転生!
1つ前はどこかで載せないとと思っていたが載せる場所がないなら始まる前に載せればいいのでは?という結論になったので載せました。
ようやくストーリーの始まりです!
よろしくお願いします!
気がついたら誰かは分からないが、確かに誰かに抱きかかえられている感覚が確かにあった。
(ほ、本当に転生したのか…)
(まずはここが何処かを確認しないと)
目を開けるがピントが合わない。ぼやけていて表情などは理解できないが、顔らしきものはきちんと把握できる。
喋っている言葉は分からないが、声質的に今抱きかかえている人が男性、恐らく父親になる人であろうことが分かった。
他の人を確認したいが、首が思うように動かない。
(もし転生した時用って色々調べたけど、やっぱ赤ちゃんってこんな感じなのか。首はすわってないし、ピントも合わない。体も思ったように動かない。こりゃ暫くは苦労もんだな…)
なんて考えていた時、急に足を掴まれ逆さにされ、
(あ、ヤベッ…忘れてた!)
背中をぶっ叩かれた。
「オギャー!(イッッテェェェ)」
(あー痛ってぇ...産声出すの忘れてた。)
後悔しながら暫く産声をあげ、羊水を吐き出していく。
その瞬間周りが何かを言い出すが当然向こうの言葉なので分からない。
(なんて言ってるか分からないけど、暫くは声を出しとかないと。)
こうして、ピントが合わない目で恐らく喜んである一同を確認しながらずっと泣いておくのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(やることがない)
(いや、マジで。)
(そりゃ、すぐには動けるとは思わなかったよ?1年は我慢しようって、どうせ起きてられないしすぐだろって考えてたけど、やっぱり1年は長いなぁ...)
仕方がないと、また眠ろうと目をつぶる
(眼が覚めるとよく、父さんと母さんらしい人が抱きかかえてくれて何か言ってるけど、やっぱり異国語分からん!何回も同じ言葉を繰り返されているから予想では、俺の名前か、「いい子ね〜」みたいにあやしているのか、父さんの名前か、母さんの名前なんだろうけど。)
そう考えていると、今回は母さんらしき人に抱っこされていることに気づく。
(それに!体が勝手に動くのは辛い!原始反射って分かっているけど、ちゃんとした意識があると勝手に動いて怖い!でも自分で動かそうとすると、それはそれで難しいから、大人しく反射運動に従うけどさ...)
母さんらしき人が手に触れ、それを勝手に握る。
(あぁ、また勝手に動いたよ…)
しばらくの間抱きかかえられながら心地よい揺れに身を任す。
(こうしてると安心するなぁ)
早く成長しないとと焦る気持ちがゆっくりと落ち着いていくのが分かる。
(あ、眠くなってきた)
頑張って同じ言葉を使ってないか耳を澄ませていたせいか、少し赤ちゃんの体では頑張りすぎたようだ
(とりあえず歩けるまでの我慢だな。それと視力が発達するまではヒアリングでこっちの言葉を理解するしか無い)
だんだんと、まぶたが重くなる。
(あとは覚醒時間を伸ばさないとなぁ…)
そう考えながら、意識が朦朧としていき眠りにつく
読んでくださりありがとうございます。
恐らく誤字、脱字、言葉足らずな部分などなどあると思います。
見つけ次第教えてもらえると助かります。