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ブランクワールド・オンライン  作者: 東條九音
第一世界 ~人間の世界~
18/78

落下者は……

町に到着して直ぐに、マキナに酒場に来るようにメッセージを送った。


因みに先程、森で助けた人物はまだ、気を失ったままだ。

身なりからして、プレイヤーのようだ。


初めはシロかと思っていたが、よく見てみると違った。

白髪ではあるが、髪はセミショートの獣耳、肌は褐色ではなく色白、何よりシロよりも胸がある。


仕方ないから連れて来たのだが、一体いつになったら気が付くのやら……

取りあえず、酒場に行こう。




酒場に着くと既にマキナは、席に着いて酒を飲んでいた。


「やぁ、ジーク。初クエストは如何だった?」


「何か疲れたわ。モンスターが出ないから面白くねぇなって思ったら、今度は人が落ちて来るし」


あった事を簡単に話し、背負っていた女の子をイスに座らせた。

するとマキナは、座らせた女の子を見て驚くように聞いてきた。


「ん?ブラックちゃん!ジーク、ブラックちゃんに一体、何したんだい?」


「落ちて来たって、言っただろ。ひと先ずクエスト完了させて来るから、彼女を任せていいか」


「あぁ、行ってきなよ。それにしても、何があったんだか」


なんか、マキナの知り合いみたいだな。

まあ任せるとして、早く報酬を貰わないとな。




「悪い、待たせた」


「丁度いいタイミングだよ。ブラックちゃんが目を覚ましたところだよ」


「マキナさん、ちゃん付けって言い難くないですか?」


良かった、如何やら無事目を覚ましたな。

にしても、やっぱり知り合いだったのか。


「まぁまぁ、ひとまずお礼を言ったらどうだい?」


「そうでした。マキナさんに聞きました。助けて頂いたみたいで、ご迷惑をお掛けしました」


「無事で何よりだ。けど、何で落ちて来たんだ?」


本当に、それが不思議でしかなかったからな。


「それは…」


「その前に、二人とも自己紹介しなよ」


そう言えばしていなかったな。


「そうだな。俺は、ジーク。マキナとは、まぁ古い付き合いなんだ」


「そうなんですか。あ、僕はブラックって言います。マキナさんには、クエストの仲介をして貰っています」


マキナの奴、そんな事までしていたのかよ。


「さて、ジークは上手くクエストを終えたようだね。で貰えたかい、契約石は?」


「おう、でもどうやって使うんだ?レシピには、こんなのは乗ってなかったが?」


マキナに勧められてやったが、よく考えると、今使えるレシピの中には、契約石を使った物はなかった。


「そりゃあ無いだろうね。裏ワザ使うのだもの。まぁ、それは後で教えてやるよ。それより、ブラックちゃんの事だ」


そう言うとマキナは、ブラックの方に視線を向けた。


「確か、帝国に行って来るって聞いていたけど、何があったの?」


「実は、帝国に行ったんですが、軍の人たちに捕まっちゃいまして、契約の森の神樹に吊るされちゃったんです。その後脱出しようと、考えずに縄を切っちゃって」


「で、落ちて来たと」


「恥ずかしながら…」


と、ブラックが話した。

それにしても、あの大きな木は神樹だったのか。

道理で、やたらとデカい訳だ。


「あ~、となるとあの文献は本当なのかな?」


ブラックの話を聞いていたマキナが、何かを思い出した様だ。


「文献って、何の事だよ、マキナ」


「いや実はね、ジークに話したストーリーの続きになるんだけど、この第一世界は『人間の世界』がテーマらしいんだけど、テール共和国は獣人の国だったらしいんだよ」


するとマキナは、調べて分かっている限りの事を話し出した。




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