信頼
俺たちはさっき逃げてきた扉の前までもどって来た。
もう俺たちに恐怖心はなかった。
「ぅっし!行くか!」
「お〜!」
「遠足に行くんじゃないからな」
俺はそうツッコんで扉を押し開けた。
「じゃあ作戦通り俺は行ってくる」
「オーケー、後ろは任せて」
そうやり取りをして、俺はすぐに走り出した。
もうすでに必要な能力は上げきっている。この状態なら簡単にこうげきなど食らわない。
そしてヤツの前まで来て俺はしっかりと確認した。
甲冑に刀が入るほどの隙間があることを
(よし!大体予想通りだ!……おっと)
そう確認した瞬間左からバカでかい刀が来るのを視界の端で捉えた。
だがこちらは以上なほどの身体能力になっている。簡単には食らわんよ。
軽くジャンプして躱し、そのまま一回転してやつの後ろに回った。
そして動きは鈍かった。やはり甲冑が動くことに関して荷物になっている。そしてそれをつけているということは防御力は壊滅的に悪いのだろう。
やつがこちらにようやく視線を向けた。
そこまで見て俺はあえてやつの目の前で動かなかった。
やつは舐められているのかと思ったのか刀を振りかぶった……が、何かが首元の甲冑の隙間に刺さっている。
それは糸で繋がったクナイだった。
次の瞬間、そのクナイがものすごいスピードで剥ぎ取られそれと同時に甲冑も外された。
「るしあがどこにいたのか気にならなかったのか?俺が考えなしに一人で突っこむわけないじゃん」
そう俺たちはまっさきに俺が突っこんでその間にるしあが外す方法を準備したのだ。
この作戦はるしあが少しでもコントロールを間違えたら甲冑は外せずに俺はチョンパされただろうな。
でもるしあのことは誰よりも信頼し、るしあも俺のことを信頼しているからこそできた作戦だな。
「ガァアァ……?」
「おっと、やらせるわけ無いじゃん」
やつが吠えた瞬間に俺はMAXまで上げた腕力と刀を使いやつを葬った。
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