第二話
鳥や風の音が綺麗…澄み切った空気に惹かれ今日も城の周りを散歩する私。空に浮かぶ綿雲を見ながら私はある事を考えていた………
「強くて美しくて強い魔法を創りたい」
私の使命。それは…この世界を動かす大きな歯車になる事。そして私はある事を悟った。『いつかは天使や大天使、神になるだろう』と。今の人生はただの修行にしか過ぎないこと。
朝、いつもカーテンの隙間から見える一筋の光が自分の白き頬や閉じたままの目蓋に当たった時には目覚めている。それが日課。そして白色のネグリジェの裾を少し引っ張り冷たくて綺麗で輝いている床に裸足で立つ。その時にはから〔トン、トン〕と音がなりメイド服のお手伝いさんに
「ユウアお嬢様、朝食の準備が出来ております。御支度が出来次第いらっしゃって下さい。」
と微笑まれるが私は分かる。”作り笑い”だと……
「ユウア、遅いわよ。まだまだ遅い。もっと早く来なさい、今日は御作法の授業や魔法史や飛行術、錬金術や狩りに行くから早く食べて用意しなさい」
「はい、お母様。……お母様…実は…」
「もじもじしてないで早く言いなさい。時間がないの。
ほら、早く言いなさい!!」
「もう、魔法史の授業…辞めたいな」
お母様はフォークとナイフを置いてこちらを睨んできた
「何を言っているの!?未来があるのに勉強時間を減らすですって!?1日10時間といえ少ない勉強時間をもっと減らすですって!?有り得ません。お母様も失望しましたわ。今更ではありませんが。」
分かっていた。そう言うと思った…なんでこんな風に………
”生きているのだろう?”
妹のツキカはもっと酷い扱いを受けている。理由は魔法を使うのは下手だから。私とは比べ物にならないぐらい。けどツキカはある”強力”な魔法を隠し持っている…
ツキカは実は…この家に受け継がれる”殺戮魔法”を使える……
私も使えるが。ツキカは元々魔力が少なく、よく魔力不足で倒れていた。
そして私たち姉妹は
───すなわち、有能と無能である
時計の短い針が8を指した。白い髭を生やした先生は今日もニコニコとしながら魔法史を教えてくれる
また、”作り笑い”をして
「ユウアさん、ここは間違っています。訂正してくださいねニコッ」
「はい………あの…ここの肉食植物の問題はなんでこうなるんですか?」
「この肉食植物、”テルーラ”は水の近くで生息しています。特に川の近くに生えており、人を食べるということも報告されている為駆除活動が行われています。なので
この肉食植物”テルーラ”は川辺に生えており、人を食べると報告されている。と答えを書くべきですよニコッ」
「…ありがとうございます」
「いえいえ、先生として当然ですからニコッ」
嗚呼…なんで魔法史なんか存在すんの…そう思いながらも飛行術の授業へと重い足を引きずりながら教室へと向かった
~~~午後2時頃
「遅い、もっと早く来なさい。」
私は約束の15分前に来たのに…”お母様に逆らってはいけない”から口を挟まないが
そう思いながらも愛馬の”ローズ”に乗った