表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

1.「許しません」

「許しません。あなたとの婚約は破棄します」


「ありがと……えっ? ガブリエラ、今なんて言った?」


 ガブリエラがいつものように自分を許してくれると確信していたデニスは目を丸くした。


「許さないと申しました。浮気を許すことは出来ません。婚約は破棄します。もちろんあなたの有責になります」


 デニスはガブリエラの表情から冗談を言っている訳ではないことを理解して慌てて弁解をした。


「ち、違うんだ。あれは誤解なんだ!」


「誤解? 私には女性と熱く抱き合っているように見えましたが?」


「彼女は足をくじいていたので支えていたんだ」


「まあ、デニス様? 足を怪我している女性の介抱に口づけが必要なのですか?」


「あ、あれは、その、…………」


「話は終わりです」


「そ、そんな。嘘だろう? もう二度としない。誓うから。だから婚約を破棄するなんて言わないでくれ。君が好きなんだ。それにいつもなら……許してくれていたじゃないか」


 ガブリエラはデニスのことを呆れた顔で見ながら冷たく言い放つ。


「まさか今回も許します、と私が言うと思っていたのですか?」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ