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戦隊ピンクは素直でいたい〜頼むから私に振り向いてくれ〜  作者: 仮面大将G


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第19話 質問攻め

 基地に着いてソファに座るとすぐに、橋田たちは私を質問攻めにしてきた。


「部長! 聞いてないですよ! いつの間にハシレンジャーになれるように!?」


「そーだぜ! いきなりピンクのやつが出て来たから、俺生肉かと思ってびっくりしたぜー!」


「鳥羽桃子さんよね。私は宗院黄花。ハシレイエローよ。ところで桃子さん、お休みの日は何をしてるの?」


「前から変身したい変身したいとは言ってるのを聞いてましたが、本当に変身するとは思ってないですよ! どうやったんですか!」


「そーだそーだ! でも仲間が増えるのは歓迎だぜ! 俺の唐揚げ食うかー?」


「ご趣味や好きなタイプを伺いたいわ。あ、サラダとか取り分けようかしら?」


「1人だけ合コンみたいな質問をしてるやつがいるな!?」


 なんか、ハシレンジャーにこんなに質問されると緊張するな……。私はただの一般人……じゃないのか、もう私もハシレンジャーなのか。それにしても変な感じだ。憧れていたヒーローたちが、私のことを質問攻めにしてるなんて。


 でも私も年長者らしい余裕を見せないとな。ソファに座り直して足を組み、取り繕った余裕の笑みを浮かべて見せる。


「まあまあそう逸るな。1つずつ順番に答えていこう。ではまず最初の質問に答えるが、唐揚げはもらおう」


「なんでそれからなんですか! もっと答えるべき質問があるでしょう!?」


「ふぁあそうふぁふぁ。ふぁふぁふぁふふぁふぉれふぉふぁへへふぁらふぁ」


「食べてから喋ってください!」


 あれ、これは余裕と言うよりボケになってないか? まあいいか、とりあえず橋田が言うように食べてから喋ろう。

 唐揚げを飲み込んだ私は、再び話し始めた。


「そうだなあ、私は休みの日は主に梅干しを漬けているぞ。趣味は干し柿を作ることで、好きなタイプはゲートボールが上手い人だ!」


「だからなんでそれから答えるんですか! あとほんとに言ってます!? やってることがババアすぎませんか!?」


「失礼だな橋田。もっと追いラードに包め」


「オブラートでしょう!? 言い間違いがデブすぎます!」


「カレーは飲みもの! みんなで飲めば辛くない!」


「赤信号みたいにカレーを飲まないでください! みんなで飲んでも辛いものは辛いですからね!?」


 おかしいな、大人の余裕を見せたはずなんだが、何故かいつも通りだ。橋田も呆れてるし。仕方ない、ちゃんと真面目に喋ろう。


「分かってるさ。私がハシレンジャーになった経緯と、好きな接着剤だろ?」


「後半はどうでもいいので前半だけお願いします」


「私は瞬間接着剤に目が無くてな」


「だから言ったのに! 優先して接着剤の話をしないでください!」


「うるさいにもほどがあるわね。早く桃子さんの話が聞きたいわ」


「俺だって聞きたいぞ! なんで俺が怒られるんだ!?」


「仕方ない、ならみんなが聞きたがっている話をしてあげようじゃないか。私がハシレンジャーになったのは、まあなんというか、無理やりだ」


 私は自分がハシレチェンジャーを手に入れた経緯から、怪人——デスゲームマンを見つけ、蹴り飛ばしたところまでを話した。

 話を聞いた橋田は、なんとも言えない複雑な表情をしている。私が戦いに身を投じたことを案じてるんだろうな。橋田は優しいからな。


 なら橋田を心配させないよう、一旦この場ではあくまで追加戦士だという立場を強調しておこう。


「これで私も念願のハシレンジャーになれたわけだ! だが私は君たちのように常に怪人に気を配るわけにはいかない。会社での立場があるからな」


「そこはまともな社会人なんですね……」


「だがある程度の自由はもう社長に保証してもらったぞ! なるべく怪人が出たら私も駆けつけるようにするが、基本的には別行動だと思ってもらえるとありがたい」


 これは嘘だ。まだ社長には私がハシレンジャーになったことなんて話してない。そりゃそうだろう。だってついさっきハシレンジャーになったんだから。


 でも橋田は一応納得したようで、さっきまでよりも少し安心したような表情をしている。まあ、実際は怪人が出たらすぐに駆け付けるがな! だって憧れの戦隊ヒーローになれたんだもん! 私も戦いたいもん!


 私が基本的には別行動でお願いしたいと伝えると、イエローこと黄花くんが返事をしてくれる。


「分かったわ。今度ゲートボールが得意な祖父の知り合いを紹介するわね」


「どこのセリフに返事をしてるんだお前は!」


「ゲートボールって何だー? 2チームが5人ずつに分かれ、スティックでボールを打ち、3つのゲートを順番に通過させ、最後にゴールポールに当てることを目指すスポーツのことかー?」


「……その通りだ! なんでお前ゲートボールだけ知ってるんだ!?」


「とにかく、これからは私も戦うぞ! よろしくなハシレンジャー!」


 これで私もハシレンジャーの一員になれたわけだ。だが、1つ問題がある。それは、橋田に頼まれた司令の調査だ。私もハシレンジャーになってしまったことで、少し探りにくくなった部分もあるかもな……。


 ま、それはおいおいやっていけばいいだろう! どうせ司令だってこのまま何も素性を明かさず行動していくのには無理があるんだし。


 楽観的に構えていた私だったが、そこから司令は1週間も姿を見せなかった。流石にこれはおかしい。あと、普通に心配だ。橋田はまだ司令を疑ってるようだが、司令がホーテーソク団側であるにしろそうでないにしろ、とにかくまずは司令を見つけないとな。

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