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まぐろまぐのりあ  作者: 本野栞
1/1

まぐろがやって来た。

おなかいたい

「父ちゃん、まぐろだぞ」

ある日娘のだぞみ(五歳)が俺に話しかけてきたんだ。

「まぐろ?何を言ってる。うちは金がないから食えないんだよ」

「食う?何を言っとるのだ?飼うのだぞ」

「何を言ってるってこっちが聞きたいわ」

膨れた顔の、ロングヘアーの少女は後ろを指した。そこにはいかにもぬいぐるみです、というふうな水色の魚がいた。魚にしてはふわふわしている。眼は無気力。口は一本線。そして、

「まうー」

鳴く。

「飼ってもいいか?」

「いや、これまぐろじゃないだろ‼」

「まぐろだぞ。魔界からやって来ただぞみの使い魔なのだ」

だぞみは気に入ったようにまぐろを抱き抱えた。

「魔界ねぇ……」

ピンク色の空、水色の地面。ここが魔界のようだが。

「だぞみにとっては故郷だぞ」

だぞみとその妹のおちびは、俺がここゾミネシアに来てからすぐに拾った姉妹だ。外見は人間だが、ゾミネスという生き物で、彼女らは人間ではない。使い魔を必要としているのは話に聞いていた。しかしまぐろ……?

「猛獣じゃないとダメか?」

「いや、お前がいいなら飼ってもいい」

そして、だぞみはまぐろを飼うことにした。


おしまい

まぐろ食えない。

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