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ブランクワールド・オンライン  作者: 東條九音
第二世界 ~魔法世界~
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《執行者》 リーン・ティアーズ・リ・ミスティア

「まずは、負傷者たちを安全な所へ移す。ハヤテ!」


「心得ております」


ディアーチェはハヤテに呼び掛けると、ハヤテは既に行動を起こしている所だった。


「マキナさん、雪那さんをこちらに。お嬢さまの転移術を使って、学園に跳んで治療します。莉花もセレスお嬢さまと一緒に、跳びますよ」


「は~い。それじゃあ、リーン。程々にね」


雪那をハヤテに預ける。

莉花とハヤテはディアーチェが開いた転移魔法陣に乗り、この場を離脱して行った。

そしてこの場に残ったのは、ディアーチェ、マキナ、リーンとクロムウェル。


「さて、今の間に魔力を溜めていた様だが、満足したか?クロムウェルよ」


「あぁ、十分じゃ」


今のやり取りの間ずっと、放ってお置かれていたクロムウェルは、魔力を練り込んでいた。

クロムウェルの周りには、三つの白い球体が浮かんでいる。その一つ一つに膨大な魔力が籠められており、一目で危険だと分かる代物だった。


「む、精霊を依り代にした禁術か。まぁ問題あるまい。リーンよ、前衛を任せる」


「仰せのままに、王よ」


返事をしたリーンは、ディアーチェの前方に立ち大鎌をかまえる。


「マキナよ、うぬは後ろに下がって観ておくがよい。プレイヤーではなく、我らがこやつを倒すが、安心するがよい。次の世界の門は、我の権限で開ける」


言い終えるとディアーチェは、空中に魔導書を呼び出し、それを開く。


「強欲よ、咎人より力奪いて、力と成せ」

「審判の時だ!」


ディアーチェが宣言すると同時に、リーンが動き出す。

しかしクロムウェルが詠唱のほうが、リーンが動き出すより少し早く完了した。

球体二つの色が赤銅色へ変化し、うち一つがディアーチェに向けて放たれる。


「させない」


リーンが手にしていた大鎌を、赤銅の球体に向けて投げ、ディアーチェへの攻撃を防ぐ。


「!」


大鎌と球体はぶつかると、球体が膨れ上がり大鎌を飲み込むと、クロムウェルの手元に戻って行く。

そして球体は形を変えはじめ、やがて飲み込んだ大鎌へと変化した。しかし色は元の鈍色から赤銅色へと変わっていた。


「どうだ!これが『強欲』の力だ!貴様の得物は、儂のものとなったのじゃ。この武器で貴様を殺してやろう!」


大鎌を上空へ投げる。大鎌は空中に止まり、クロムウェルがリーンに手を向けると、大鎌は回転を始め、そしてリーンへと向かって行った。

どうやら、球体時の遠隔操作も行えるらしい。


「驚いた…けど、それだけ」


得物を奪われたリーンは、一種驚きはしたものの、構う事なく突っ込んでいた。

そして大鎌が当たる瞬間、左腕を振り上げる。

その左腕にはいつの間にか、《《白銀の盾を》》装備していた。

その盾を使って大鎌を受け流し、クロムウェルに接近する。


「ッく、嫉妬よ、我に」


「無駄」


クロムウェルに接近したリーンは、そのまま盾で突進、かと思いきや《《右手に手にしていたランス》》で、クロムウェルに突きを入れる。

クロムウェルの詠唱は完成する事無く、ランスはギリギリでかわされ肩をかする。

すぐさま大鎌で反撃するが、両の腕とも《《何持っていない》》身軽なリーンは、大鎌を軽々と避け始めの位置に戻る。


「どういう事じゃ…なぜ武具が、いや、そもそも何処から」


「もう終わり?」



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