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ブランクワールド・オンライン  作者: 東條九音
第二世界 ~魔法世界~
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探究者

今更だが、先程から話し掛けて来ている紫がかったピンク色の髪をした少女は、魔導書科のリリス。そしてリリスと一緒に居るロップイヤーの少女が、錬金科のシャロ。

ここ数日書庫に居るとやって来ては、魔法を教えてくれだの顧問に為ってくれだのと押しかけて来ている。


リリスが所属している魔導書科とは、名前のままで魔導書を魔術発動の媒介とし、その基礎から応用の他最終的には自分専用の魔導書を作り上げると言うものだ。

シャロの錬金科も同じく、錬金の基礎から応用などと様々な事を学ぶ。


リリスが押しかけて来る理由はおそらく、俺が製本しそのスキルを使う所を見たからだろう。何時だったか、学院の書庫の情報をいつも通り解析し製本していたのだが、ふと最近新たなスキルを手に入れていた事を思い出し使ってみた。


それはエクストラスキル『探求』で、発現条件は神々の書庫の時同様に不明で、いつの間にか習得していた。効果は、自らが製本した本のスキル全てを使用可能とする、と言うものだった。

そんな訳で試しに使ってみたのだか、運悪くその場面を見られていたらしい。


「いやだよ、聞く理由が無いし。それに、俺が教えられる事は何もないし」


「そう言うと思っていました。けど今日こそは聞かざるを得ないと思いますよ」


「そう言えばリリスちゃん、無策じゃないって言っていたね」


しかし、諦め無い奴だな~。勉強熱心なのは良いが、本当に何も教えられないからな。

まぁ、理事長に頼まれたら契約上逆らえないが、そうそう学院長が絡んではこ……


「理事長に先生が、クラブの顧問をするように頼みました」


「ちょっと待て。理事長に何頼んでいるんだよ!」


「顧問ですよ‼顧問!」


何て奴だ……そこまでするかよ、普通。でもまぁ、そう簡単に許可が出るはずが……


「でもリリスちゃん。許可が出たの?」


「うん、割とアッサリ出たよ。クラブ内容を伝えたら『それはなかなか面白そうではないか。よし、許可を出してやるゆえ存分にあの引きこもりを使ってやるがよい』だって」


あの理事長め、今度会ったら文句言ってやる。


「理事長の命令なら仕方ないか。はぁ…それで、何をするクラブだよ?」


「インテリジェントについての研究です」


「それは俺でなくていいだろ。インテリジェントの研究なら、他にしている教師が居るだろ?そっちに行けばいいじゃないか」


「私がしたいのは、まだ成功例の無い魔導書型のインテリジェントの製作です。だから、先生の力が必要なんです」


なーんか、面倒事に巻き込まれてきた気がする……


そんなマキナの思いはつゆ知らず、リリスは真剣な表情でそう言った。




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