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ブランクワールド・オンライン  作者: 東條九音
第一世界 ~人間の世界~
20/78

それぞれの思惑

~メフィス帝国 城内のとある場所にて~



「順調、順調。人形たちもせっせと、戦争の準備を進めているな。王国の奴等も馬鹿だよな。大人しく、従って居れば共和国の奴等みたいに、奴隷にならずに済んだのに……

まぁ王国さえ如何にかしてしまえば、この世界は私の物だ」


すべて、計画通り。

このままの調子で、手に入れてやる。

その為にまずは、従わない奴を潰す。


「さあ、そろそろ表舞台に立つとしよう。この世界は私、マーク・スフィア・メフィスが支配してやる」























ジークやブラックちゃんと別れて、一週間ぐらいたった。

アイシルク王国には、多くのプレイヤーが集まって来ていた。


けれど、ストーリーが進んだ様子はなかった。

如何やら、帝国に入れる者が限られているせいで、進みが遅いらしい。


「いっそ帝国に殴り込み掛けたらどうかな。そうすれば、何かしら進むんじゃないの?と言うか、大臣たちを捕まえれば、解決だと思うのだけど」


「雪那の言う通りにゃ。退屈してきたところだから、攻勢に出て見るにゃ」


「確かに、届く依頼は、お使い系や採取系ばかり。それに、いい加減この睨み合いは飽きたわね。マキナ、私たちなら町の入口で止められる事無く入り込めるのだから、試しに行ってみるのは如何かしら」


現在俺は酒場では無く、ギルドホームにいる。

偶々ギルドメンバー全員が揃って居たので、今後どうするかを話し合っていたのだが。


「攻め込むのは、決定事項なのか」


「先輩、せっかく全員、集まっている。これは、チャンス」


無茶な事を止める立場のミリーシャやシンまでが、攻める事に賛成らしい。

まぁそう言う俺も、いい加減この硬直は飽きた。

それに、全員居るならシンの言う通り、チャンスでもある。


「よし、それじゃあ一時間後に攻め込む。それまでに各自、準備を済ませてまたここに集まってくれ」


「「了解」」「了解かな」「分かったにゃ」


そう言うとメンバーたちは、それぞれ準備を始めた。


改めてうちのギルドは、自分を含めて五人。

猫又種の黒音、天使種のシン、悪魔種のミリーシャ、吸血鬼種の雪那。

俺が言えた事じゃないが、全員変わり者だ。

類は友を呼ぶ、と言う奴だろうか?

変わり者の上に、黒音、ミリーシャ、雪那はえらく強い。


そんなギルド『神秘の図書館』のギルドホームは、その名の通り図書館がホームになっている。

正確に言うと、図書館の司書長専用エリアをギルドホームとしたのだ。

専用エリアと言っても、俺が許可すれば入ることが出来る。それに、この部屋はチョットした秘密がある。


「先輩、義勇軍に通達、敵の情報収集、して来なくて良いの?」


「お、そうだった。ありがとうな、シン」


部屋の秘密についてはまた今度の機会に。


今は情報収集と、援軍が来るように手配しておかないと。













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