……今気づいたが、なんか似たような商品だな。まあいいか。


 私はビタミンドリンクを手に取り、橋田の方へ向き直る。


「よし! じゃあ早速始めるぞ! まず橋田はこれを持ってくれ!」


 茶色いビンに入った赤いパッケージのビタミンドリンクを橋田に手渡すと、私はカメラの方へ回る。


「それを思いっきり飲み干してくれ! おかわりも52万円分くらいあるぞ!」


「本数で言ってください分かりにくい! じゃあ飲み始める合図をお願いします」


「任せろ! 私が3.14からカウントするからな!」


「なんで円周率なんですか! どのタイミングで飲めばいいか分からないですよ!?」


「ああすまない。3・2・1とカウントして防犯ブザーを鳴らすから、そのタイミングで飲み始めてくれ」


「防犯ブザーは要らないです! 誰が不審者ですか!」


「じゃあいくぞ! 3・2・1!」


 私の合図で、橋田がビタミンドリンクを開ける。ビンに口を付けた橋田は、あっという間にビタミンドリンクを飲み干してしまった。なんだ橋田のやつ、ビタミンドリンクが好きなのか?


「カット! いい感じだ! 角度を変えて何回か撮るから、あと420本いけるか?」


「何カット撮るつもりですか! そんなに角度って存在します!?」


「それが終わったら私のカットに入るからな」


「まさか同じだけあったりしないですよね?」


「何言ってるんだ! そんなわけないだろ! 私のカットは君の倍だ!」


「減らしてください! それだけ撮ってどうするつもりなんですか!」


「そりゃあれだ、私たちのフィギュアを作って我が社の新商品として発売、私と橋田のセットなら10%オフで売るぞ」


「もう部長は余計なことせずに広告だけ作っててください!」


 ええ!? なんで私が怒られるんだ!? 上司として、部下の倍飲み干して見せようと思ってたのに!

 まあとりあえず橋田がビタミンドリンクをまだ飲みたそうだから、このまま撮影を進めるか。


 私はそのままカメラを回し、橋田がビタミンドリンクを飲み干す姿を映像に収めた。ある程度素材が撮れたところで、定時になったので橋田を帰らせる。


 スタジオに1人残った私は、自分でカメラを回し、自分がビタミンドリンクを飲む姿を撮影した。このドリンクを飲むと、私もヒーローになったんだと実感するな! 良い気分だ!


 そうだ、そう言えばこの間司令がクリケットについて語ってるところを動画に撮っておいたんだった。あれもどこかで使えないか?


 意欲が湧いてきた私は、そのままさっき撮影したカットと以前の司令の動画を組み合わせ、新しい動画広告の制作を進めていった。


「で、できたぞ……!」


 数日後、私はついに動画広告を完成させていた。制作意欲が湧いてきた勢いで作ってしまったぞ! 流石私! 仕事が早いな!

 ちょっと私が面白いと思うカットを入れすぎた気もするが、まあそれは仕方ない。一応橋田にチェックしてもらうか!


 そわそわしながら待っていると、橋田が出社してきた。


「おはようございます鳥羽部長。何そわそわしてるんです?」


「おお! おはよう橋田! 時に君は、太陽神ラーについてどう思う?」


「知りません! 考えたこともありませんから! なんでそわそわしてるのかを聞いてるんです!」


「ああなんだ、そわそわと言ったのか。solsolと言ったのかと」


「だから太陽神ラーの話始めたんですか!? いやそれはいいんですが、そわそわしてる理由を聞きたいんです!」


「ああそうだったな。すまない。つい気が逸ってしまってな。橋田、ついに動画広告が完成したんだ! ぜひ君にも見て欲しい!」


「え、もう完成させたんですか? 相変わらず仕事だけは早いですね」


「そうだろうそうだろう! さあ、テレビに注目だ!」


 橋田がテレビに目を向けたのを見て、私はリモコンのスイッチを押す。すると画面いっぱいに司令が映し出され、熱く語り始めた。


『クリケットっちゅうんは、紳士淑女のスポーツって言われとってな、元々は13世紀に羊飼いの遊びとして始まった言われとるんや! 羊飼いが使うスティックで、投げ込まれる石から味方のゲートを守る、そんな遊びが起源になっとるんや! スポーツマンシップっちゅう言葉も、クリケットから生まれたと言われとる! どや、これで自分もクリケットに興味持ったか?』


「……なんですかこれは! 何の広告なんですか!」


「あれ、おかしいな……。もう少し司令の映りが良かった気がするが」


「映りの良さはどうでもいいんです! 大体ハシレイはヘルメットを被ってるから映りに良いも悪いも無いでしょう!? それより中身です中身!」


「中身と言うと、割ったら出て来る大量のお菓子か?」


「誰が今ピニャータの話するんですか! 広告の中身です! またハシレイが意味の無いことを喋ってるだけじゃないですか!」


「そうか? クリケット民には需要があると思うぞ?」


「日本では需要が限定的すぎます! いいから作り直してください! 今すぐ!」


「ええ!? せっかく作ったのに!」


 ため息をつく橋田。なんか……私ができない子みたいじゃないか! むう、このままでは私のプライドが許さないぞ! ちゃんとした広告を作って見せる!


 一応社長にも見せたが、動画開始から3秒で作り直しを命じられてしまった。ちょっと期待してたんだけどな……。仕方ない、まだ素材は残ってるから、それを使って新しい広告を作るか!

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