表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/16

告白

登場する地名は実在しません。というか実在してもそこではありません。

告白し損ねると言った意味の分からないミスから心を入れ替えて、やっぱり告白場所はどこにしようかと考えた結果思い出の多い公園か小学校かなと。


いやまてよ?そういえば小学校頃に結婚を誓ったのは山の上の展望台だったけ。あれは遠足の時だったし、山鳴り駅のすぐそこだったはずだ。


「次は山鳴り 山鳴りです。」


僕はそれを聞いた瞬間に霧花の手を引いて電車から降りた。


今日は近くの商店街のお祭りらしく、ケーブルカーが動いていたのでおじさんに1000円払って二人で乗り込んだ。


「何する気なの?」


霧花は聞いてくるが絶対わかってる。ニヤニヤしてるもん。




「おいソコの若いの、お前らを下まで運んだら今日は最後だ。あんま長くヤルなよ?」


ケーブルカーのクソじ、、おじさんが親指を突き立てていた。


「まだ告白してないのに」

そう呟きながら展望台を昇る。



山の上から見る街並みは街灯や自動車の光が星のように見えた。ここから見ると空も陸も一面が夜空のように見えた。数年前と何も変わらない夜景がそこにあった。 その夜景に勇気を貰うように霧花の方向に振り返ると、


「き、霧花。ずっと前から好きでんっ」


いい切る前に唇を奪われた。しかも2〜3分の濃いいやつ。


「知ってた。」


うんだろうね。でも告白だよ?最後まで聞こうよ。


「はい、これ家帰ってから確認してね。」

なんか分厚い封筒を渡された。


それをカバンに閉まって顔を上げるとまたキスをされた。でも今回は自分の方から唇を入れた。


それからキスだけで30分ぐらい使ってしまった。


中学校で楽しめなかった学園生活が明日からは凄く楽しみに感じた。


「中学校の分も取り戻さないとな。」





おじさんside


なんだよあいつら付き合ってなかったのかよ。てかどう見ても小学生なんだけど。え、告白言い終わる前にきすするの?いや、キス長くない?。

おいおい独身の俺には見るのが辛いぜ。


おじさんは綺麗に回れ右をするとケーブルカーの方へ戻って行った。



誤字脱字報告よろです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ