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31話

最後辺り怖くしようと頑張ったが、まったく怖くない。

自分の技量不足が恨めしい。( ̄ω ̄; )




改9月21日

光の月の3日、イギーの街を出てから12日経ちヘレナの町に辿り着いた。

この町はインシュラーを東西に分ける山脈、グローリア山脈の麓の町のひとつである。

ヘレナの町は四つある入り口のうち、一番早くグローリア山脈を抜けることが出来る道に続く入り口に近い。

グローリア山脈は別名を死霊の山脈と呼ばれており、原因は不明だがグローリア山脈で死んだ者が彷徨っている。

麓の町には死霊に対抗する魔道具が売られているので、グローリア山脈に入る前にヘレナの町でそれらの道具を買い集める必要がある。

さらに私とシャリーは瘴気対策のために、事前に防御の術を大量に用意しなければならないので、ヘレナの町には数日滞在することになる。

今はまだ夜明け前だが、イギーの街をでる前に受けておいた依頼を精算するためにギルドに向かうことにする。

受けた依頼は五つで、全て九級の採取依頼である。

異様に人気のない道を歩きギルドの向かう。




ギルドに入るとギルドの職員はいるが、冒険者は誰もいなかった。

時間的には冒険者の大半はギルドにいてもいいはずなのに、だ。

なにかあったのだろうか?

とりあえず依頼の精算をしてもらうべく受付に向かう。


「いらっしゃいませ。依頼の精算ですか?それならば登録証、依頼物、依頼書を提示してください。」

「お願いします。」


リントに依頼の精算を任せ、書類整理していた別の受付嬢にさっきから気になっていることを聞いてみる。


「なんでぼうけんしゃがひとりもいないの?」


受付嬢が少し思案した後に答えてくれた。


「緊急の依頼が発生し、今現在この町の大多数の冒険者はグローリア山脈に入っています。」

「緊急の依頼?どういう依頼なんだ?グローリア山脈ということは死霊の問題なのか?」


リカの質問に受付嬢は躊躇いながらも答える。


「グローリア山脈の中腹に謎の館が発生し、そこから死霊を模した魔物があふれ出てきました。その魔物は三日でグローリア山脈全域に広がり、グローリア山脈付近の村や町に被害が出始めました。そのため、グローリア山脈付近の町で緊急依頼を出し、館からあふれた魔物の排除および館の調査をしています。」

「それはわたしたちもうけることができるの?」

「受ける事は出来ますが、七級以上の冒険者しか館の調査に参加することが出来ません。それでもよろしいですか?」

受付嬢が念を押すように聞いてくる。


「構わない。」

リカが私が言う前に答えた。


「分かりました。今手続きをします。」

「そういえば、このいらいはどうしたらたっせいになるの?」

「それはギルドの監督官の判断しだいです。」

「監督官?」


私が監督官ってなに?と思っていると、リカが聞いた。


「はい。監督官は二級以上の冒険者をギルドが指名し、今回のような大人数で行う特殊な依頼の達成の成否を判断してもらいます。」

「二級以上の冒険者がいるのか?」

「はい。この町の出身者で、魔術師の方です。」

「そうなんだ。すごいね。」

「ええ。・・・手続きが完了しました。この紙をグローリア山脈にいる監督官に渡してください。」

「分かった。」

「それでは、ご無事で。」


私達はギルドを出て町の市場に向かった。




市場で対死霊用の魔道具『厄除けの鈴』と似たような形の鈴を二つ、浄水、魔紙、食料、衣類を買ってから宿に向かう。

一応持久戦を覚悟しての事だ。

宿はギルドの隣にあったので、その宿に向かう。

とりあえず二泊にしておき、部屋に入る。

私達の専用魔道具を作る必要があるので、それなりに準備に時間が掛かる。

準備時間も踏まえて、グローリア山脈には予定を早めて二日後に入ることにする。


―リカとリントはブレスレット型にしておくけど、大丈夫?


「構いません。」

「・・・髪留めには出来ないか?」


―髪留め?出来るよ。


「じゃあ、それで頼む。」


―分かった。グローリア山脈に入るときは私が作った物だけではなくて市販の物も身につけてね。


「ああ。」

「分かりました。」

「はい。」


それにしても、萩はどういう形にしようかな・・・。


    ◆     ◆     ◆


準備を始めてから二日経ち、急ぎ足だったがなんとか準備が完了した。

作る分には簡単だったが、いろいろと付け加えたせいで性能が高くなり、燃費が悪くなってしまったが、私達は人間と比べれば圧倒的な魔力量を有しているので問題ないだろう。

私以外は時間があったので、死霊について調べてもらってきた。

本来死霊は山の森の中に多数おり、光や火を嫌うという性質を持つらしい。

つまり完全に夜行性である。

なので、光や火、雷の属性が良く効くが、闇属性、特に五感に関する魔術はまったく効かないらしい。

だが五感があるのかは不明。

また、死霊は四肢を切るなりして欠損させない限り安全ではないそうだ。

基本的に頭を落とせば最終的に動かなくなるらしいが、頭が無くても10分は動くためらしい。

なので四肢を無くして、動けないようにするのが一番なのだそうだ。


「これが、俺たちが知りえた死霊の知識だ。」


―なるほどね。じゃあ向かおうか、グローリア山脈へ。


私達は死霊の対策を確認し合ってから、グローリア山脈に向かう。



町から一時間で山脈の麓に着いたが、まだ山に入っていないというのに濃い瘴気が漂っており、若干気分が悪くなってきた。


ここで、これって・・・予想以上にやばいかも・・・。


厄除けの鈴と浄化の魔術を埋め込んだ鈴、防護の魔術を埋め込んだ鈴の三つをローブにくくりつけてからグローリア山脈のフィーフィア山に入る。

フィーフィア山に入ると萩が急にそわそわしだしたので抱きかかえながら進む。

少し歩くと萩が私を尻尾で叩き、手を右の方向に向ける。


―萩?・・・何かいるの?


萩が手を向けた方向、木々が生い茂っている場所を注意深く観察してみると、草が揺れている。

そして、草を掻き分けて兵士の姿をした死霊が現れた。

しかし、魔力の気配が濃いのでおそらく魔物のほうと思われる。


「り、」


リカが距離を詰めて頭を蹴り、首を蹴り飛ばす。

続いてリントが剣を持っている腕を切り飛ばす。

右手と頭を失ったにもかかわらず、死霊は怯まずに盾で攻撃をするが、リカがいなすことで防ぐ。

死霊が大きく盾を振りかざしたところをリントが足を切り、剣を返して盾を持つ手を切り落として戦闘は終わった。


「たいおうはやいね・・・べつにいいんだけど。」


私はいまだ立とうとあがく死霊の近くまで行き、浄化の鈴を鳴らす。

鈴の音が鳴るたびに死霊は動きが鈍くなり、最後には動かなくなった、

私はクルミで魔力を吸収する。

クルミをしまいながらそわそわして落ち着かない萩に聞いてみる。


―なんで来るのが分かったの?


萩が身じろぎしながら答える。


―・・・いやなかんかくがしたから。


―嫌な感覚?


―うん。


萩を落ち着かせるように撫でながら言う。


嫌な感覚というのは・・・私が感じる魔物の穢れと同じようなものか。


―申し訳ないけど、嫌な感覚がしたら言って。私は今魔力探知が出来ないから相手の位置が探れないんだ。ちゃんと守るから、お願い。


―・・・わかった。


萩は少し落ち着いたようで私にくっつく。

私は萩をしっかり抱える。

そして私達は警戒しながらも先に進む。




「うん?霧か?」


死霊を倒しながら進んでいると、急に霧が出てきた。

私達はかたまって周囲を警戒する。

しかし、


「なっ、リーユ!?大丈夫か!?くっ、まて!」

「え?りか?」


リカが急に騒ぎだして走り出した。

そして私が戸惑っている間に私達から離れてしまった。


「りんとおうよ!」

リカを追うべくリントのほうを見る。

しかし、リントの姿は無く、慌てて周囲を見たがリントはいなかった。


「ちょっ!?」

「母様・・・」


シャリーがゆっくりと飛びながら遠くに私から離れそうになっていたので、シャリーの手を掴み、引き止める。

シャリーは「待って、置いてかないで」と呟きながら離れようとするのでシャリーを引き寄せて頬を叩きながら呼びかける。


「しゃりー。」

「独りにしないで・・・」

虚ろな目で手を虚空に向けて正気に戻らない。

強く呼びかける。


「シャリー!」

「・・・母様?あれ、あっちに・・・。」

シャリーは目が覚めたようで目をぱちぱちしている。


しばらくして完全に落ち着いたようで私に謝罪してくる。

「申し訳ありません・・・。」

「もう、大丈夫?」

「はい。もう落ち着きました。」

シャリーははっきりと返事をする。

もう大丈夫だろうと思いつつも念のためにシャリーの手を握りながら言う。


「じゃあさっそくりかとりんとをさがすよ。」

「わかりました。」


萩を抱きかかえながらシャリーの手を引き、霧の中を当ても無く歩く。


―足音が変わった?それに感触も。この音は・・・石か?


しばらく歩くと地面が土の感触では無くなったので、地面を見ると石になっていた。

警戒と状況把握のため、立ち止まり周囲を見る。

いつの間にか霧は消えており、建物の廊下に立っていた。

おそらく、突然発生したという館の廊下だろう。


いつの間に・・・。

私達はなんらかの術の影響で幻覚を見ていた可能性が高いな。

それにこの感覚は・・・異界やこの前行った洞窟に似てるな。

なら、この館は迷宮かダンジョンに類するものか?

・・・館の調査をしている冒険者が何かしでかしたのか?


考えても意味が無いので、とりあえず進もうと歩き始めたら、先の廊下の角から魔物が現れた。

兵士と傭兵の死霊が7体のようだ。

死霊たちはゆっくりと私達に向かってくる。


―シャリーは萩を守って。


「はい。【守籠】」


シャリーは魔術で萩を守る籠を作り出す。

私は萩をシャリーに任せて、私は死霊たちの相手をする。


「【壁樹】【創樹】」


壁樹と創樹を私達と死霊の間に生み出す。

続いてミスリル串に魔力を籠めて、魔術を構築する。


「【喰樹】【縛樹】」


ミスリルの串を先ほど生み出した樹に投擲し、壁樹を喰樹に繋ぎ、創樹を縛樹に繋げる。

死霊が樹に近づくと、死霊は拘束され、木に捕食された。

これで死霊たちは私達に近づく事ができなくなった。

立ち往生している死霊にクルミをぶつけ、魔力を奪い戦闘を終わらせる。


「よし、おわり。」


戦闘を終えたのでクルミを回収していると、萩とシャリーが焦ったようにローブを引っ張り始めた。

なんだろうか?と思い顔を上げると多数の魔物がゆっくりと迫りつつあった。


―なんか最近同じ目にあったよ・・・。


―母様、早く逃げますよ!


私は手早くクルミを集めると近くの部屋に入りこみ、鍵を閉める。


「【封】」


そして魔術で扉を強化してから一息つく。

すこし休憩してから改めて部屋の中を観察してみると、何かに見られているような気がした。


―視線を感じる・・・。


―視線ですか?・・・何かいるのでしょうか?


―分からない。けど、気をつけて。シャリーは萩についていて。


―分かりました。


シャリーに指示しつつ部屋の中を注意深く観察する。

部屋は子供部屋のようで、多数の人形が飾ってある。

ソファーにベッド、テーブル、机、絵画が部屋の中にあるが・・・。

視線は―――絵画と人形からだ。

12,3歳ほどの貴族の令嬢を描いたろ思しき少女の絵画が私達のことを羨ましそうに、多彩な人形達は疎ましそうに嫉ましそうに見ている。


ホラーだなぁ・・・。

まあ、実害は無さそうだから放置だね。

・・・早く出たいな、この部屋。


害が無く、ひどくいたたまれない気持ちになるだけなので、魔物たちをやり過ごすまでは部屋に篭る。


30分くらい経ったであろうか?

流石にもういないだろうと辺りをつけて魔術を解き、扉から外の様子を見る。

魔物たちは既に去っていた。

廊下の左右に魔物の姿は無い。


―シャリー、萩行くよ。今のうちに移動する。


―分かりました。


念のため即座に使えるようにいくつか魔術を構築した状態にしておいてから、館の中を探索する。



私達がいたのは三階だったようで、今は二階の探索をしている。

二階は鍵がかかっている部屋とかかっていない部屋があったため、鍵がかかっていない部屋を探索する。

二階の最後の鍵がかかっていない部屋を開くと、冒険者の遺体があった。

おそらく館を調査していた冒険者のものだろう。


―冒険者の遺体があるから気をつけて。・・・魔物に襲われたのかな?


冒険者の遺体を調べてみると、足と背中に切られたような傷があり、いくつか矢傷もあった。

おそらく魔物の仕業だとは思うが・・・狂乱した冒険者の仕業かもしれない。


―一応背後を襲われない様に気をつけてね。何かいるかもしれない。


―分かりました。


―とりあえず、部屋の中を調べるから、シャリーは萩を見ていて。


―気をつけてくださいね。


―うん。


花瓶や暖炉、ソファー、机、椅子、書棚、クローゼット等を調べる。


特に変なところは無いな。

面倒だけど、書棚の本を一冊ずつ知らべていこう。


私が書棚に近づき、適当な一冊を取ろうとすると、背後からうなり声が聞こえた。

萩の声だ。

串を用意しながら振り返ってみると、死んでいた冒険者が動き出していた。

萩はその冒険者に対して威嚇している。


「しりょう・・・。」


冒険者は死霊と化していた。


―シャリー、萩を連れて私の後ろに。


―はい!


私はシャリーの行動の妨害をされないように死霊に向けて串を投擲する。


「【衝針】」


串が死霊に突き刺さると、死霊は串に構築されていた魔術の影響で吹き飛ばされる。

続いて死霊に向けてクルミを投擲する。


「【創樹】【縛樹】」


樹へと変化したクルミはそのまま死霊を拘束する。


これで・・・っ!


死霊を拘束することに成功した。

だが、既に死んでリミッターが外れているのか、凄まじい力で拘束から抜け出そうとする。

このままだと拘束から抜け出すだろう。

一気に終わらせるためにクルミを取り出し、死霊に向けて投擲する。


「【木杭】」


クルミが木の杭へと姿を変えて、死霊に向かう。

木杭は頭を狙っていたが、死霊が右手で頭を庇ったため、頭には届かなかった。

この攻撃で死霊の右腕を奪うことが出来たが、拘束を抜けた死霊が私達に迫る。


「オオオオオオォォォォ!」


これは・・・木弩槍は間に合わない。

また吹き飛ばすか?

いや、さっきみたいにどこかを犠牲にしながら襲ってくるかもしれない。

なら。


クルミを三つと魔石をひとつ取り出し、術を発動する。


「【鎧樹】」


私の体を守るように樹が私を包む。


「しゃりー、萩!」

死霊に背を向け、シャリーと萩を抱きしめつつ三つのクルミを後方に投げる。

手榴弾と化したクルミが爆発し、その余波で私達は暖炉まで吹き飛ばされる。

そして暖炉の中に入った瞬間底が抜けて私達は落ちる。


は?

これは、予想外・・・。


死霊が崩れ去る姿を見たのを最後に私の意識は暗転した。



          ◆          ◆


「う、うぅ・・・。ここは・・・?」


まさか暖炉の底が抜けるとは・・・隠し通路か何かか?

面倒な事をしおって。

とりあえず現状把握だ。


ぼんやりとした頭でゆっくり周りを見渡す。

道だ。

四つの道がある。

今私がいるのは丁度四つの道が交わる地点だ。


・・・私?

でも、どうして?


そして、私がいる地点には「私」がいた。

「私」は目を瞑ってただ立っている。

とりあえずぺたぺたと触ってみる。

柔らかい。

人間の体みたいだ。

だが、表情が変わらない。

無表情で表情が一切変わらない。


むむむ・・・。

「私」も私ならば・・・。


ぎゅっと「私」に抱きつく。

背中に手を回し、「私」の背を優しく撫でる。

しばらく「私」の背中を撫でてからゆっくりと離れる。

「私」の顔を見るとうれしそうに微笑んでいた。


さすが私。

ちょろいな。

抱きついて撫でるだけでこうもうれしそうにするとは。

さて、「私」の向いているほうに行ってみるか。


「私」が向いているほうにある道に足を踏み入れると、道の両脇から火が熾る。

その道の先には1人の少年が佇んでいた。

少年を火が囲んでいるので近づけないが、少年の姿、顔は見える。

少年の体中に焼けどの痕があり、体の所々が欠けている。

そのような酷い有様に関わらず無表情で、こちらを見る瞳からは考えが読めない。


・・・なんだろうか、これ?

・・・。

これ以上は特になさそうだしな・・・戻るか。


私は元の場所に戻った。

とりあえず全ての道に行ってみる事にする。


次は水・・・いや、海か?


時計周り回る事にして次の道に踏み入ると、道に海水が満ち始めた。

先ほどと同じように道の先に誰かがいるように見えるが、遠いためかあまりよく見えない。

出来るだけ近づいてみたが胸の辺りまで体が海水に浸かっても誰かは分からなかった。


仕方ない。

戻るか。


再び元の場所に戻る。

次の道に入る。


次は・・・茨が邪魔で通れない・・・。

これも無理だな。


次の道に行く。


おう・・・また茨だよ。

でも、なんでこの茨は紅黒いんだろうか?

それに・・・この道は、なんか怖い。

感情が乱れる。

これ以上はだめだ。


元の場所に戻ることにした。


とりあえず「私」を抱きしめて心を落ち着かせる。

しばらく「私」を抱きしめていたら、完全に心が落ち着き、昂ぶった感情も静まったので離れる。


改めて行ってみた道を見てみる。


火と海の道に何か人魂のようなものが見える。

だが、どちらもところどころ欠けている。

茨のあった道は人魂のようなものは見えないが、何かが欠けているように感じる。

全体的に何かが欠けて、それを補い合っているように感じる。

かなり曖昧で、漠然としているため如何すればいいかわからない。


というか私はどうすればいいだろうか?

此処から出れないんだが?

全ての道に行ったし、これ以上いける場所はない。

詰んだ・・・。

そうだ・・・上は?


上を見てみる。

光だ。

僅かに光が差し込んでいる場所がある。

そこからなら脱出できるかもしれない。

だが、方法が・・・。


あれ?

そういえば今の私は分身じゃないよね?

さっき「私」にさわった時に思ったけど。

なら、今の私なら空を飛べる・・・。

シャリー達がどうなってるか気になるし・・・早く脱出だな。


お別れのために一度「私」を抱きしめてから、空を飛んで光が差し込んでいる場所に飛び込んだ。

眩しい光で視界が覆われる。

なんとなく新しい作品を書こうと思っています。

題名は「イヘナの記録」です。

出来ればこの作品が改稿する間に投稿できたらいいと思っています。

まあ、このあと投稿する可能性もありますが。

というかインシュラーの話がほとんど迷宮探索になってしまったのは何故?

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