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ブランクワールド・オンライン  作者: 東條九音
第二世界 ~魔法世界~
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方針と再会

「それで?探索班がアインズ・エイマル・クロウ・マニーズで、交渉班がリリス・シャロ・セレス・ユキか」


決まった方針を聞くと如何やらインテリジェントジュエルに話を聞くことになり、そのために所在不明の物を探す班と、ヴィヴィドに存在するインテリジェントジュエルと話せるよう交渉する班に別れるらしい。


「はい、学園もじきに夏季休暇に入りますから、休暇を使って伝承に関係する場所を探してみたいと考えています」


「セレスに理事長説得を頼んだの。終わり次第、探索に加わるつもりよ」


探索班代表のアインズと交渉班代表のリリスが、行動計画を話す。


「良いんじゃないか?けど、どっちも面倒だな」


「けどこれ位しないと作れないでしょ?」


「まぁそうだな。ん?そういやぁお前たち、リリスの目的知っていて、この部に入ったのか?」


ふと感じた疑問。それに答えたのは、アインズだった。


「えぇ、知っています。勧誘された際に、聞かされていますから。その上で私たちは、入っていますから」


「そうか、ならいい。よし、それじゃあ探索班は定期的に連絡する様に。俺は心配だし理事長に用もあるから、交渉班について行くよ」


「分かりましたけど、理事長に用事とは?」


「いやなに、少々お話を、な」


アインズの質問に笑顔で答えるマキナ。

その笑顔を見て、如何やらシャロは何のことか分かったらしく、苦笑いを浮かべていた。


「ま、今日はこれ位にして、早く寮に帰れよ」


その言葉を合図に、生徒たちは返事をして帰り支度を始めた。








皆が書庫から出て行く中、最後まで残ったのはマキナとスノー・プリンセス。

何となくだがこいつ、どっかで会った事ある気がするんだよな。


「えっと、マキナ先生、と呼べばいいのかしら?」


「いいや、マキナで良いぜ。プレイヤーだろ、アンタも」


「そう?ならマキナって呼ぶわ。それしても《《ゲームの中でも》》本ばかり読んでいるのね、あなた。ほんと、昔から変わらないわね」


昔から?って事は、現実での知り合いか。

しかっし、だれだ?そこまで出かかっているんだが、決め手が足りんな。


「まだ分からないの?本当に変わらないわね。名前をなかなか覚えないところとか。もぅ、名前をよく見なさい」


名前?スノー・プリンセスだよな。う~ん、スノー……ユキ?……プリンセス……ヒメ?ん?ユキ、ヒメ?雪、姫?……雪姫⁉


「もしかして、雪姫さんか⁉」


「やっと分かったの?全く、何で分からないのかしら?」


「いや、ツッキーなら分かるけど、まさかお前さんがゲームをするとは思わなくてな。いつから始めたんだ?」


「月乃に誘われたのよ。始めたのは最近、生活も慣れてきたから」


「そうか、ま、リアルの話はこの辺にしておこう。一応、リアルの話はタブーだからな」


「らしいわね。月…シンから聞いているわ」


「そうか。で?何か話があるんだろ?」


「ええ、二つあるわ。一つは、時間があればで良いのだけど、久しぶりに会えないかしら?」


「リアルでか?まぁ、良いよ。そっちの都合に合わせるから連絡してくれ」


「ありがとう。それじゃあもう一つ、私もあなたのギルドに入れて貰えないかしら?」


「そんな事か。いいぜ、ようこそ『神秘の図書館』へ。メンバーを代表して、歓迎するよ」


「ええ、これからよろしくね。マキナ」





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