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俺は特に名もない、ただの猫である。

作者: シグルド

野良猫の日常の一部分をを切り取って書いてみました。

おれねことくい、ただのねこである。

しかし、人間にんげんには様々(さまざま)名前なまえばれている。


━━━━━━━━━━


そんな昼下ひるさがり、下校中げこうちゅう中学生ちゅうがくせい3人組(さんにんぐみ)出会でくわす。


「お、ミーコだ。」


おとこゆびをさされる。


「えっ!ミミじゃないの?」


おんなが、かえす。


「いや、ミーコだって。」


2人(ふたり)なかへ。


2人(ふたり)ともしいよ。

おれはミミコっていたぞ。」


3人組(さんにんぐみ)はなす中、ねこは。


おれはメスじゃねー!」


人間にんげんにはこえないツッコミをれるねこであった。


━━━━━━━━━━


つぎあるいてたのは、おじいさんだった。


えさをやるから、こっちへおいで。」


おじいさんに、手招てまねきされ近付ちかづく。


「よしよし。」


おじいさんはでながら、ってきたお刺身さしみをくれた。


(ムシャムシャ。)


ねこ夢中むちゅうでお刺身さしみべた。


「よくべたな、えらいぞポチ。」


ねこあたまでられながら。


おれいぬじゃねー!

ねこだー!」


また人間にんげんにはこえないツッコミをしたねこであった。


━━━━━━━━━━


あるねこ友猫ねこ会話かいわしていた。


人間にんげんって、なん勝手かって名前なまえけてくるんだろう。」


友猫ねこいてくる。


「さあなー。」


ねこかる返事へんじする。


「このまえねこ間違まちがえられたんだぜ。」


友猫ねこいきをつきながらはなす。


「まだ同類どうるい間違まちがわれただけマシさ。」


ねこいきをつく。


「おまえ間違まちがわれたのか。」


ねこうなずく。


先週せんしゅう、おじいさんにポチってばれた。」


友猫ねこまるくした。


「……どんまい。」


友猫ねこねこかたく。


「それだけかよ!」


友猫ねこにツッコむ。


「じゃあ、アハハいぬ間違まちがわれるって傑作(けっさく)!」


友猫ねこはらかかわらう。


わらうなー!」


ねこねこパンチを友猫ねこはなつ。


「グフッ!」


友猫ねこきる。


なにするんじゃー!」


友猫ねこねこパンチを仕返しかえす。


「なんかねこ同士どうし喧嘩けんかしてるよ。」


「そうじゃのぅ。」


とおかった中学生ちゅうがくせい3人組(さんにんぐみ)とおじいさんがている。


(ジロリ…。)


「お前達まえたちのせいだー!」


ねこ友猫ねこ人間にんげんにはこえないダブルツッコミをはなつのだった。


§おしまい§

読んで頂きありがとうございました。


切り取ったのは、ごく一部ですが、猫はどう思っているのかを想像してみました。


ぜひ感想をいただけるとありがたいです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 実際、そんな感じなのかもしれませんね。 楽しく読ませていただきましたー。
2023/04/27 23:08 退会済み
管理
[一言] 確かに野良猫にはたくさんの名前がありますよね。名前を使い分けているのかなと思っていましたが、勝手に呼ばれているとなると本人(本猫?)にとっては迷惑かもしれません。 道端に落ちている白いビニ…
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