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ブランクワールド・オンライン  作者: 東條九音
第一世界 ~人間の世界~
13/78

制作

カーン、カーン、カーン。


山の中腹部に在る洞窟で穴を掘る音が響いていた。

この洞窟では、鉄鉱石を取る事が出来る。

その鉄鉱石を求めて、一人のプレイヤーが山の中を掘り進めていた。


彼の名前は、ネズ。

獣人族・(ネズミ)種で、職がメカニックだ。

彼は自分が使う銃を制作するために、鉄鉱石を集めていたのだった。


「だいぶ掘ったな~」


そのおかげで、だいぶ鉄鉱石は集まった。

後は町に戻ってから、この鉄鉱石を使って銃を作り上げるだけだな。



彼の職業スキル『開発』は、銃を制作できると言うものだ。

この開発を使って作る事の出来る銃は、サイズによって使用する鉱石の量が違ってくる。

ハンドガン程度なら五百個ぐらいだが、大型の物になると鉱石の必要数は、二千個をゆうに超える。


ネズが作ろうとしたのは、大型の銃だった。

そのために山に約三日間近く籠って、大量の鉱石を集めたのだ。

自分で作るより集めた鉱石を売って、店で買う方がコスト的には得だ。


だがネズはそうはしなかった。

何故なら……


「自分で専用の物が作れるってロマンだよな~何より、愛着が湧きやすいし」


と言う理由だった。





麓の町クーヘンまで戻ってきた。


ネズは着くなり宿の借りている部屋に戻り、制作を始めた。

スキルを使用すると、メニュー表が出てきた。

どうやらこの表から作りたい銃を選んで、組み立てる事に為るらしい。


「サイズは、やっぱり大型だよな~。使う弾は実弾式と光学式、魔法式があるのか……」


どれも魅力的だよな~。

銃と言ったらやっぱり実弾が良い気もするな。

けど作るなら変わった銃が良いよな。


「う~ん。よし、ここは魔法式にしてみよう!」


項目を選択肢し制作に取り掛かる。




~三分後~




そこには、長さ150cm程の大型の銃が出来上がっていた。


「本当にできた………えーっと、名前が『エインレーテ』かぁ」


折り畳み式で、重量もかなりの物になっている。

弾はもちろん魔法弾、連射もチャージショットも可能。


ただし、弾は自分のMPを使うためMPが切れたら使えないらしい。

これは貯蔵タンクと、サブウェポンに小型の拳銃がいるな。


幸いなことに開発のスキルで、MP貯蔵タンクを制作することが出来る。

これも大きさによって、必要な鉱石量が変わってくる。

汎用スキルの「バックパッカー」の効果で多少重くなっても大丈夫だし、こちらも大型にしよう。


「そうと決まれば、また鉄鉱石を取りに行くか!」


装備方針も決まりネズはまた、山の洞窟へと鉄鉱石を掘り出しに向かうのだった。




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