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主人公を魔法学園に推薦します

1話が長いのでかなり短く感じますね

朝起きたあと日課の魔法トレーニングと筋トレをしていると後ろから視線を感じたため目を向けると主人公ことアカネが立っていた。


「どうかしたか?」


「あっいや、あの、その勝手に見ててごめんなさい」


なんかむちゃくちゃ奥手だな、到底アニメで魔物やそれを操って世界を滅茶苦茶にしようとする集団を壊滅させた人物に見えない。


「問題ない、それより魔法に興味があるのか?」


「はっはい!魔法は大好きで日々本を読んで学んだり練習したりしています」


実は俺は先ほどまで少々悩んでいた。というのも原作だとアカネは行く当てがないためメルダ先輩が推薦して魔法学園の入試を受けた。


俺が通っている魔法学園はディアナ王立魔法学園という名前でありその生徒の9割は貴族だ。


なぜなら、生活魔法ならともかく実践で使えるレベルの魔法は平民にはあまり使える人が少ないからだ。


そもそもこの国では元々魔力が多い人や偉大な魔術師などが貴族になった歴史があるため基本的に貴族はほとんど魔法が使える。


そのため平民は学費やその他諸々の関係でほとんど魔法学園に来ない。来ないというよりも来れないという方が適切か。


そのためどうやってアカネを魔法学園に推薦するかを迷っていたのだ。だが今こうして魔法の話になり彼女も興味を持っているためここから話を深掘りして推薦を提案してみるのがいいだろう。


「どんな魔法が使えるのか見てもいいか?」


正直俺はアカネがどんな魔法を使えるのか知っているアカネは偶然にも希少属性である光魔法がつかえるのだ。


そのため原作でもメルダ先輩の推薦はあっさりと受け入れられていた。


「わかりました!ではあそこにある岩に攻撃してみます」


俺に魔法を見せられるのが心底嬉しいのかむっちゃニコニコしている。


アカネが魔法を使うと光が集まっていき時期にそれは矢と弓に形を替えた。


これが光魔法の特徴の1つ魔力の柔軟性が他の属性と比べて圧倒的に高い。実際原作でアカネは弓の他に剣や槍などその他にもいくつかの武器を作り出し攻撃していた。


「では、打ちます」


アカネがそういうと約80m先にある昨日の魔物程の大きさの岩に半径十五センチ程の大穴が出来て貫通していた。


「ど、どうですか?」


改めて俺はアカネが主人公なのだと思った。原作でも彼女の戦闘センスの高さはたびたび言及されていた。


今のもそうだ、魔法を込めた矢を正確に50m先の的に当てるのは熟練のアーチャーでもかなり難しい。エルフとかだと変わってくるが。


だが、アカネは魔力で出来た矢と弓を使って少々大きい的であるものの恐らく狙っていた部分を正確に撃ち抜いた。


知っていはいたものの驚愕を隠せない。

やはりアカネは魔法学園に来るべきだ。


「すさまじい腕だ、弓の技術も然ることながら魔法制御も正確であり、さらに光魔法をつかうこともできている、君の名前を教えてもらってもいいか?」


「アカネです!」


「いい名前だ、突然で申し訳ないが少し提案をしてもいいか?」


「はい、大丈夫です」


「俺の推薦で魔法学園に来ないか?もちろん学費やその他諸々は俺が何とかしよう。突然の提案だ、返答は今でなくても」


「行きます!」


俺が言い終わる前に返答が帰ってきた。


おかしいな、原作だと最初は断っていたのに。

まぁ状況がかなり違うので当然か。


その後話はトントン拍子で進み、アカネの親は学費免除の話をする前から喜んでいたのをみるにとてもいい親だと思う。


同時に原作ではこの人たちを目の前で亡くしていたのならどんなに苦しかったのだろうと思う。


その2日後色々と準備が終わり俺は彼女を連れて魔法学園がある王都クテルシスに向けて馬車で出発した。


ちなみに行きは途中で馬車を置いてダッシュに切り替えたため馬車は借りた。




――――――――――――――――――――――――



私が眠れずに朝日が昇り始めたのを感じて外に出るとそこには魔力錬成をしてトレーニングをしているヘレミス様を見つけた。


あまりの洗礼された動きに見とれているとこちらに気づかれた。おかしい死角から覗いてたはずなのに。


とっさに謝るとヘレミス様は大丈夫だと言ってくれた後に魔法の話になった。


私が魔法が好きなことと使えるとこを話してみると是非見たいと言われた。


今まで両親以外の人に魔法をあまり見せてこなかったためヘレミス様の前となると尚更緊張したけどどうにかいつもどうりに出来た。


褒めてもらえると期待していると予想のはるか彼方から来た言葉が私にかけられた。


「俺の推薦で魔法学園に来ないか?」


その言葉を理解するために私の頭は今までで一番思考を繰り返したと思う。


その後行きますと即答してお父さんとお母さんにも相談しに行った。


前々からお父さんとお母さんは私に魔法の才能があるから魔法学園に行くことを勧めていた。でも魔法学園に入れるのはほとんどが貴族で平民が入れたとしても有名な商家の息子とかだから私は諦めていたのだ。


そんな中でのヘレミス様の提案は死ぬほど嬉しかった。


その後色々な手続きや話があるため急いで準備と今までお世話になった人にお礼を言って王都に旅立つこととなった。


友達の女の子のみんなはむちゃくちゃ羨ましがってた。









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