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ブランクワールド・オンライン  作者: 東條九音
第一世界 ~人間の世界~
30/78

戦闘を終えマキナと話をする為に、シロたちと酒場まで戻ってきた。

が酒場の中は何故か、宴会使用になっていた。


「何だこりゃ?何で宴会が開かれて居るんだ?」


「恐らくと言うより確実に、帝国打破のお祝いパーティだろうね」


「凄いですよ!Gを使わなくても、飲み食べが出来るみたいですよ!」


ブラックに言われ、メニューを確認すると『1日限定‼飲食代金が無料‼』と出ていた。

そりゃあ宴会にもなるわな。


さてと、マキナは何処にいるかな……


「あ!居ましたよ!」


探しているとブラックが見つけたらしく、ブラックの案内でマキナの所まで移動した。


「お疲れ様です、マキナさん!あれ?シンさんは如何したんですか?」


「シンなら他のメンバーと、城にいるよ。俺の代わりにストーリーを進めているはずだ」


言い終えると同時に、テーブルに飲み物が運ばれてきた。


「ゲーム世界の中だが、しっかりと満腹感とか得られる辺り、無駄に凝っているよな」


運ばれてきた飲み物を飲みながらマキナが言った。

確かにそれには同意するが、そんな話をしに来た訳ではない。


「マキナ、そんな事より話してもらうぞ」


「本来なら取引と行きたい所だけど、折角のお祝いだからね」


仕方ないと、という態度でマキナは話し始めた。


「まず今回のクエストに付いて。酒場に出ていたクエストは、俺が依頼主って知っているな」


その言葉に頷く俺たち。

それを見てマキナは話を続ける。


「王国側からの依頼は二つ。一つはジークたちにやって貰った、ボスの討伐又は捕獲。もう一つはテール共和国の住民たちの救出。救出は俺たちの方でやっておいた訳だが、実際クエストを出す必要はなかったんだよ。けどまぁ、備え在れば何とやらと言うだろ?そんな訳で、出してみたって訳だ。質問はあるか?と言っても、上手く答える自信は無いがな…」


「マキナさん、救出と言う事は予想通りだったと言う事ですか?」


そう言えばマキナって、説明が下手だったな……

それでも構わないとブラックが、前に話した予想通りだったのかと質問した。


「その通り。けど予想した内容より、分かりやすかった訳だ。深い設定があった訳じゃなくて、一定の条件を達成すると王様から相談されるって言うな」


「相談?と言うか、その条件って何だったのかな?」


条件が何だったのか気に為ったのだろ。シロがマキナに聞き返した。


「条件が何だったのか、何個在ったのかはよく分からないけど、一つは王様との親密度を上げておく事だと思うよ。俺は良く王宮に出入りして、王様の話とか聞いていたから」


成る程、確かマキナは王様から依頼を受けたと言っていた。つまりは、信頼を得ている事が条件と言う事か。


「けどよマキナ。王宮って簡単に出入りできないだろ?どうやって入ったんだ?」


「ん?そんなの、うちのギルドがある場所を考えれば分かるだろ?」


ギルドのある場所?

そんな話をした覚えは無いよな。

確か再開した時にギルマスを始めたって聞いて、あとは酒場か図書館に居るって………


「まさか、図書館とか言わないよな」


「あれ?言って無かったけ?そうだよ、うちのギルドは図書館その物だよ。でだ、ギルドとして使う為に王国と色々あった訳だが、ま、結果的に言えば大丈夫だったわけだ。今じゃ王様にも気に入られて、自由に王宮を出入り出来る。図書館をギルドにしたって言っても、所有者がうちになっているだけで、普通に図書館として使える様になっているよ」


マキナのとんでもない発言に、思わず唖然としてしまう俺たち。

一体誰がギルドホームを、図書館にすると考えつくのだろう。


相変わらず突拍子の無い事をする友人を見て、このゲームに誘って正解だったと感じた。

この調子なら、今後も楽しめそうだと。


「話を戻すが、ストーリーは予想より簡単で、幽閉されたであろう共和国の人を助けて、今回の事件の発端のメフィス達を捕まえるか討伐して欲しいって事だったよ。他に何かあるかい?」


「流れは分かった。でだ、あのボスは何だよ。お前なんかしたんだろ?」


「勿論!ボスは偵察がてら戦っていたんだが、折角他のプレイヤー達も呼んでいるし倒しちゃ不味いと思ってな。それで、楽しめるようにちょっと細工をしたわけだ」


その結果があの怪物だったわけか。

しかし弱っているのを隠す為に、あんな風にするか普通。


「あの時見せたカードが、関係しているのかい?」


「シロさんだっけ?その通りだよ。これはタロットカードだけどね、戦闘スキルで使うように設定しているんだ。詳しい説明は省くけどその中の一つに潜在能力を引き出すものがあるのだけど、引き出した結果があれなのさ」


潜在能力って、そういう扱いなのかよ。

けど、あの時効果が切れるって言っていた訳は分かった。

が、切れたら急に倒れるって言うのは、一体どういう事だ?


「そう言えばなんで、倒れるって分かったんですか?」


「多分効果が切れても、ダメージは適用されているからじゃないかな?原理は良く分からないけど」


「あーそれね。シロさんの言う通りだよ」


「シロでいいよ。そう言えば、次のエリアは本当に解放されるかい?」


話は続いて、次のエリアが本当に解放されたのかと言う話になった。

そう言えばマキナはあの時、次のエリアが解放されるとか言っていたな。


「あぁ、それね。ここに来る前にトランスポートゲートによって、確かめて来たよ。二十四時間後に解放されるってなっていたよ」


「つまりはこの酒場の無料期間が終了と同時に、解放されるのか」


その言葉に頷くマキナ。

と言う事はやっと次のエリアが解放されるのか。

何だかんだで、ここまで来るまで三ヵ月かかっているからなぁ。

ほんと、長かったな。

そんな事を考えているとマキナに連絡が入ったようだった。


「すまん、シンから連絡が来て、今すぐ城に行かないといけなくなった。何か欲しい情報とかあったら連絡するかギルドに来てくれれば、売って上げるから」


そう言うとマキナは席を立ち、足早に酒場から出て行った。


「ちゃっかり売り込んで行くとは…ジーク、君の友人は変わり者だね」


「でも、マキナさんらしくもあると思います」


そうだよな。二人の言う通り、アイツは変わり者だが、それが奴らしさと言うものだろう。


「ま、とにかく今は楽しむか。適当な所で切り上げて、新エリアに備えようぜ」



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